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コーディネイターの女の子に萌えるスレ

1 :通常の名無しさんの3倍:2009/03/08(日) 18:20:21 ID:RmFc5E1c
コーディネイターの女の子に萌えるスレです
萌え・ネタ・雑談何でもこい
ナチュラルキャラ・アンチ発言はスレ違い
「ミーア上京物語」連載中

過去スレ
ttp://mamono.2ch.net/test/read.cgi/shar/1218121603/


2 :通常の名無しさんの3倍:2009/03/08(日) 18:24:23 ID:???
マユ…




アーッ!!

3 :通常の名無しさんの3倍:2009/03/08(日) 18:46:38 ID:???
ミーアたん(*´Д`)ハァハァ

4 :通常の名無しさんの3倍:2009/03/08(日) 19:26:15 ID:???
ラクス「ルナマリアさん、こちらなどいかがでしょう?」

ルナ「あ、いいですね♪あたし赤好きなんです」

ラクス「では、わたくしは同じもののピンクにいたしますわ」

ルナ「あ、でもサイズは私の方が大きいんですね」

ラクス「ふふっ、なんのことでしょう…(ニコニコ)」

ルナ「い…いえ…なんでも…」

5 :通常の名無しさんの3倍:2009/03/08(日) 19:57:13 ID:???
ルナたん(*´Д`)ハァハァ

6 :通常の名無しさんの3倍:2009/03/09(月) 17:57:03 ID:???
ミーア「新スレおめでとうございます」
みんな「おめでとうございまーす」
ラクス「前スレは尊い犠牲のおかげで埋まりましたわw」
メイリン「タリアさんは……?」
ルナ「裏に行ってる」
みんな「……」
ミーア「タリアさんは、髪を下ろせばもっと若く見えると思うのよね」
メイリン「あとメイク。もうちょっと明るい色を取り入れた方がいいかも」
ラクス「お洋服も可愛らしいもので纏めてみてはどうでしょう?」
ルナ「ま、あとは声?」
メイリン「声は変えられないよ」
タリア「みんなありがとう。私のために一生懸命考えてくれて」
みんな「!」
タリア「でも余計なお世話だ。ちょっと裏行こうか^^」
みんな「……」

セレーネ「ああしていちいち目くじら立てるから歳だって言われるのよ」
レノア「気にしないのが勝ちですよね」
セレーネ「ええ。堂々としてれば、そのうちつまんない事だって周りが気づくわ」
レノア「では、このスレでもよろしくお願いしますね」
セレーネ「お願いします」

新スレおめでとうございます

7 :通常の名無しさんの3倍:2009/03/09(月) 18:54:14 ID:???
前スレ埋め乙

8 :通常の名無しさんの3倍:2009/03/09(月) 21:01:12 ID:???
裏行こうかがピーポくんとドナルドと般若のこっち来いよの絵で再生されるんだが

9 :通常の名無しさんの3倍:2009/03/09(月) 22:38:23 ID:???
そういえば、3倍返しのホワイトデーが迫っている

10 :通常の名無しさんの3倍:2009/03/10(火) 03:02:51 ID:???
10

11 :通常の名無しさんの3倍:2009/03/11(水) 16:52:51 ID:???
13日の金曜日

12 :ミーア上京物語番外編・1/8:2009/03/11(水) 23:25:11 ID:???
ミーア上京物語番外編・ホワイトデーの贈り物
男性キャラが登場します。苦手な方はスルーでお願いします

前回までのあらすじ
バスが半日に一度しか来ないような田舎から大都会へやってきた平凡な少女、ミーア。
ミーアが暮らす事になるユニウス寮には個性豊かな6人の女性達がいた。
ルナマリアと野球の特訓をしたり、経営が傾いた喫茶店・砂漠の虎を救うべくメイドさんになったり、
みんなとクリスマスや新年を過ごしたり、メイリンに力を貸してもらってイメチェンしたり、
セレーネと星を見ながら夢を語り、あろう事かラクスとよからぬ噂を流されたりしながら、
ミーアとその周りが少しずつ、変わり始めようとしていた。
そして今日も彼女達に振り回されたり、逆に振り回したり、周囲を巻き込みながらミーア達の日常は続く。

今日はバレンタインデーのお返しの日、ホワイトデー。
女の子はみんなそわそわ。現に目の前のメイリンなんて、食事も喉を通らないようで、
さっきからあっちへうろうろ、こっちへうろうろしている。
「いい加減、座りなさいよ」
「だってぇ」
メイリンが不安そうな表情でルナマリアを見た。
「アスランさん、忘れてたらどうしよう」
「アスランはあれでいて結構まめな方ですから、忘れたりはしないと思いますわ」
鈍感ですけどと、ラクスが苦笑する。その言葉に安心したのか、メイリンが着席した。
漸くお弁当の包みを開け始める。ミーア達も昼食を再開した。
「私としてはアスランよりもシン達の方が心配だわ。まるっと忘れてたりして」
「二人からはもうバレンタインの時、貰ったじゃない」
ミーアはちゃんと覚えている。バレンタインに贈るクッキーの作り方をシンに教えてもらい、
当日にはレイからはそのクッキーを、シンからはマドレーヌを貰った。
「あたし達も、お返しした方がいいのかしら」
何も用意していない。
と、ミーアは出し抜けにラクスからバレンタインに髪飾りを貰ったことを思い出した。
これのお返しも用意していなかった。
「ど、どうしよう……」
「どうしたの?」
口に出ていたらしく、メイリンが首を傾げる。
「シン達の事なら気にしなくていいのよ。あいつ、世話焼くの好きなんだから」
それはルナマリアも同じだ。二人ともお節介の部類に入る。

13 :ミーア上京物語番外編・2/8:2009/03/11(水) 23:27:59 ID:???
「そうじゃなくて……」
ミーアはラクスを見た。いつものように三日月の髪飾りをしている。
ミーアはバレンタインにそれと対になる流れ星の髪飾りを貰った。
その髪飾りが原因でひと騒動あったのだが、それはもう終わったことだ。
貰ってばかりじゃダメよね。でも、ラクスが好きそうな物ってなんだろう……?
「ミーアさん?」
ラクスがきょとんとする。
「あ、ああ。バレンタインの日、管理人さんにチョコレートフルコース振舞ってもらったなって思ったの」
そうごまかすと、ルナマリア達の顔が引きつった。あの後、どれだけ体重が増えたかを思い出したのだろう。
レノアの料理は天下一品だが、些か量が多すぎる。この間のちらし寿司だって……うっぷ。
「管理人さんにもお返ししなくっちゃね」
「食べ物以外ね」
余計な食材を贈って、自らの首は絞めたくない。
「じゃあ今日帰りにデパートに寄りましょ」
と、決定したところに景気のいい声が響いてくる。
「たのもー!」
シンとレイがずかずかと窓際のミーア達の元へとやってきた。手には大きな包みがある。
「デザートにプリン作ってきたから一緒にどう?」
「おっ、気が利くじゃない」
「……ホワイトデーのお返し忘れたら血を見るからな」
ぼそっとシンが呟く。その辺から椅子を持ってきて、そこに座った。
「レイは何か持ってきたの?」とルナマリアが催促すると、レイも紙袋を差し出した。
中身を覗き込むと可愛らしい包みに入ったクッキーだった。
「この間、クッキーの作り方覚えたのが嬉しいんだってさ」
黙って、お弁当を食べだしたレイに代わってシンが説明する。
クッキーは前回よりも上達していて、砕いたアーモンドやチョコチップなどが混ぜ込まれていた。
うぅ、二人ともお菓子作りうまいなぁ……女の子として自信なくしちゃうかも。
「ありがとう……あたしも、お料理勉強するわね」
じゃないとシン達に負けてるし。これって女としてやばいよね。
これを受けてシンが「ルナも一緒にやっとけよ」とルナマリアを肘で軽く突いた。
「なによぉ、私だって出来ないわけじゃないのよ」
「ふん、どうだか」
二人相変わらず仲良いんだか、悪いんだか、軽い口げんかをしていた。

14 :ミーア上京物語番外編・3/8:2009/03/11(水) 23:29:13 ID:???
――
「え?」
ミーアは思わず聞き返していた。

話は少し遡る。
食後のプリンを食べている時に、アスランはキラを伴ってミーア達のいる教室にやってきた。
余談ではあるが、シンの手作りプリンはとてもなめらかで濃厚で市販の物より美味しかった。
で、アスランはバレンタインのお返しだといってミーア達に市販のキャンディを配り始めた。
そこまでは良かったのだが、彼はあろう事か、メイリンにこう言ったのだ。
「メイリンにはこれを。部員達から集めたお金で買って来たんだ」
何が好きなのか、わからなかったからクッキー缶にしたんだが、ダメだったか?とアスランが目尻を下げる。
「え、アスランさん、からは?」
「一人一人、渡したら迷惑かと思って。どうした、メイリン?」
そうして出だしの「え?」に戻るわけだ。
「あーあ」
ダメだこりゃと一同が肩を竦める。
誰の目から見ても、アスランには「特別」を贈っていたというのに。彼は気づかなかったのである。
あの鈍感なアスラン。気づかないのはいいとしても、その他大勢と一緒くたに返すとは何事か。
女の子の気持ちをまるっと何にもわかってない男だ。
「あんたってKYって言われません?」
「シン、KYなんて変な言葉を使うな。ちゃんと日本語を使え」
「じゃあ、あんた、空気読めないって、言われませんか?」
「いや」
何故責められるのかがわからないのだろう。アスランがしきりに首を捻る。

「ほんと、アスランって空気読めないよね」
「これだからニブチンは困りますわぁ」
「ここまでKYとは。正直困ります」
「見損ないました、アスラン」
「あぇ?」
キラ、ラクス、レイ、ルナマリアに次々と言われ、アスランが情けない声を上げる。
彼の視線が助けを求めるように、ミーアの方を向いた。ミーアは一歩下がり、メイリン側につく。
「あたしも、それはどうかと思うわ」
完全に除け者にされたアスランがはぁ?と大仰な仕草で肩を竦める。
「こんなに言ってもわかんないのかよ、あんたは!」
「そんなんわかるくわぁっ!」
「ほんと、アスランって空気読めないよね」
「お馬鹿さぁんですわぁ」
「さすがの俺も気にします」
「男としてサイテー。メイリンが可哀想だわ!」
ここまで言われてもわからないのか、アスランは。ミーアはため息をついた。
いつも「気にするな、気にしない」のレイまで気にするって言ってるのに。アスランときたら。

15 :ミーア上京物語番外編・4/8:2009/03/11(水) 23:31:25 ID:???
「サイテー!」
「このニブチン!」
「なんなんだ、お前達は!言いたい事があるのならはっきり言え!」
「だからサイテー!」
「このニブチン!」
「禿げ!ハゲラン・ズラ!」
「デコ!デコラン・サラ!」
「ハゲックス!」
「おい、最後の三つは関係ないだろうが!」
こんな感じでアスランを責めていると、黙り込んでいたメイリンが庇うように彼の前に出た。
「もう、いいの。私がいけなかったの。みんな、ありがとう。ごめんね」
「メイリン……女の子にこんな事言わせるなんてサイテー。メイリンが許しても私は許さないからね!」
ルナマリアがキーッと拳を振り上げる。それをシンが抱きかかえるようにして制止した。
「離せ、離して。お願い、やらせて!」
「いや、ここは俺がっ。何でもいいから殴らせろー!」
「ちょ、まて。二人とも落ち着け」
荒れ狂う闘牛を相手するように、アスランがまあまあと宥めると、
元はと言えばあんたのせいだろと二人がアスランの頭を軽く叩いた。

「でも、これだけは言わせてほしいの」
そう言って、メイリンがくるりとアスランの方を向いた。険しい表情で睨みつける。
「アスランさんのバカ!」
「あぇ?」
「バカバカバカ!もう知らないんだから!」
メイリンがピューっと教室から走って行ってしまう。
「メイリン!」
追いかけようとしたルナマリアの腕を、ミーアはとっさに掴んだ。
「ここは、アスランが追った方がいいんじゃない?」
「だって、それじゃ」
「……メイリンが、俺の事、バカって……」
アスランはバカと言われて真っ白になっていた。さすがに効いたらしい。
「あれだけ言われればアスランでも解るでしょう。そうですわよね?」
「わかんなかったら本物のバカだよね」
「バカにするな!」
顔を真っ赤にしたアスランがメイリンを追って教室を出て行った。本当に解ってればいいんだけど。
残された面々は申し合わせたわけでもなく、もしアスランが解っていなかった時の事を想定して、
メイリンが泣いて帰って来た場合にかける言葉を考えた。
あんな男、忘れちゃいなよとか?あんな男、メイリンには似合わないよとか?
出来ればこんな事を言わないで済む展開になってほしいものだ。ミーアは祈った。
「ほんと、解ってるのかなあ。アスラン……」
キラのぼやきに、一同はため息をつく。
「はあ」

16 :ミーア上京物語番外編・5/8:2009/03/11(水) 23:33:10 ID:???
――放課後。ユニウス駅、駅ビル。
結論から言うとメイリンは泣かなかった。いや、アスランがうまくやったというのが正しいのだろう。
何があったのかは知らないが、二人はお昼休みが終わる頃になって戻ってきた。
それも仲良さそうにである。何があったのかと追求したがメイリンはともかく、アスランも口を割らなかった。
ラクスにちくちく責められても、だ。相当の意志の固さである。
まあ、なんかあったんだろうな。いい事が。というのはミーアでも解った。
それが何なのかは全くと言っていいほど、見当もつかなかったが。
でも仲直りしたのだから、それでいいのかもしれない。追求するのは野暮ってもんだ。
「ホントどうしちゃったの?」
「わたくしも知りたいですわ。教えてくださいな」
「ちょっとね」
ふふっとメイリンが笑い出す。

「それより管理人さんへのプレゼント買おうよ。どんなのがいいかなぁ?」
と、メイリンが話を逸らす。
ミーア達は衣類のフロアにいた。食材を買って首を絞めたくないというのは先ほど述べたとおりだ。
「エプロンはどう?」
ミーアはハンガーにかかった水色のそれを手に取った。大きなポケットがついていて、機能的。
「普段つけてるの、古そうだものね」
ルナマリアが同調して、エプロンを物色し始めた。
普段からレノアが使っているハロハロのついたエプロンは言っちゃ悪いが使い古しと言った感じだった。
そろそろ新しいものと交換するじきだろう。
そういえば……とミーアはラクスを見た。ラクスへのプレゼントも、決めないと。
「わたくしの顔に、何かついてますか?」
「ううん。管理人さんのエプロンについてるハロハロって、ラクスのハロに似てるなと思って」
「え、そう、でしょうか?」
ラクスが曖昧に微笑む。この話はしたくないというような雰囲気が立ち込める。
地雷だったかなとミーアが思っていると、ルナマリアとメイリンが「ハロって?」と訊ねてきた。
「ハロは……えっと」
言っても大丈夫だろうか?とラクスを見やると、ラクスから説明を始める。
「ハロは以前アスランから戴いたペットロボットですわ。これぐらいのサイズで丸いんですの」
と、ラクスがソフトボールぐらいの丸を手で作る。
「いいなぁ」
「うふふ。メイリンさんもアスランに頼んだらどうですか?」
「え、ええ!?私はそんな」
メイリンが頬を赤らめる。微笑ましい光景にミーアはほんわかした。

17 :ミーア上京物語番外編・6/8:2009/03/11(水) 23:36:40 ID:???
よさそうなエプロンを見つけたら集合ねという事になり、ミーア達はばらばらに散っていった。
ミーアは内心ほっとしていた。今のうちにラクスへの贈り物も見つけておこう。
例えば、どんなものがいいだろうか?ハンカチ、スカーフ。
春物の若草色のワンピースが目に飛び込んでくる。でもあまり高い物は買えないし。
一応値札を見てみるが、ミーアには少しお高かった。
「うーん、どうしよっかなぁ」
ブローチが置いてある。こういう小物なんてどうだろう?手に取ってみる。
やっぱり高いなぁ。ブローチだったら雑貨屋さんにもありそう。後で雑貨屋さん寄ってみようかな。
「ミーア!」
「きゃっ」
ミーアは飛び上がった。恐る恐る振り返ってみると、ピンクでうさぎのついたエプロンを持ったメイリンがいた。
「決まった?」
「まだ。いっぱいあるから迷っちゃうわね」
「うん」
メイリンがちらっとミーアの手元を見た。ブローチを持っているのを怪訝に思われただろうか。
ミーアは慌ててしなくてもいい弁解をする。
「こ、これ綺麗だなって思って」
「うん。あのね、ミーアにだけは話しておこうかなって」
「え?」
メイリンは特にブローチの事など気にしていなかったようだ。腕を取られ、店の隅に連れて行かれる。
「あのね、アスランさんが今度一緒に何か食べに行こうって誘ってくれたの」
それで仲直りしたというのだ。現金というか。そんな所が可愛らしいのだけど。
「それでぇ」
メイリンが急に甘えた声になる。耳貸してと言われてミーアは少し屈んだ。
(お姉ちゃん達うるさいと思うから、出かける時はミーアと遊びに行くって事にしていい?)
それはずばりアリバイ工作しろというのだ。
「いいよ。メイリンの頼みだもの」
その日はメイリンと一緒に出かけ、ミーアは一人で時間を潰すというわけだ。
「ありがとう!よかったぁ」
メイリンの満面の笑みにミーアはふと、嫌な予感を覚えた。
もしアスランがメイリンと「二人で」ではなく「みんなで」食べに行くつもりでそう言ったのだったら、
またしても大変な事になりそうだ。そこまで鈍感でないとは思うが……。
「……なんか心配になってきた」
「どうしたの?」
「なんでもない。あたしもエプロン見てくるわね」
そんな事、あるわけないよね。
けれど。と、ミーアは思った。けれど、みんなで遊びに行くってのも楽しそうね。

18 :ミーア上京物語番外編・7/8:2009/03/11(水) 23:38:13 ID:???
「どう?見つかった?」
ルナマリアとラクスがやってくる。二人はそれぞれ、青いチェックのエプロンと割烹着を持っていた。
「私は決まったけど、ミーアは?」
「あ、あたしはこれかな」
ミーアは慌てて、先ほど手に取った水色の物を示した。四人は顔を見合わせる。
「どうする?四つとも買っちゃおうか?」
そんなにあっても使わないかしらとルナマリア。
「とりあえず割烹着は戻してきますわね」
と、ラクスがそそくさとそれを戻す。ちょっとデザインが古臭かったですものねと笑っていた。
「やっぱり使うなら機能的なほうがいいよね」
「え」
メイリンの言葉に、みんなの視線がミーアが選んだエプロンに注がれる。
これ適当に選んだんだけど……なんだか申し訳なく思ってしまう。
「あたしはメイリンのうさぎのとかいいと思うな」
「まあ可愛らしいですわ」
「えへ。でも管理人さんには子供っぽすぎるかなぁ?」
今もハロハロというキャラクターものを着ているのだから同じような気がする。
「じゃあミーアのとメイリンので二着買っていきましょ」
ルナマリアが青いチェックのエプロンを戻し、学生鞄から財布を取り出す。
「ええっと、割り勘ね。このピンクのは2500円で……そっちは?」
「こっちも同じですわ」
ラクスが素早く値札をチェックした。ミーアは暗算する。5000円で4人だから1250円か。
「じゃ、とりあえず私が払っとくから後で徴収ね」
そう言ってルナマリアが二着のエプロンを掴み、レジへ向かうと、メイリンが私も行くと後を追った。
残された二人は彼女を見送ると、また店内を物色し始めた。

19 :ミーア上京物語番外編・8/8:2009/03/11(水) 23:40:45 ID:???
「これ素敵ですわね」
若草色のワンピース。先ほどミーアがいいなと思ったものだ。ラクスも同じようにいいと思ったのが純粋に嬉しかった。
お金があれば、なぁ……。ミーアは情けなく思いながら、そうですねとラクスに同調する。
「こうして皆さんと一緒にお買い物するのって楽しいですわ」
ラクスがいつになくはしゃいだ声で言った。
「そうですね。ふらふらしてるだけでも楽しいですよね」
彼女達と一緒なら、目的もなくただふらふらしているだけで楽しそうだ。
「今日はもうこれで帰るのでしょうか?」
ラクスが寂しげな表情になる。まだ帰りたくないと言いたいようだ。それはミーアも同じだった。
「次は雑貨屋さんに行きましょう。あたし、欲しい物があって」
欲しい物とはラクスへのプレゼントなのだけれど……。ラクスの表情が明るくなる。
「雑貨屋さんですか?楽しみですわ」
わたくし、デパートでお買い物する機会ってあまり無かったものですからと声を弾ませる。
そんなラクスを、ミーアは可愛いなと思った。デパートに来てはしゃぐ子供みたいだ。
「今度はレノアさん達とも一緒に来たいですわね」
「その時は食料品売り場はパスで」
ミーアとラクス、そしていつの間にか戻ってきていたルナマリアとメイリンは声を立てて笑い合った。

番外編・つづく


駄文失礼しました。
ちょっと早いですがホワイトデーの話。
アスランがただの空気読めない子に。

20 :通常の名無しさんの3倍:2009/03/12(木) 22:16:57 ID:???
メイリン大変だなww

21 :ミーア上京物語番外編・1/7:2009/03/12(木) 23:35:34 ID:???
ミーア上京物語番外編・ホワイトデーの贈り物
男性キャラが登場します。今回は大人キャラ編なのでミーア達は出ません
苦手な方はスルーでお願いします

ミーア達がお昼を食べている頃、プラント芸能事務所。
「ホワイトデーって何でホワイトなんでしょう?」
アーサーの問いかけにクルーゼは「さあ」と答えた。そんなどうでもいいイベントの由来など知らない。
カレンダーを見上げながら、ぼんやりと思う。三倍返しとか今年もうるさいんだろうな。
「ホワイトって事は白」
アーサーはまだホワイトデーの由来について考えているようだった。
「男の人が贈る、白といえば……ですよね」
「は?」
「わからないならいいです。エロゲ脳とか言われたくないし」
下ネタか。これだからエロゲ脳は。
「タリアがいなくて良かった。一蓮托生で殴られる所だったよ」
ギルバートの言葉通り、タリアはというともうお昼になるのに事務所に姿を現してなかった。
「そろそろ真剣に考えないと、看板だけの事務所になっちゃいますよ」
仕事場でエロゲをやってるようなアーサーに「真剣」とか言われたくない。
「考えてはいるよ。今は機会を窺ってる所だ」
社長が言うのだから仕方ない。
クルーゼは今日も今日とて懸賞クロスワードに励んでいた。
今月は早くも厳しいのでサクッと当たりたいものだ。

「おはよう。お寿司食べに行きましょ」
タリアが現れた。
もうおはようの時間じゃないし、とんでもない重役出勤の癖に、いきなり寿司か。突っ込みどころがありすぎる。
「ちょっと寄る所があって……で、お寿司は?」
奢ってくれるのなら一緒に行かないこともないが、どうせ違うんだろう。
「今日は何の日か知ってる?」
知っている。答えないのを肯定と受け取ったらしく、タリアが弾んだ声で続ける。
「じゃんじゃん奢ってくれて構わないのよ?」
「図々しい女」
「なんか言った?」
チロルで寿司奢らせようなんて、図々しい女だなんて思ってない。
「チロル以外もあげたでしょう」
「ま、回転寿司ぐらいなら奢ってやらん事もない」
クルーゼはそう答え、残りの二人の顔色を窺う。アーサーが指折り何かを数えていた。
「今月はアニサマDVDと……」
「せっかくだからカウンターのお寿司屋さんがいいわ」
「カウンター!?」
男達の声が裏返り、とっさに財布を確認する。財布には一葉と野口。
二人の財布がホットなのを祈ろうとクルーゼは胸の前で十字を切った。

22 :ミーア上京物語番外編・2/7:2009/03/12(木) 23:36:56 ID:???
「はぁ、お腹いっぱい。ごちそうさま」
満足じゃというように、タリアが腹に手をやる。そして気づいたように、こちらを向いた。
「あなた達はちゃんと食べた?かっぱ巻きだけでいいのぉ?」
「よくこんな時価ばかり書いてある店で食事できるな」
語尾を延ばしたきゃんきゃんした声に、クルーゼはうんざりと答えた。
「私は払わないもの」
タリアが当然でしょというように眉を上げる。自分の金じゃないから食べたというのだ。
「往生際悪いわよ。私はこれだけでいいって言ってあげてるじゃない」
何様のつもりだ。彼女の上から目線は今に始まったことじゃないが、今日ばかりはイラッと来た。

(責任もって貴様が全て払えよ、ギルバート。私は今六千円しか手持ちがない)
(三人で割り勘に決まってるだろう)
(アニサマ、新色PSPにアイマスのDLC、アマガミ、GAU-3……etc.)
三人で額を合わせていると、天からタリアの声が降ってきた。
「お金が足りないなら、タリアさんが貸してあげましょうか?といちで」
といちとは十日で一割の利息の高金利の事だ。
「……悪徳金融に借りた方がましだ」
「私は命までは取らないわよ」
「だから悪徳金融の方がましだと言っている」
命を取らない代わりに骨の髄まで吸い尽くすに決まっている。そんなのごめんだ。
タリアは憮然とした表情で肩を竦め、標的を変えた。
「アーサーにも貸してあげましょうか。といちで」
「結構です。だったらアニサマは来月に回します」
「まあ、ここは私が払っておくから、二人はお給料から天引きね」
と、ギルバートが立ち上がる。手にはゴールドカード。
パッとタリアの目が輝いた。男はお金よねと言いたげだ。
この女、いつか絶対にシメる。
「二人もお金は計画的に使わないと、彼女出来ないわよ?」
「余計なお世話だ」
「僕にはことりちゃんがいるし。ある事情で画面から出て来れないだけなんです!」
しーんと店内が静まり返った。オタク……とさざめきが聞こえる。
「本当なんです!」
「いいから黙れ。て、貴様ら他人のふりして逃げるな!もう嫌だこんな生活ーッ!!」
クルーゼは絶叫した。
変な二次元オタクよりも、全身黒のサングラス強面男が叫んでる方が
よっぽど危ないという事をクルーゼは自覚していなかった。
こうしてご一行は寿司屋の大将から出入り禁止を言い渡されたのだった。

23 :ミーア上京物語番外編・3/7:2009/03/12(木) 23:38:58 ID:???
――ユニウス駅、駅ビル。
本当、あの二人は使えないわ。
タリアとギルバートはあの使えない二人とは別れて、デパートにやってきていた。
二人のせいでまた出入り禁止のお店が増えるし。一緒に行くんじゃなかった。
※この場合、自分から誘ったという事実は考慮されない※
「けれど君だって十分迷惑だったと思うよ。お茶がぬるいだの、メニューの端から端まで持って来いだの」
何で口に出してないのに口答えするのよ。
「そういうコメントが必要そうな空気を感じたのでね」
そうですか。悔しいが図星すぎて反論しようがない。確かにちょっとうるさかったかもしれない。
「ちょっとじゃなくてとても」
「いちいちうるさいわね」
心の声にまで律儀に訂正してくるギルバートを疎ましく感じ、タリアは歩く速度を上げた。
的確にコメントしてくるなんて、私が単純みたいじゃない。
「違うのかい?」
「なっ」
ハッとしてタリアは振り向く。ギルバートが淡々と答えた。
「そういうコメントが必要そうな気がして」
ううう。極力何も考えないようにしよう。ちょうどやってきたエレベーターに乗り込む。
ボタンの上を指が滑った。4階がキッチン用品売り場で7階……と、指が止まる。
「ペットでも飼うのかね」
タリアの指が止まった7階はペット用品売り場だった。指摘され、タリアは慌てて4階のボタンを押した。
今度は「キッチン用品なんて必要なのかい」なんて失礼な事を聞いてくるので無視する。
「あ、これは手料理フラグ?」
最近のギルバートはアーサーのエロゲ脳に侵食されているような気がする。いや、こういうのはギャルゲ脳か。
こんな事を考えるタリアも十分にギャルゲ脳である。
「それで何を買うんだ?」
「そうね、フライパンとか」
「本当に買うの、かい」
ギルバートがぎょっと目を剥く。
「失礼しちゃうわ。私、結構料理うまいのよ」
「それは、まあ……知ってるけど」
当たり前だ。作った事だって一度や二度どころじゃない。忘れたなんて言わせない。
「でもフランスパンの間違いじゃなくて?フライパンは食べれないんだよ?」
子供に言い聞かせるかのように柔らかい声色でギルバートが言った。
タリアは拳を握り締め、くいっと手首を捻った。
「殴ってもいい?」
「すみませんでした。どうぞご自由にお買い求めください」
ギルバートが仰々しく頭を下げると、ちょうどエレベーターが4階に到着した。

24 :ミーア上京物語番外編・4/7:2009/03/12(木) 23:40:36 ID:???
「フライパンなんて、何に使うんだ?」
性懲りも無く聞いてくるのでタリアはフライパンを手に、微笑んだ。
「フライパンなんだから料理に決まってるでしょ。それとも殴るのに使ってみますか?」
「いやいや」
ギルバートが引きつった笑いを漏らした。
「あら、タリアじゃない」
と、背後から声がかかる。声の主は緑の黒髪をアップにしたセレーネだった。
「セレーネ。どうしたの、こんな所で」
「それはこっちの台詞よ」
セレーネもタリアと同じようにフライパンを持っていた。ギルバートの顔に?が浮かぶ。
最近フライパンが流行っているのか?それとも何かの願掛け?二人して料理に目覚めた?
「こんにちは。もしかしてお邪魔だったかしら?」
「いや、そういうわけでは」
「そうよ。ただの荷物持ちだから気にしないで」
荷物持ちがガクッとうなだれる。その様子をちらちら見ながらセレーネが言った。
「あなたがフライパンを買うのなら私は鍋にしようかな」
「そうね。わざわざ同じ物を買う事もないし」
タリアはフライパンをぽんとギルバートに手渡した。先ほどの発言は嘘でも冗談でもなく、本当だ。
荷物持ちは有効に活用しなくては、もったいない。
「二人して料理でもするのかい?」
ギルバートの疑問に、セレーネはいいえと首を振った。「私、料理はあんまり」
それを改めるつもりもさらさらないらしい。セレーネらしいというか。
「じゃあどうして。ヘルメット代わりにでも使うのかな」
「なにそれ、新しいジョーク?」
「ジョークってわけではないのだが……」
真剣に考えたんだけどとギルバートが眉を下げる。
「管理人さんにプレゼントするのよ。バレンタインにチョコをご馳走になったから」
ね?と同意を求められ、タリアは頷いた。
「ああ、じゃあ君達が料理するわけじゃないんだね」
「私、自慢じゃないけど料理得意じゃないもの」
セレーネが鍋を手に取りながらふふんと胸を張った。それは威張れる事じゃない。
タリアは他人事ながら少々心配になった。何かに集中すると食事さえ取らなくなるような人間だ。
最近はあまり無理はしていないようだけど。これもレノアのおかげだろうか?
寮に暮らし始めてからセレーネは変わったように思う。それに自分自身も。
みんなに優しくなれた、みたいな?と、タリアは荷物持ちの存在を無視してそう思った。
ギルバートが聞いていたら全然優しくないと訂正しただろう。

25 :ミーア上京物語番外編・5/7:2009/03/12(木) 23:41:45 ID:???
タリアはフライパンを、セレーネは鍋をそれぞれ買い、ギルバートにその二つを渡した。
ちなみにフライパンも鍋も小さめの物を選んだ。大きい物をプレゼントして自滅したくない。
「……」
ギルバートが何か言いたげに睨んでくるが荷物持ちに発言権はナイ。全くナイのだ。
「これからどうする?荷物の心配はしなくていいから、もう少し見て回ろうか」
「そうね……」
セレーネが気遣わしげにギルバートを見た。
「私、髪留めがほしいのよ。雑貨屋さん寄ってもいいかしら?」
「別にこの人に許可求めなくてもいいのよ」
「ああ、私は構わないから行こうか」
「荷物持ちは返事しなくていいのよ」
「……」
「あんまり辛く当たってると嫌われるわよ」
私には関係ないけどと、セレーネがエスカレーターを示す。三人はそれに乗って一つ下のフロアへ降りた。
「べつに、辛く当たってるわけじゃ」
「気にしなくてもいいのだよ、セレーネ。タリアは今流行のツンデレだから」
「勝手なこと抜かしてると殴るぞ、狸」
「二人が仲良いのはよく解ったわ」
呆れたとセレーネが肩を竦める。

そうこう話しているうちに雑貨屋さんについた。
カチューシャやリボン、ペンダントなどおしゃれ関係の品物や動物の形をしたガラス細工の置物など色々置いてある。
「お」
結構良い物置いてあるじゃないと、タリアは十字架に大きなダイヤが埋め込まれたペンダントを手に取った。
細工が少し雑だがデザインは好みだ。
「げ、これ偽物だわ」
そりゃこんな雑貨屋さんに本物のダイヤが埋め込まれたペンダントなんてあるわけがない。
タリアはそれを元あった場所に戻した。さすがにもうこんな物を買って喜ぶような歳ではない。
「セレーネ」
彼女が髪留め買ったらすぐに出よう。ここにはタリアの目に叶う物は置いてなさそうだった。
辺りを見渡すと、セレーネは案外近くにいた。一生懸命ペンダントを見ている。
金属ではなく、木で彫られた星に簡単な紐を通したタイプのものだ。
タリアに言わせてみればただのおもちゃなのだが、セレーネはかなり真剣に見つめていた。
値段を見て、眉を寄せ、またペンダントを見つめる。それの繰り返し。
それほど高い物ではないが、セレーネはあまり装飾品にお金をかけた事がないのかもしれない。
平気で何万もする天体望遠鏡やら買う癖に、結構可愛いところがある。

26 :ミーア上京物語番外編・6/7:2009/03/12(木) 23:42:54 ID:???
どう声をかけるべきか、タリアは戸惑った。そんなのよりも宝石でも買えば?とはさすがに言えない。
思い切りのいいタリアにしてはうだうだ悩んでいると、ギルバートが先に声をかけた。
「気に入ったのなら私が買おうか」
「え、あ……」
セレーネが驚いたように飛び上がり、すぐに俯いた。
「けど、私、こういうのってあまりつけたことないからいいわ」
髪留めを手にとって、レジに行こうとするセレーネをギルバートが制止した。
「そんな欲しそうな顔してるのに、放っておくなんて男が廃るよ」
「ペンダントつけて出かける場所なんて無いもの」
「なら私の前でつければいい」
「え?」
セレーネが目を剥いた。タリアも「は?」である。こいつ何言ってんだ?口説いてるのか?
「このペンダントはまるで君のために作られた物のようだ」
ギルバートは自分に酔っているのか、悪い物でも食べたのか、はたまた素なのか。
鳥肌が立つようなことを平気でほざいていた。
「よろしかったら私にペンダントをプレゼントさせて戴けませんか?」
全くお調子者なんだから。セレーネだってこんなんに引っかかるほど子供じゃ。
「いいの?ありがとう。そこまで言うなら……」
タリアはずっこけそうになった。あのセレーネが頬を赤らめて、喜んでいる……だと!?
「似合う?」
「ああ、よく似合ってるよ」
なんて全く調子のいい事言っちゃって!
「ありがとう」とセレーネははにかむような笑みを浮かべて再度礼を言った。
ペンダントを大事そうに握り締め、まるで少女のようだ。
セレーネったら純粋なんだから。そこが可愛いんだけどと思う反面、タリアは胸の奥につっかえを感じた。
「あれ」
どうしたんだろう。私、おかしくなっちゃった。
「もしかして、嫉妬してる?」
ギルバートがニヤニヤと笑うので一発殴ったらすっきりした。うん、嫉妬なんてしてない。
「安心したら私も欲しくなっちゃったわ」
「ならばさっき見ていたクロスのペンダントを」
タリアはがっしりとギルバートの腕をつかんだ。ぐいぐい引っ張っていく。
「あっちのジュエリーショップを見に行きましょ!」
「ちょっ、あれは本物で値段が桁違い」
「セレーネには買って私には買えないって言うの?」
睨むようにすると、震えた声でギルバートが言った。
「全力でプレゼントさせて戴きます……」

27 :ミーア上京物語番外編・7/7:2009/03/12(木) 23:44:37 ID:???
「いらっしゃいませぇ」とジュエリーショップのお姉さんが笑顔で出迎えてくれた。
男の方が涙目でも何も聞かないところがオトナの対応だ。もしかするとこういう事が何度もあるのかも……無いか。
「うわぁ」
ギルバートの悲鳴が聞こえたがタリアは気にせずウィンドウを指差した。
「これなんてどうかしら」
ハートの上にダイヤが数個埋め込まれている。値段もさっきのペンダントの何倍何十倍とする。
「それともこっち?」
ギルバートの顔が歪んだ。ウィンドウを指差すたびに表情を変える。
それが楽しくて、タリアは色々指差した。ペンダント、ネックレス、ピアス、指輪。
「ねぇ、どれがいい?」

番外編・つづく


駄文失礼しました。
デレるセレーネがどうしても書きたかった。
もはやホワイトデーとは関係ありませんね。すみません。

28 :通常の名無しさんの3倍:2009/03/13(金) 20:30:21 ID:???

ミーアたんみたいに純だなセレーネさん
気持ちがそのまま行動に出る単純明快タリアわろすw

29 :ミーア上京物語番外編・1/9:2009/03/13(金) 23:02:10 ID:???
ミーア上京物語番外編・Friday the 13th
ホワイトデーの話の途中ですがせっかくなので13日の金曜日ネタ
男性キャラが登場します。苦手な方はスルーでお願いします

3月13日、金曜日。その日、タリアは珍しく朝から事務所に向かった。
「おはよう」と扉を開けると、デスクに突っ伏したクルーゼが唸り声を上げた。
他は誰もいない。朝っぱらから全員集まる事なんてめったにない。みんなばらばらに出社してくるのだ。
「おはよう」
タリアはもう一度、今度は突っ伏す彼の頭上から呼びかけた。
「ん、おはよう……」
クルーゼがむくっと起き上がり、辺りを見回した。タリアを視界に納め、瞬いたように見えた。
「ように見えた」というのも彼が仮面をしていたからだ。
余所の人が見れば驚くだろう仮面姿だが、タリアは特に何も感じなかった。
この仮面は普段からつけている「まだ良い方」の仮面である。美少女アニメのお面じゃないだけましだ。
「今日は早いな」
いつもはお昼頃に来るのに……とクルーゼがくつくつと笑った。
タリアは彼の嫌味を無視して――というか事実だが――バッグからある物を取り出した。
「仮面を持ってきたのだけど、どう?」
「いつも悪いな」
クルーゼがそれを受け取る。仮面を交換する時、ちらりと素顔が見えた。
学生時代、彼の素顔を見ると呪われるだの死ぬだの、素顔は美形だ、実は醜悪などとおかしな噂が流れたのを思い出す。
まあ元々タリアが流したものだが。
噂は噂。彼は特に隠す必要のないぐらい普通の美形だった。が、本人がしていたいというのだから仕方ない。
「ふむ。これはいい仮面だ」
「よく似合ってるわ」
ホッケーマスクをしたクルーゼに鏡を差し出す。彼も満足そうに鏡を見て頷いた。
「これも持って」
クルーゼはこくんと頷き、チェーンソーを持った。
ホッケーマスクにチェーンソー。もうお分かりいただけただろうか。ジェイソンである。
「スイッチオン!ぽちっとな」
チェーンソーがぎゅいーんと勢いよく
動き出す。
「血糊も持ってきたんだったわ。チェーンソーにかけて」
チェーンソーから血が飛び散り、タリアの胸に赤い染みを作った。
「いやあああああ!血があああ!」
動いてる所にかけたのだから飛び散るのは当たり前だ。
チェーンソーから遠ざかろうと後退りして、タリアの視界が大回転した。
その瞳が最期に捉えたのはチェーンソーを血で濡らした殺人鬼ジェイソンだった。

30 :ミーア上京物語番外編・2/9:2009/03/13(金) 23:05:39 ID:???
――時間は少し遡る。
前日発売されたギャラクシーエンジェルU永劫回帰の刻を夜通しやって寝不足な目を擦りながら、
アーサーは事務所のある雑居ビルの階段をゆっくりと歩いていた。
「いやああああ!」
寝ぼけ頭を劈く悲鳴にアーサーは飛び上がった。何事だ!?
急いで階段を駆け上がる。悲鳴は事務所からだ。もし泥棒だったらひとりで撃退できるのか?
今の悲鳴は女の人だったと思い、立ち止まる。
「タリアさんなら自分で撃退できますよね」
アーサーはさりげなく冷たい事を言って、我に返った。いくらなんでも見捨てるのは可哀想だ。
でも怖いからとりあえず様子見。入り口の扉を少しだけ開けて中を覗き込む。
ちょうど男がチェーンソーでことりちゃんの写真たてをなぎ倒した所だった。
チェーンソーからは血が零れ落ちていて、床を赤く汚していた。
血痕を辿ると胸に真っ赤な血を散らした女性が倒れこんでいる。
「ひっ」
アーサーは息を飲み込んだ。慌てて口を塞ぐが、その声に気づいた男が振り返る。
チェーンソーの男はホッケーマスクをしていた。
今日は何日だったろうかとアーサーはとっさに考えた。確か12日がGAUの発売日だったから今日は13日だ。
そして明日は土曜日。ケロロ軍曹の日だから覚えている。ああ、今日は13日の金曜日だ!
男がゆっくりと近づいてくる。13日の金曜日に現れる猟奇殺人鬼。

――
「フォンドゥヴァオゥ!」
「うわっ!」
ビルの入り口から飛び出してきた塊がギルバートを襲った。避けきれずに正面衝突する。
「なんなんだ、君は」
「フォンドゥヴァオゥ!フォンドゥヴァオゥ、フォンドゥヴァオゥ!?」
ぶつかって来たのはアーサーだった。彼はいつになく血迷った事を口走りながら、事務所の方を指差す。
慌てている事はわかるが何を言いたいのか、全く理解できない。
「すまない、私の理解出来る言語で話してくれないか?」
「フォフォ、フォンドゥヴァオゥ!」
「ああ。よくわからないが、わかったよ。さあ、事務所まで行こうか」
「フォンドゥヴァオゥ!」
嫌がっているようだ。
私はどうしてこんな人間ばかり相手にしなければならないのだろうか。ギルバートは真剣に悩んだ。
「警察かね?それとも病院か?」
「フォンドゥ……」
「よし、良い子だ。事務所まで行こうね」
「フォンドゥヴァオゥ……」
おとなしくなったアーサーの腕を掴んで事務所まで連行する。

31 :ミーア上京物語番外編・3/9:2009/03/13(金) 23:08:07 ID:???
ギルバートが事務所の扉に手をかけると、アーサーがずさっと後退った。
転がり落ちるように階段の下まで逃げてゆく。そんなに怖いらしい。
うるさくしないといいのだけどと思いながら、扉を開けた。
まず初めに目に飛び込んできたのは血を流して倒れている女性。
見覚えのある姿に、ギルバートは駆け寄って抱き起こした。
「タリア!」
ぐったりとしたまま返事がない。代わりにぎゅいーんという音が聞こえてきた。
音が迫ってくる。恐る恐る顔を上げるとチェーンソーを持ったホッケーマスクの男が立っていた。
「……ラウだね」
男がこくんと頷く。チェーンソーが軋んだ音を響かせ動き続ける。
「酷い男だよ、君は。いくらタリアがむかつくからって、
何も13日の金曜日にコスプレまでしてチェーンソーで殺す事ないじゃないか」
ギルバートは彼を睨みつけて続ける。
「タリアはわがままで高圧的で人使いは荒いが、そんなでも私の彼女だ」
「そんなってどんなだ!」
腕の中のタリアが勢いよく息を吹き返した。頭を押さえて、よろよろと立ち上がる。
「生きてたのか」
とりあえず話を逸らすとタリアが「生きてたら悪い事でもあるんですか?」と可愛くない事を言った。
「君が無事で何よりだよ」
どうやらタリアは何かの拍子にずっこけて頭を打って気絶していたようだ。この血は血糊らしい。
なんて迷惑な奴らだとギルバートは思った。口には出さなかった。

「メールだわ。メイリン?」
タリアがイライラと携帯を引っ張り出す。メイリンからのメールらしい。
まだ授業中。何かあったのだろうか?不安がよぎる。タリアはメールにさっと目を通すと肩を竦めた。
「何か問題でもあったのかね」
訊くとタリアは「いいえ」と答えた。「なんかジェイソンがでたって」
以前、彼女はメイリンに学園の怪談の一つである13日の金曜日に現れる殺人鬼の話をしたそうだ。
ちなみにジェイソンはタリア達が卒業してから姿を消した。
タリアが用意したマスクをつけたクルーゼだったのだから当たり前だ。
「そうだわ。写真撮りましょう」
携帯電話のカメラ機能を使って、タリアが記念撮影を始める。
一枚目はチェーンソーを持ったいかにもなジェイソン。二枚目はタリアとツーショットでピースしたジェイソン。
「よし、送信っと」
「送信!?」
「え、ダメだったかしら」
「どこに送ったんだ?」
「メイリンよ」
ギルバートは天井を仰いだ。

32 :ミーア上京物語番外編・4/9:2009/03/13(金) 23:09:46 ID:???
――またしても少し時間を遡る。プラント学園、資料室。
レイは次の授業で使う歴史の資料を集めていた。
世界史、17世紀ヨーロッパ……呟いていると、資料室にメイリンがやってきた。
彼女も同様に資料集めを教師に頼まれたらしい。こちらに気づき、手を振ってきた。レイは頷く。
コツンと、爪先に何かがぶつかった。床にマスクが落ちている。
そういえばラウはいつも仮面を被っている。どうしてなのかはレイも知らない。
何か意味があるのだろうか。レイは彼の仮面に憧れていた。
これをつけたら、自分にも何か解るかもしれない。漠然と思った。
レイは迷う事無く、そのマスクを顔に当てる。視界が狭く、暗くなった。
手探りで出口へ向かうと、メイリンと鉢合わせする。彼女は地理の資料を持っていた。
「メイ……」
お互い大変だなと声をかけようとしたら、メイリンが悲鳴を上げた。
「きゃあっ!こ、来ないでぇ!」
尻餅をついたので手を差し伸べたら悲鳴が大きくなった。
メイリンが壁伝いに立ち上がる。そしてレイの制止を振りほどき、一心不乱に駆け出した。
「……おかしな奴だ」
レイは資料室を後にした。ホッケーマスクをつけたまま。

――資料室から逃げ出したメイリンは授業開始のチャイムぎりぎりの所で教室に滑り込んだ。
ちょうど先生がやってくる。しかしメイリンはそれどころではなかった。
なな、なんかでた!変な顔したお化けがでた!
以前タリアがこんな事を言っていた。13日の金曜日には殺人鬼ジェイソンが学園に現れる。
今日は13日の金曜日だ。あのお化けみたいなのは殺人鬼?ちなみにメイリンは映画を見た事は無い。
どうしよう。資料室にはレイもいたのに、一人で逃げてきちゃった。
携帯をこっそり取り出して、震える指先で文字を打った。
『ジェイソンでた』その一文をタリアに送る。どうか助けて。殺されちゃわないうちに!

メイリンの祈りは案外早く届いた。携帯が震えだす。先生の目を盗んで、メールをチェックする。
タリアからの返事だ。本文には『こっちにもジェイソンでた』
写真が添付されている。一枚目を見て、メイリンは思わず悲鳴を上げそうになった。
二枚目はジェイソンとタリアが写っていて、二人ともピースをしていた。
何故かタリアは血まみれ。メイリンは眩暈を覚えながら、転送ボタンを押した。
転送相手はルナマリアとラクス。ミーアは携帯を持っていなかった。

33 :ミーア上京物語番外編・5/9:2009/03/13(金) 23:12:37 ID:???
――ブブブ。携帯が震える。ラクスは飛び上がった。周囲を見回し、そっと携帯を見やる。
メイリンからのメールだ。ラクスは怪訝に思いながら、メールを開いた。
本文には『こっちもジェイソンでた』と書いてある。転送されてきたメールのようだ。
添付された写真を見て、ラクスは小さく悲鳴を上げた。血みどろの仮面の男とタリアの写真だ。
一体これが何なのか、ラクスには解らなかった。
隣の席に座るキラがノートをこちらの机に押し出してきた。隅に文字が書いてる。『どうしたの?』
ラクスはその返事をそこに書き付けた。『変なメール』『どんな?』『血みどろ』
ラクスはまどろっこしくなり、携帯を机の下からキラに手渡した。
「なにこれ」
「さあ」
「ね、これ僕にも送ってよ」

――ピンピロリーン♪と、教室に電子音が響いた。
「やばっ」
ルナマリアははっとして、立ち上がった。「すみませーん」と言ってすぐに座る。
授業中に一体誰よ。マナーモードにし忘れたことを棚に上げて、ルナマリアは相手をなじった。
メイリンからのメール。くだらない事だったら許さないんだから。
本文には『こっちにもジェイソンでた』と書いてある。
ジェイソンって何?ルナマリアは添付された写真を見て、首を捻った。
チェーンソーを持ったホッケーマスクの男とタリアの写真だ。二人とも血まみれ。
タリアから送られてきたのを転送したのか。ルナマリアはため息をつく。
でもこの写真、よく見れば呪いのナントカみたいである。
ルナマリアは写真の女性の目を黒線で加工して、本文にこう文を付け足した。
『このメールを次の人に送ってください。さもないとジェイソンがあなたを殺しに来ます』
シンに送信しちゃおっと。あとヨウランとヴィーノにも。

――シンがルナマリアからのメールに気づいたのはお昼休みだった。
「ん、なんかメール入ってた」
『こっちにもジェイソンでた。
このメールを次の人に送ってください。さもないとジェイソンがあなたを殺しに来ます』
シンは息を呑んだ。どうしたとレイが覗き込んでくる。
「チェーンメールが来たんだ」
メールには写真もついていた。ジェイソンと思われる男と女性が写っている。
「この仮面……」
「ん?」
「気にするな。俺は気にしてない」
「なんか怖いし、転送しとこ。困った時のアスラン頼み!」
シンは送信ボタンを押し込んだ。

34 :ミーア上京物語番外編・6/9:2009/03/13(金) 23:15:58 ID:???
――アスランの元にシンからメールが来たのはお昼を食べている時だった。
シンからのメールなんて久しぶりである。
メールがくるという事は慕われているという事。アスランは嬉しく思いながらメールを開いた。
『こっちにもジェイソンでた。このメールを(ry』
こういうのはチェーンメールを言う。ご丁寧にジェイソンの写真まで添付されていた。
アスランは頭を掻き毟った。シンは俺なら呪われていいだろうとでも思ったのだろうか。嫌がらせだろうか。
いや、違う。シンは俺を頼ってきたのだ。そう思うとアスランは急激にシンが、自分が愛おしく思えた。
後輩に慕われる良い先輩だな、俺は。と自画自賛しながらアドレス帳を呼び出す。俺だって呪われたくない。
「すまない、ニコル」
アスランは慕ってくれている後輩にそう詫びるとメールを送信した。

――ニコルの元にアスランからメールが来たのはお昼休み、音楽室でピアノを弾いている時だった。
無粋な電子音に演奏を邪魔され、ニコルはむっとしながら携帯を取り出した。
「えっと、アスランからですね」
何かあったのかな?と、思いながらメールを開く。
『こっちにもジェイソンでた(ry』
こういうのが最近流行っているのだろうか。メールには写真まで添付されていた。
血まみれのジェイソンと女性の写真。最近のチェンメは手が込んでいるなとニコルは感心する。
チェーンメールは回さない事が大事だと誰かに言われた事がある。
でも少しだけ、彼らを怖がらせても罰は当たらないだろう。いつもいつもニコルを困らせているのだから。
「後はよろしくお願いしますね」
ニコルはいつも迷惑をかけてくる先輩に笑顔でメールを送信した。

――ディアッカの元にニコルからメールが来たのは購買のパンを食べている時だった。
「なんだよ、これ」
『こっちにもジェイソン(ry』
ジェイソンといえば13日の金曜日という映画に出てくる殺人鬼の事だ。
写真にはチェーンソーを持ったホッケーマスクの男と女性が写っている。
「つーかジェイソンはチェーンソー使った事ないっての。これだからにわかは」
ディアッカはぶつくさ言いながらその写真をもう一度見る。
イザークに送っとくかぁ。意外とこういうの苦手だったりして。
ディアッカは癇癪持ちの友人イザークにメールを送信した。

35 :ミーア上京物語番外編・7/9:2009/03/13(金) 23:18:57 ID:???
――イザークの元にディアッカからのメールが届いた。
「貴様、隣にいるのにメールとは何様のつもりだァ!」
「まあまあ、怒るなって。メール見てみ?」
「くだらない内容だったら許さん」
いいから見てみろよという気の抜けたディアッカの声を聞きながら、イザークはメールを開いた。
『こっちにもジェ(ry』
「貴ッ様、くだらんチェーンメールなど送りつけやがって!」
「あーごめんねぇ」
「真剣に謝れ、この馬鹿者!」
イライラと添付された写真を開いた。血まみれの何かが写っている。
イザークは目を伏せた。このような写真をまじまじとは見たくない。
「食事中になんて物を!眩暈がしてきた」
携帯を手放し、手で顔を覆っていると、ディアッカが携帯を掠め取った。
「ほらほら、次出さないと殺されちゃうってよ。シホちゃんに送っちゃうぜ?」
「ちょ、待て」
「もう送っちゃった」
「こんの馬鹿者がァ!」

――ピンピロリーン♪
「ごめんなさい」
「ううん、いいよ」
ミーアは笑顔で、携帯を示した。どうぞ出てあげて。
「イザーク先輩からメールだ」
今日のミーアはシホと一緒に昼食を取っていた。シホはミーアのクラスメイトで友人だ。
シホの言の葉に上がったイザークとは彼女の幼馴染らしい。ミーアも彼とは何度か面識がある。
「珍しいのね。何かトラブルかな。う……」
シホの言葉が詰まった。どうしたのだろう。ミーアは首を傾げる。
「チェーンメール。イザーク先輩ったら、私にこんなもの送りつけるなんて!」
チェーンメールとは不幸の手紙の類のものだ。こういう時だけは携帯持って無くてよかったと思える。
見てよとシホが携帯を差し出した。『こっちにも(ry』という文章と写真が二枚。
二枚目の写真を見て、ミーアは「あ!」と声を上げた。
「どうしたの?」
「う、ううん。なんでもない。こういうのって止めた方がいいんだよね」
「そうね。捨てちゃいましょ」
シホが携帯を操作してメールを処分してしまう。ミーアはそれを黙ってみていた。
今の写真の女の人、タリアさんに似てるなんて言えないよね。
チェーンメールの出所がなんとなく解った気がした。

36 :ミーア上京物語番外編・8/9:2009/03/13(金) 23:22:00 ID:???
――ピンピロリーン♪
「あーもう、なんなの、こんな時間に!」
仮眠を邪魔されたセレーネは髪を掻き揚げ、携帯に手を伸ばした。
ディスプレイに「ソル」と名前が浮かんでいる。時計を見上げ、ため息をついた。
「まだ授業中なのに何してるのよ……」
メールを開ける。写真が二枚添付されていた。
『こんなチェーンメールが回ってきたんだけど、この人セレーネと一緒に住んでる人じゃなかった?』
ソルが打った文字の下にチェーンメールがそのまま記載されている。
『こっちにもジェイソンでた。
このメールを次の人に送ってください。さもないとジェイソンがあなたを殺しに来ます』
とこれ以外にもつらつらと文章が書かれている。セレーネは呆れて、読むのをやめた。
写真を見る。一枚目はホッケーマスクとチェーンソーの男。
二枚目は目に黒線が引かれているが確かにタリアだった。
「ちょっと、これ。ああもう、何やってるのよタリアは〜」
セレーネは枕に何度か頭を打ちつけ、やがて寝返りを打った。
「いい加減、反省しなさい!」
アドレス帳を呼び出し、メールをタリアに転送した。

――タリアはソファーでまどろんでいた。血みどろの服は早速クリーニングへ出した。
ちなみに着替えはレノアに頼んで用意してもらった物を、ギルバートに取りに行かせた。
仰向けに体勢を変える。アーサーが床を磨いていた。クルーゼは今もホッケーマスクを被っている。
もう少し寝ていようと目を瞑ると、携帯が震えだした。タリアは携帯を引っ張り出し、ディスプレイを確認する。
メイリンからではなかった。先ほど写真を送ったきり返事はまだない。
ちょっと怖がらせちゃったかしら。タリアはセレーネからのメールを開いた。
転送されまくったメールのようで「RE:」が沢山ついている。何これ?
タリアは起き上がり、携帯のキーを下に押し込む。長い文章が続いていた。
最後まで読み終わり、これがチェーンメールなのだと理解する。
セレーネがこんなものを送りつけてくるなんて珍しい。こういう事は嫌いな筈なのに。
写真がついているので確認すると、先ほどメイリンに送った写真が出てきた。
「は?」
青天の霹靂だった。なんでこんなものが出回っているのだろうか。
写真をメイリンに送ったのは事実だが、『次の人に送ってください』とは書いてない。

37 :ミーア上京物語番外編・9/9:2009/03/13(金) 23:24:39 ID:???
少しして、またセレーネからのメールを受信する。
『何やってるの?馬鹿なの?死ぬの?』
馬鹿じゃないし、死なない。タリアは口の中で呟いた。
「メイリンからの返事かね」
ギルバートがすっと上から声をかけてくる。タリアは起き上がり、ソファーに座りなおした。
「セレーネから、変なメールが来た」
変、というか、なんというか。タリアは携帯をギルバートに渡す。
「……ふむ」
「これってさぁ」
「うん」
「私、有名人になっちゃったって事?」
「……さあ」

13日の金曜日がすぎるとそのチェーンメールはすぐに出回らなくなった。
けれど、次の13日の金曜日にはあなたの元にも届くかもしれない。
めでたし、めでたし。

番外編・おしまい


駄文失礼しました。
チェーンメール怖いねのお話でした
鯖重い。うまく投下出来てるといいのですが、失敗してたらすみません

38 :通常の名無しさんの3倍:2009/03/14(土) 09:44:38 ID:???
GJ!!レイまでとうとう仮面をw
クルーゼって映画つながりで現在放映中某映画のともだちマスクも似合いそうだな

39 :通常の名無しさんの3倍:2009/03/14(土) 20:50:21 ID:???

13日の金曜日編思わず吹いてしまったww
途中まで読んでて最後はチェンメみたジェイソンとタリアが乗り込んで
騒ぎを起こすのかと…考えたけど
そこまであの人たちもどうしようもない大人じゃなくてほっとしたw

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