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アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版21st

1 :名無しのエリー:2009/02/25(水) 19:42:17 ID:5f+PW+7k0
商業誌/サイトにありがちなオブラートにくるまれているようなレビューではなく、率直なアルバムレビュースレ。

【基本精神】
レビューの数が多いとレビューの精度が上がります。
カブっても気にせずあなたの視点で批評してください。

【ローカルルール】
◆レビュー中の割り込みレスは控えましょう。
◆レビューする側は十分に準備をして短期間に投稿を終えてください。
◆レビューを読む人にとってレビューのレビューは通常のレビューと紛らわしいので禁止。
◆レビュー以外の長文の投稿はスレのサイズオーバーを招き、本来のレビューの邪魔なので禁止。
◆反応すると削除依頼が通らなくなるので上記に対するレス禁止。(上記と同類にみなされます)
→反応さえしなければ削除依頼が通る可能性は十分にあります。
参照:http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/saku/1117204058/60
→13thスレで削除依頼通りました。
参照:http://music7.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1155204694/78-83
◆上記について何か言いたいことや議論したいことがあれば避難所へ
URL:http://jbbs.livedoor.jp/music/16782/

新レビュー保管サイト
http://www10.plala.or.jp/puusan/review/al_dom/al_domtop.htm
旧レビュー保管サイト
http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Guitar/3494/index.html

2 :名無しのエリー:2009/02/25(水) 19:42:37 ID:5f+PW+7k0
【過去スレ】
01 http://music.2ch.net/musicj/kako/1024/10245/1024554912.html
02 http://music.2ch.net/musicj/kako/1027/10270/1027020540.html
03 http://tv3.2ch.net/musicj/kako/1031/10314/1031413980.html
04 http://music2.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1040203720/
05 http://music2.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1052577473/
06 http://music2.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1066395187/
07 http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1070274392/
08 http://ex5.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1080804234/l50
09 http://music4.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1099299014/
10 http://music5.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1116083538/
11 http://music5.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1135517461/
12 http://music5.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1142982200/
13 http://music7.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1155204694/
14 http://music8.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1169466862/
15 http://music8.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1180696011/
16 http://music8.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1193764951/

3 :名無しのエリー:2009/02/25(水) 19:42:59 ID:5f+PW+7k0
17 http://music8.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1203221560/
18 http://music8.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1209871679/
19 http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1217869023/
20 http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1224999777/

4 :名無しのエリー:2009/02/25(水) 22:22:20 ID:hLB15RRN0
      `・+。*・     (´・ω・`)
        。*゚  。☆―⊂、  つ  >>1さんありがとー
      。*゚    :     ヽ  ⊃
      `+。**゚**゚       ∪~

5 :名無しのエリー:2009/02/25(水) 23:43:12 ID:yl/ZTK8L0
>>1


もう立たないかと

6 :名無しのエリー:2009/02/26(木) 00:24:29 ID:yNwXb2F50
>>1


前スレは様々なアルバムがレビューされていて面白かった。
今回のスレはどんなレビューが飛び出すんだろうか。楽しみだ。

7 :名無しのエリー:2009/02/26(木) 01:18:12 ID:wmy9o6yq0
CHAGE and ASKA / GUYS

01.GUYS ★★★★
ブラスロック化したJourneyの『Separate Ways』って感じ。Bメロが伸びやかなわりにサビが硬質なあたりが。
彼らの(当時の)往年の名曲『万里の河』を彷彿させる、同じ音符の早口で押す造り。
その早口の後に伸びやかなメロがついてたり終盤に散文詩が詠唱?されるなど、元々シングル候補だっただけあって
密度は濃い。チャゲアス流プログレハード。

02.野いちごが揺れるように ★★★☆
超スローバラード。郷愁系。子守唄か何かのようにふっくらと唄われるが歌謡曲臭は皆無。高音でないサビは心地よいが、
二曲目に置くにしては寂しすぎる曲調。しんみりと6分半聴かせるが如何せん長すぎるか。

03.if ★★★
アルバム仕様。シングル版冒頭では高らかだった「かあぁぁぁえりみぃちぃのおおぉぉ」は優しく囁かれ、
サビでバックが加速することもない。アルバムの空気に合わせようとしたのだろうが正直シングル版でも
違和感はなかったように思われる。
なお、02ではブラスがフィーチャーされていたがこちらは本当に静か。とてもシングルだったとは思えない。

04.光と影 ★★★
冒頭から飛鳥曲が続いていたがチャゲ曲が登場。しかしまたスローバラード。
チャゲアスの他のアルバムでもそうだが、Voが違うから曲調が同じでもOKなんて思ってるのだろうか。
しかしこの時期のチャゲ曲にしては非常に聴きやすいつくり。曲順で損をしている典型例。

05.HANG UP THE PHONE ★★★★★
黒っぽさ全開、低音全開、ブラスが鳴り響くグルーヴィーかつクールな曲。
ベースラインの格好よさには特筆すべきものがある。歌メロも伸びやかになったりうねったりと飛鳥の良さが
最大限に発揮されている。
残念なところは歌詞の微妙さ(午前二時に帰宅して彼女のうちに電話かけても出てくれない→ああ浮気されたって内容。
ただ比喩が凝らされていてはじめは何のことなのかさっぱり分からなかった)か。前曲からの流れにはまったく合わない
はずなのだが、カスタード舐めまくった後にこぶ茶もらえても嬉しいというか、なんかそんな感じ。



8 :名無しのエリー:2009/02/26(木) 02:03:10 ID:wmy9o6yq0
06.だから… ★☆
チャゲ曲。残念ながら特に目立つところなし。アレンジで聴かせるミディアムナンバー。

07.WHY ★★★★☆
別離の場面を切り取ったジャジーなスローナンバー。アダルトな10cc『I'm Not In Love』って感じ。
ポップ要素皆無。02〜04のような優しさは欠片も見当たらない。だが、そこがいい。

08.今日は…こんなに元気です ★★★★
チャゲ曲だが飛鳥とはほぼ半々の比率で歌われる、ビートルズマニアのチャゲの面目躍如の軽やかな美メロ。
随所で跳ねるピアノの音がすごく綺麗。ただ、後半の飛鳥による「語り」はちょっとこっぱずかしいかな。

09.夢 ★★☆
チャゲロック。一時間で完成したらしい。チャゲのややしつこすぎる感じの歌い方にはぴったりの怪しい曲調。
ただオケがペラペラすぎる。低音ブリブリの05なんかがあるんだし、もっと考えてほしかった。
あと前奏後奏が長いせいもあるが6分超だと如何せんダレる。

10.CRIMSON ★★★
チャゲロック2。ギターリフが強調されたアルバム仕様(シングル版はifのB面)。
アップテンポ時のチャゲヴォーカルは苦手な人多そうだなあ、と思ってしまう歌い回し。
しかしサビ時のハモリは完璧。これだけでぐっと聴く価値が生まれてくる。


9 :名無しのエリー:2009/02/26(木) 02:59:58 ID:wmy9o6yq0
11.no no darlin' ★★★★★
個人的にはチャゲアス全史という枠で見ても最高傑作だと思っている一曲。
太田裕美『木綿のハンカチーフ』を彷彿とさせる、サビと非サビで男女の対話形式の形をとる詞は素晴らしい。
かつ女側を表現したサビメロはチャゲを含むコーラス隊に一任されており、飛鳥は「no no darlin'」だったり
「oh yeah yeah yeah」、「ふたりで」などとアドリブに徹するという90年代ソウル風のアプローチ(この曲のリリースは92年だが)
が取られており、歌詞が最大限に生きる構成となっている。
サビメロは特に後半部の音が上がっていく部分が秀逸で何とも言えぬ高揚感がある。イントロのピアノの旋律、Cメロの盛り上げ方等も完璧。
全体が非常に上品かつ甘美な空気に包まれていて聴くだけで幸せになれそう。Chicagoみたいな『SAY YES』よりこっちでしょう。

12.世界にMerry X'mas ★★★★☆
前曲が男女間での至福なら、こちらは題の通り世界に向けて唄っている。
スローテンポで美メロ、歌詞も素晴らしいのだが11からの流れだとオーバーキルな気もする。
最後の子供による合唱はLennonへのオマージュか。アルバム曲から多数の選定がなされた
20周年ベストに収録されず、のちのシングルのB面に別ver.が収録されるなどしたものの
オリジナルはここでしか聴けない。「隠れた名曲」にしとくにはあまりに勿体ないナンバー。



10 :名無しのエリー:2009/02/26(木) 03:01:21 ID:wmy9o6yq0
総評.★★★★★
ロンドンレコーディングの甲斐あって音作り及びアレンジの上質さには本当に驚く。
こと音に関して言えば99年辺りからの「洋楽化する邦楽」の音を実に7年先取りしていたと
言っても過言ではないだろう(変な喩えになるがDragon Ash『Viva la Revolution』前半部とかの感じ。
ただし日本人がアレンジを受け持った01は明石期のB'zみたいな毛色なので注意)。
曲に関してはポップさは希薄。その傾向は売上にも表れており、前作『Tree』が当時日本新の235万枚、
同年のベストが270万枚だったことを考えると本作の141万枚という数字は寂しいと言わざるを得ない
(シングルの03、11がシックな造りも相まってそれぞれ108万、67万という成績に終わった影響が大きいのだが)。
中古でひときわ枚数が多かったりするのもそのせいだろうが、正直今でいうEXILEやGREEEEENを聴いている層
がこうした音や曲にすんなり浸れるかというととてもそうは思えない(そうした層に対するアプローチは
『YAH YAH YAH』を擁する次作『RED HILL』で懇切丁寧になされることになる)。『TREE』と本作をいいとこ取り
したような『RED HILL』も悪くないが、本作のような音を内包したチャゲアスは後にも先にもこれだけだし、
ここまで彼らのアダルトな側面が凝縮された作品も他にないだろう。傑作。

11 :名無しのエリー:2009/02/26(木) 19:57:00 ID:BS4kITgt0
>>1スレ立て乙です。
>>10さっそく乙。では自分も

depArture/AAA

1.introduction ★
導入曲。アイドルなのでコンサートでの出囃子や衣装替えの場つなぎで使われるのだろう。

2.MUSIC!!! ★★★
YUKIの楽曲等を手掛ける蔦谷の手による派手なダンスチューン。ライブでの合いの手を意識して手拍子を入れたりと器用な作曲ぶり。
特にひねった曲ではないが、ポップなメロディにディキシーランドジャズ風の陽気なピアノが絡むごった煮感がJ-POPらしい。
ラップは全く同じ詞のセットを2回やる必要があったんだろうか。

3.SAVE YOUR SOUL ★★
やや懐かしめのマイナー調J-R&B。イントロがオリエンタルな感じで期待させられるが、歌が入ると普通。宇野と伊藤の女性コンビが
メインを歌っているが、2人ともお世辞にも歌が上手いとは言えないため、どうしても聞き流したくなってしまう。
日高のラップはキレ重視というかアタックが強い感じ。とぼけたようなおどけたような声でラップする人がメインストリームを預かる
最近の邦楽ではあんまり聴かないタイプ。

4.Jamboree!! ★★★
ダンスホール+サンバといった印象の底抜けに明るい曲。歌が始まったかと思うと、程なくしてすぐに幕引きみたいなメロディが来るので
出オチかよと一瞬思うが、そこから何事もなかったようにAメロに繋がる。なんかいい編曲だ。最悪Aメロに行く前に終わらせたりも出来るので、
演奏中に謎のアメリカ人がステージに上がってきてボーカルがキレた時とかはここで急停止するのだろう。
アレンジは大味だが、男メインボーカルの西島と浦田の歌唱力は安定しているので意外と聴ける。

5.Wonderful Girls ★★
曲名から推測される通りの女性賛美ソング。まあアイドルなので女性ファンへ向けた曲だろう。男メンバーのみでメインを歌い回しており、
誰なのか分からないが西島と浦田以外の歌声も聞こえる。そしてその中の一人が露骨にEXILE真似ました的な感じでゲンナリする。
浦田もEXILE路線ではあるが、もう少し素の歌い方を大事にしてる気がする。曲の印象としては概ねDA PUMP。

12 :名無しのエリー:2009/02/26(木) 19:58:29 ID:BS4kITgt0
6.出逢いのチカラV ★
西島と宇野の掛け合いによるバラード。伴奏はほぼピアノのみでシンプルにまとまっている。男女の対話形式の曲は近頃のトレンドなのかもしれないが、
これはちょっと毛色が違う。強いて言えばm.c.A・Tと内田有紀のやつのような、ミュージカルっぽい印象。曲自体は丁寧だし、西島の歌も上手いが、
宇野の歌い方がアイドルっぽい誤魔化し要素が強いのでじっくり聞き入れない。個人的には曲のスタイル自体馴染めないが、AAAのライブは
いつも寸劇が入るようなので、演出として必要な曲なのかも。普通の恋愛を大袈裟にデフォルメしたような詞は良くも悪くもkenn kato節。

7.a piece of my word ★
おそらく伊藤(落書き)がメインを歌っている、ベタなバラード。微妙なところだが、確かに宇野の方がメインに向いてるかも、と言った程度の歌唱力。
まあアイドルらしくはある。本人の歌唱力と相談した結果なのか、曲はこれといったヤマが無く退屈。

8.ZERO ★★★
デビュー当時のような熱血ダンスロック路線の曲。基本的には世間でダサいと言われる曲調か。浅倉大介が書きそうなマイナー調ロック+打ち込みの曲だが、
サビでコードを弾いてるギターが歪みすぎてて輪郭が曖昧になっており、熱血シューゲイザーとでも言うべき変なバランスを生んでいる。
R&B向きな浦田よりも癖の無い西島の方がこの手の熱い曲は得意そう。Arika Takaranoによる大袈裟な詞も曲に合っている。
誰だっけ?どこかで…まあいいか。

9.HORIZON ★★★★★
GIRL NEXT DOORも手を出さなかった、TMN期の小室路線の曲。キラキラしたチャイム系の音色がどこか懐かしい。敢えて4つ打ちリズムを回避して、
シンプルながら部分的にに南米テイストを試したリズムも面白い。宇野のポップな歌い方も、こうした曲には合っている印象。
Bメロがキャッチーで、一聴目ではそれがサビに思えるほど。しかもサビも2段構えで、1曲中に惜しげもなくキャッチーなメロディを投入して
仕上げている。あまり声を張り上げずにこなした日高のラップもtrfの人っぽい。小室作じゃないのに何故こんなに小室っぽいんだろう。

13 :名無しのエリー:2009/02/26(木) 19:59:09 ID:BS4kITgt0
10.BEYOND ★
急にアクアタイムズみたいなボーカルになるアッパーなロック。誰だ…。西島も浦田も脇役に徹しているので、普段メインを歌わない
男メンバーにスポットを当てる意図の曲だろう。ロックな曲調ということで、宇野もギターポップ系バンドのボーカルのような
おどけた感じの歌い方をしている。正直ボーカルは貧弱。曲自体も、盛り上げが唐突だったり、急に妙な展開が割り込んだり、
ベースラインが変だったり、サビがビークルの何かの曲みたいだったりで、あまりよろしくない印象。

11.Mosaic ★★★★
一昔前の米倉利紀のような、シンセベースがよく動くR&B。間奏のギターソロがなかなかクール。ほとんど女性陣の出番がないため、
今作中で最も歌のクオリティが高い。多分西島と浦田の両方が交代でメインを歌っているのだと思うが、この曲では2人の声が似ていて、
特にファンでもない自分には区切りが判別しがたい。それにしても2人とも甘い声。アイドルとしてはかなり歌が上手いのでは。
ていうか松浦がプロデュースしたアーティストの中でも、シンガーらしいシンガーといえば結局この2人のような気が。

12.始まりのキセキ ★★
狙って80年代っぽいダサダサな音作りが印象的な、ひたすら陽気でバブリーな曲。弾力のある音でドゥーンと鳴るスネアはまさにC-C-B。
曲はかなり大味で、頭カラッポな感じだが、イントロの「イェ〜〜 誰だっていいや〜〜」というコーラス合唱が意味深で、
何かが覚醒してるような不健全でヤケクソな明るさを感じてしまう侮れない曲。乱…ある種のパーティーソングか。

13.旅ダチノウタ ★★★★
ラストはゆったりしたR&B風ポップス。おおよそSMAPのヒット曲をトレースしたように感じるが、作曲がコモリタ本人なので多分問題なし。
それにしてもイントロのコーラスの入れ方とか、妙に細かい刻みを交えたリズムパターンとか、どう聴いてもらいおん…でも多分問題なし。本人だから。
コモリタの考えるベースラインは結構独特で、本人のこだわりを感じる。曲も綺麗で、SMAPより明らかに歌唱力があるので、
結果的に焼き直し成功といった印象の曲。

14 :名無しのエリー:2009/02/26(木) 19:59:34 ID:BS4kITgt0
総評 ★★★
avexの松浦がプロデュースした7人組アイドルユニット、AAAの4th。
ダンスパフォーマンスとの兼ね合いか、全体的に曲が大味で大袈裟な作りとなっており、じっくり聴き込めるようなマニアックな要素は
基本的に無いが、J-POPらしい雑食性が発揮されていて曲調に幅があるので、曲によって好みの差は出るものの全弾ハズレにはなりにくい
作品になってる気がする。ただし少なくともお洒落ではないが。アイドルという事で、各自にコーラスパートを振り分けて複雑なコーラスワークを
こなさせるような事は無く、大体はみんなで同じメロディを歌っている。基本的には宇野のキーに合わせる形で西島と浦田が高いキーを
歌いこなしており、実質この2人の歌唱力でAAAが成り立っている。ダンスパフォーマンスまで含めるとどうなのかは知らないが。
西島は発音が明瞭で爽やかな印象。浦田はもう少し雰囲気重視のR&Bスタイルで、いわゆるATSUSHI路線。日高のラップは何だか機械的だが、
要はリズムは正確。総じてavexがゴリ押ししているアーティストの中では相対的に聴ける部類に入る人達という印象。
果たして西島と浦田は、いつか山本領平ばりに女性歌手を引き立てるエスコート上手に育つだろうか。
作りとして視覚的な要素の補足も必要で、音楽単体で成り立たせる感じではないので、全体の流れにこだわらずに聴きたい曲だけ聴くべき1枚。

15 :名無しのエリー:2009/02/27(金) 00:12:12 ID:wYwOKku+0
乙。領平の名前が出てて歓喜w
参加プロデューサーだけなら、浦田ソロの方が力入ってそうですね

16 :名無しのエリー:2009/02/27(金) 00:54:45 ID:xHzDgjkT0
>>10
乙。チャゲアスもこういう作品を作ってたのか。

>>14
乙。アリプロのヴォーカルが作詞で参加したと聞いたときはビックリした。
そして、やっぱり女性ヴォーカルがひどいんだな、AAAはw

17 :名無しのエリー:2009/02/27(金) 20:41:48 ID:jrYDBMsE0
前スレ落ちてたのか・・・いつものごとくTOKIOのレビューでも・・・

TOKIO/5 AHEAD

1. 5 AHEAD
アルバムの導入部。サンプリングマンがいきなり始まるのであってよかったと思う
歌が入ってないため星はなし

2. HEY!Mr.SAMPLING MAN ★★★★★
いきなり満点付けてしまったが、正直いって名曲。分厚いギターサウンドが特徴のロックナンバー
段々盛り上がっていくようになっているメロの構成とアレンジが実に爽快。
そして、後半になっていくにつれ熱くなっていく長瀬のボーカルとメンバーの演奏が見事。
まさにバンドとしてTOKIOの魂がこもった曲といえるんじゃないだろうか。

3. DR ★★★★☆
この頃のTOKIOの代表曲?ドラマの主題歌だったので知ってる人も多いと思う。
TOKIOらしいパワーポップソング。
非常にストレートなバンドサウンドでHEY!Mr.SAMPLING MANとともにこのアルバムの象徴のような曲。
やっぱTOKIOはアップテンポだね。こういう勢いのある曲なら長瀬のボーカルも生きてくるし

4. どいつもこいつも(Album Version) ★★☆
まさにアイドルソングといった感じの曲。キャッチーなサビとブラスとストリング多めの構成、能天気な歌詞。
各メンバーのソロパートがあるのは(最近の)TOKIOには珍しいがアイドルとしては普通だと思う。
アイドルとしてのTOKIOからバンドとしてのTOKIOへの変化を見せているこのアルバムでは他の曲との温度差を感じる。
まぁこのアルバムで一番古い曲だから仕方ないか。


18 :名無しのエリー:2009/02/27(金) 20:42:28 ID:jrYDBMsE0
5. Baby blue ★★★★
作詞・作曲がリーダー城島が担当したミディアムナンバー。ボーカルは長瀬ではなく山口がとっている。
リーダーいわく山口がメイン・ボーカルをとった代表作になるようにという思いを込めて作ったらしい。
思いがこもったのかとても素晴らしい曲となっている。繊細なメロディーが山口のボーカルに非常に良く合っている。
個人的には山口はジャニーズの中でもトップクラスの歌唱力だと思う。ただ容姿と歌声のイメージが違うからなのかシングルはメインボーカルが少ない
あと作詞が弱点といわれているメンバー曲だがこの曲は悪くないと思う。とりたてて良いわけでもないけど・・・

6. 04515 ★★★☆
長瀬と国分のツインボーカルが印象的なロックナンバー。このツインボーカルが曲調にマッチしていてなかなかクールである。
長瀬のボーカルはコーラス付けることによってより映えると思うが国分との相性が一番いいんじゃないんだろうがか。山口もいいけど。
サビはキャッチーではないのでぱっと聞いた感じではピンと来ないかもしれないが聞き込んだら良さがわかってくるスルメ曲。

7. Only One Song ★☆
ネタ曲か?と思ったけどシングル曲だった。DRとの両A面シングルだがあっちと違いラップとか入ったバンドらしくない曲。
サウンドはバンドサウンドなんだけど演奏も含めて遊んでいる印象が強い。思えば最近のジャニーズにラップが多いが先取りした曲なのかも。
サビはとってもポップでキャッチー。まぁ歌詞とかも含めてジャニーズらしいとは思う。

8. カンパイ!! ★★★
キリンビールのCMなどのタイアップで結構売れた曲。洋楽カヴァー曲でありベイ・シティ・ローラーズの代表曲「サタデーナイト」のカヴァー。
だが上手いこと自分たちのものにしたと思う。タイアップの効果も大きかったのかもしれないが。
メンバーの合唱やソロパートなどがある割にはTOKIOらしい曲。なぜか妙に男臭い。熱い。なので他のシングルほどの温度差はない。

9. Sugarless LOVE ★★★☆
松岡ボーカル曲。ネタ曲かと思わせといてサビでガツンと来る。
ややチープな感じが漂う松岡の歌唱だが妙にメロディにあってる。他のメンバーだとこの雰囲気は出せないかな
この曲聴いて改めて思うけどジャニーズの曲のオケはよく作ってあるなぁ・・・

19 :名無しのエリー:2009/02/27(金) 20:43:27 ID:jrYDBMsE0
10. T2 ★☆
国分による作詞・作曲・編曲の完全なるネタ曲。勢いはあるのでさらっと聞き流せる。
遅刻したメンバーの気持ちを歌った歌。箸休め。

11. 36℃ ★★
5人のハーモニーが絡まったバラード曲。しかし、山口に任せておいて良かったのではないだろうか・・・
長瀬の声質はこういう女々しいメロディのバラードだめなんじゃないだろうか。他のメンバーも普通。
作詞は城嶋。もしかしてカバー曲?

12. メッセージ ★★★
TOKIOが初めてオリコンで1位をとった記念すべき曲。
頭からキャッチーなサビで期待させるがそのまま続くメロが微妙。正直サビ以外微妙。
あと他のシングルと同じようにアルバム曲と温度差が結構あると思う。
サウンド的にはバンドサウンド全開でいいと思うのだが・・・

13. Symphonic ★★★★★
名曲。聞けばわかる、で終了でもいい位いい曲。
独特の雰囲気をもったマイナーコードのイントロ、Aメロと続いてBメロで臨戦態勢に入りサビで一気に弾ける。
隙のない構成とアレンジ、曲の盛り上げ方などアルバムの締めとしてはこれ以上ないくらいいい。

14. ひとりぼっちのハブラシ(Acoustic Version)(桜庭裕一郎) ★
つんくの作詞・作曲でメッセージとともにヒットした曲。
折角前の曲でいい感じに終わらせたのに台無し。まぁボーナストラックなのでいいでしょう。
まぁこのアルバムのカラーには合わないだろうしおまけ扱いでよかった。歌詞も曲も微妙である。

20 :名無しのエリー:2009/02/27(金) 20:44:26 ID:jrYDBMsE0
総評 ★★★★☆
TOKIOがアイドル路線からバンド路線に転向していくのがわかる節目のアルバム。
アルバム曲はバンドらしい曲が多いがシングル曲が従来のアイドル路線っぽいので温度差を感じる。
シングルのDRで完全に今後の方針が確立されたと思う。アルバムの流れもよくかなり聞きやすい。
とりあえずTOKIOに興味あるから聞いてみたい、という人にお勧め。
TOKIOなんて所詮アイドルだし、とか思ってる人にも聞いてほしいアルバム。
しかし、評価しながら思ったけど前のgliderの採点厳しすぎたかな・・・・・・

21 :名無しのエリー:2009/02/27(金) 22:54:39 ID:tM+0zWuO0
>>20
乙。TOKIOは本当に個人の好みで変わるから
アルバムによっては辛口になるのは仕方ない。
自分も昔のアルバムが好きになれないときもあるし。


さて、こちらは可愛らしいアルバムでも。


ファミリークッキング / YMCK

1. おもちゃの兵隊のマーチ ★★
「キューピー3分クッキング」OPでおなじみの曲をチップチューンにしただけ。
これだけで「あら、そろそろ仕度しなきゃ」とオカンモードになるのは筆者だけかも。
ま、料理がテーマだから定番ということで。

22 :名無しのエリー:2009/02/27(金) 22:56:53 ID:tM+0zWuO0
2. カレーだよ! ★★★★(PV込みだと★★★★☆)
カレーを楽しく作る歌。3rdで踏み入れたJ-POP路線をロックに面舵を向けた
アップテンポチューンに仕上がっている(音はいつも通りのチップチューン)。
子供が口ずさむにはちょうどいい楽しげな料理ソング。
が、あのPVはなんだww どこの味っ子かと。

3. サラダ・シャバダバ ★★★☆
2ndまでのジャズ要素を取り戻したポップチューン。
歌詞はこれまた子供が共感しそうな内容。「健康や美容に良いのは
わかってるんだけど...ええいっ、食べちゃえ! .......あ、美味しい!!」って歌詞。
にしても野菜の種類が多いんだがw 歌詞通りに盛り付けたら何人前になるやら。
子供や野菜嫌いの人と一緒にサラダを食べたい人にはうってつけかも。

4. 三ツ星シェフの歌 ★★
「私、三ツ星レストランに勤めている一流シェフですが、何か?」って曲。
主人公はすごくワンマンです。イヤなら出てけというほどのガンコです。
結局は引き止める、根は優しいシェフなんだけど。
茶目っ気のある歌詞は好きなのだが...ツチノコ調理すんなw
曲も可愛らしいジャズポップで、ドラムソロは偉く楽しげ。

5. グルメなアイツ ★★★★
ゲームならボスが出てきそうなバッキングで奏でる三連ロックチューン。
強いんだけど、人間に珍味にされたり、食べ物を横取りされる悲しい鮫の宿命を
コミカルに描いている。絶対に「ジョーズ」観ながら聴くと作品が台無しになる曲。
歌詞の内容と曲のギャップにちょっとだけニヤリ。

23 :名無しのエリー:2009/02/27(金) 22:57:45 ID:tM+0zWuO0
6. ふわふわ卵のオムライス ★★★
オムライス参加。これも子供にはちょうどいい可愛らしい曲。
曲調といい、歌詞といい、どこか矢野顕子っぽい。
なお、美味くても天に召されることはないとちゃんとフォローはしている。
そういえば、美味しすぎて天に召されたマンガがあったな...。

7. 帰り道、晩ご飯。 ★★★★
晩ご飯を期待しながら帰宅する時の気持ちを綴ったバラード。
歌詞が日常に密接しながらもほのぼのとしているため、
聴いてるうちに心がほっこりと和やかになってゆく。
恋人のいない一人暮らし以外には帰り道がてらに聴いてほしい一曲。

8. ワン!ダフル・チョコレート ★★★☆
タイトル通り犬の鳴き声をサンプリングしたポップチューン。
ある意味、バレンタインデー向けの曲。
チョコはベルギー産、フランス産、日本産が登場。
ドサクサに紛れて猫も鳴いている、賑やかなトラック。

9. バンバンクッキング ★★★★★
再び子供向けのメロディと歌詞で終わるお料理ソング。
料理は楽しむことが大事と声高らかに歌い上げている。
途中で7ヶ国語のラップが登場(和訳付だから外国語がダメな人も大丈夫)
楽しげなメロディと伴奏と可愛らしい歌詞が非常にマッチした良曲。
保育園で流すと意外といいかもしれない。

24 :名無しのエリー:2009/02/27(金) 22:58:13 ID:tM+0zWuO0
総評 ★★★☆
YMCK通算4枚目のアルバム。今回は料理をテーマに、明るい子供向けのトラックが
ギッシリと詰まっているため、オトナには少々味わいにくいアルバムとなっている。
ただ、初期の要だったジャズ要素がここに来て本格的に復活。
ロック調の打ち込みと組み合わせて聴くと、電子フュージョンっぽくておもしろい。
ゲーム好きの子供と料理を楽しみたいご両親には勧めてもいいと思う。
で、今回は同時発売のDVDとの限定同梱ボックスも発売されている。
オマケのレシピ本はものすごいバカw 確かに仰天だがバカすぎるww
絶対に日常では役に立たないので、マネ...出来た人がいたらご一方を。
(角切り野菜の8bit風はやろうと思えば出来るので対象外とする)

25 :名無しのエリー:2009/02/28(土) 01:02:58 ID:c+295GQV0
>>20>>24
乙!

>角切り野菜の8bit風
すげー気になるんだがwww

26 :名無しのエリー:2009/02/28(土) 17:01:24 ID:PUMrqeOK0
皆さん乙。
>>14
4曲目ピロウズネタやめろww

27 :名無しのエリー:2009/03/01(日) 00:42:58 ID:nZCWY8xj0 ?2BP(30)
浮世の夢 / エレファントカシマシ

01.「序曲」夢のちまた ★★★★☆
演奏は穏やかに、歌声は激しく。戦前の歌曲みたいなメロディが良い。
後半一瞬ヒートアップする宮本の歌声はまさに「絶唱」。擬古文みたいな歌詞も沁みます。

02.うつら うつら ★★★★
これも前曲と一緒。歌曲のメロディにストーンズ直系の横ノリグルーヴ、明治時代の私小説みたいな歌詞、宮本の静かで熱い叫び。

03.上野の山 ★★★★
感触としてはThe Whoに近い。サビでジャーンとコードをかき鳴らして、その上に重ねる前向きな歌詞と叫び。
相変わらずメロディは歌曲っぽい。

04.GT ★★★☆
一番所謂ロックっぽい曲。いや、今までも楽器隊はロックど真ん中だったんだけど、曲自体がどこか日本的だったからね。
こっちの方がWhoっぽいかな。全体的にシャギシャギしてて快い。

05.珍奇男 ★★★★☆
エンケンみたいな弾き語りで始り、壮絶なロックンロールへと展開していく。
歌詞の何とも言えない厭世感がたまらんねです。

06.浮雲男 ★★★★
ここにきてちょっと力の抜けた曲。うん、こういうのも良いです。

28 :名無しのエリー:2009/03/01(日) 00:43:04 ID:nZCWY8xj0 ?2BP(30)
07.見果てぬ夢 ★★★★★
アルベジオに乗せてゆっくり歌ってたかと思えば、いきなり叫びだす宮本。
凄い、もう呑み込まれる。

08.月と歩いた ★★★★
最初は弾き語りだけど、歩いたというだけあって途中からベースが躍りだす。歌詞も大変なことになる。
と、思ったら最後はしっとり終わった。今までは昭和初期って感じだったけど、これは昭和40年代って感じのメロディ。

09.冬の夜 ★★★★☆
静かな三拍子の弾き語り曲。ボーカルだけでぐいぐい引っ張るねぇ。

総評:★★★★★
エレファントカシマシの3rdアルバム。個人的に彼らの最高傑作。
まずとにかく歌詞が凄い。宮本の文学的才能が爆発していて、これは歌詞じゃなく「詩」。
正直言って演奏に特筆すべき点はあんま無い。ストーンズの影響下にあってとてもオードソックスだからね。
ただまぁ何と言うか独特のグルーヴってやつですか、そういうのはあるんじゃないかな。
ロックじゃなくてロックンロールって言う感じ。
で、演奏がそういうのの割にメロディにはとても日本的情緒が溢れていて、沁みます。
宮本のボーカルも、昨今の陳腐で形骸化した「叫び」ではなく、本当の心からの叫びで心を掴んで離しません。
バブル絶頂、バンドブームの時代にそれに真っ向からNOを突き付けるようなアルバム、今だからこそ響くところもあるような。
BGMには向かないかな。ちょっと鬱な時なんかにじっくり聞いてみると良いかも。
ぜひ聴いてみてください。駄レビューすみませんでした。

29 :まとめ人@すいません:2009/03/01(日) 15:58:17 ID:hTtpENWz0
とりあえず、邦楽版20th.うp完了しときますた。

    ∧,,∧
   ( ´・ω・)  < ラーメン食ってから「洋楽板」に出張してきます。
   (っ=|||o)     (まとめるのはこれからだけど。。。)
 ̄ ̄ `――´ ̄ ̄ ̄\

30 :名無しのエリー:2009/03/01(日) 19:10:18 ID:WHGyaje+0
>>24>>28

>>29
そしてまとめ人乙!
洋楽板までやってるのか、もう乙としか

31 :名無しのエリー:2009/03/01(日) 20:03:24 ID:cfJzyTRdO
>>29
ありがたい!友達にもオススメとして紹介しておくよ

32 :名無しのエリー:2009/03/01(日) 20:33:48 ID:ZPUAxCPR0
>>29
乙すぎる!!
ねぇ、そういえばUtadaのリリースが近くなって気づいたんだけど、あれはこっちスレの邦楽扱いなの?洋楽?

33 :名無しのエリー:2009/03/01(日) 22:25:43 ID:8FsaGE100
>>29
乙!
アニソン板に立ってるのはこっちとは関係ないんですかね?

34 :名無しのエリー:2009/03/01(日) 23:38:20 ID:FkHbOGag0
>>14,20,24,28
乙。今回も豊作だな。YMCK興味あったから良かった。

>演奏中に謎のアメリカ人がステージに上がってきてボーカルがキレた時とかはここで急停止
そんなん普通ねえよwアイウエww


>>33
アニメスレは「アニメソングの中では」というくくりが暗黙の了解としてあったみたいなので、一緒にするとちょっと変かも。
一般人にも聞かせたい曲ならアニメソングだろうとゲームのサントラだろうとこっちで書かれてるわけだし。

35 :名無しのエリー:2009/03/02(月) 18:18:49 ID:xIyF8p7f0
>>34
そうなんだ。
あっちに坂本真綾とか栗林みなみとか、まとめにある歌手の
新作のレビューがあったから、一緒にまとめるのかと思った

36 :名無しのエリー:2009/03/03(火) 11:58:28 ID:SjrBXzVM0
>>29いつも乙でございます。
>>20>>24>>28乙。では自分も

今、キミへ…/Lil'B

1.キミに歌ったラブソング ★★
ハーフタイムシャッフルの爽やかラブソング。いきなりラップが入ってくるのでビビる。片方ラッパーだったのか。これは下手だ。
一方の歌は昔の小室系みたいな鼻にかかった甘い声で、なんか全然抑揚がない。これまた下手。なんかRSP以上にデビューの経緯が分からん。
曲もサビメロこそ耳馴染みが良いものの他はベタでアレンジもやっつけ仕事。一応歌の下手さ加減とストレートな詞の連動で、ある種の
一途さを感じる曲か。「待ち疲れたキミの背中 強く抱きしめた どんな痛みさえも吹き飛ばしてくれた温もり」という一節が興味深い。
普通「待ち疲れて冷えたキミの背中を私が温めるよ」な展開だが、この曲では自分が待たせといた挙句相手から温もりを頂戴している。
こういう自己中心的な感じがわがままティーンの共感を呼んでいるんだろうか。ちなみに本人の全曲解説(あらゆる意味で必見)によると、
若くして亡くなった親友への歌を「ラブソング」というオブラートに包んだものらしい。なんていうかもはや仮に本人が聴いたとしても伝わらない気が。

2.BLUE SPACE ★
ラッパーAILAが作詞した、一気に暗くなる孤独ソング。「嗚呼…暮れる街 一人の帰り道」「ふらり立ち上がる 夕日を背中に」と、
何だか渋い作詞。一方ボーカルMIEに肺活量が無いため、サビではそこで切ったらイカンだろというとこでブレスが入る。高音もカスカス。
割と台無し。二人の力が合わさるとき、相乗効果でさらにダメ。曲はセクシーアイドルが本業の片手間に踊りながら歌うような
ベタなマイナー調ポップス。

37 :名無しのエリー:2009/03/03(火) 11:59:07 ID:SjrBXzVM0
3.願いごと一つキミへ ★★
またもやハネモノのラブソング。詞も大差ないような…。歌もラップもプロとは思えない。作曲が武器なのかと思えば、実はLil'Bは
1曲も書いてなかったりする。ちなみに全曲解説を読むと本人達が作曲してるような口ぶりになっている。去年デビューしてすぐ売れた
イケメンバンドみたいだ。作曲はコナミの有名音ゲーに楽曲提供している黒光雄輝なる人物が全曲担当しているが、基本この人のアレンジはやる気がなく、
曲も何の特徴もない。とはいえこの曲は相対的に良い方に入る気がする。たまの「日曜日に雨」みたいなランランアウトロが印象的。
ちなみに全曲解説によるとこの曲はAILAが大好きな母に宛てた歌という事らしい。母とかママとか一回も出てこないが。ラブソングにしか聞こえない。
まあ母への歌だとして、キミとか呼ぶ時点で相当他人行儀では。チャットモンチーとか、傍目にはダサくても誤魔化さずに家族にきちんと伝わる形に
してた気が。本人に伝わることよりもたくさん売ることを優先した例。

4.オレンジ ☆
黒光のやる気のなさ全開のスカ調ポップス。打ち込みと思われるブラス音がショボすぎて切なくなる。ドラムパターンもかなりぞんざいで、
ベースラインはもうどうせ誰も聴いてねえだろと言わんばかりの手抜き。そして全く音量の強弱のないピアノソロ。打ち込みの普及で
スタジオミュージシャンの仕事が減りつつあるとは聞くが、ついにここまで来たか。これも時代の流れか。
詞は「オレンジ」という言葉の持つイメージに委ねる形で「キラキラなオレンジ」「じんわりなオレンジ」などと出てくるが、
「ゆらりゆらオレンジ」がよく分からなかった。ゆらりゆら帝国産オレンジ?

5.JET★GIRL ☆
舵取りを誤った後のアヴリルに便乗したような軽薄なガールズロック。サビの英語の発音がムカつく。なぜか本人達の年齢が非公開のようだが、
詞は地なのか十代への媚びなのか、露骨にギャルの共感を狙った底浅いものになっている。強烈。ラップの合いの手もかなりキツイ。
「マヂだるい...」とか「始めよおょ!」とかが好きならどストライク。MIEのブログ見て「ムリ以外の何物でもない」と思うなら聴き切るのは厳しい。
ただ、さすがにギャル語をそのまま詞にして歌うプロは思い当たらないので、そういう意味ではついに現れたギャルのカリスマかも。

38 :名無しのエリー:2009/03/03(火) 11:59:42 ID:SjrBXzVM0
6.HAPPY SHINING STAR ★★
ダメパフューム路線のダンスポップ。一応MIEも音符短めな感じに歌い分けている。むしろ彼女は肺活量がないので丁度いい。
黒光のアレンジは基本的にベタだが、この曲では2番くらいから徐々に、普段使わない音や機能を使ってみようのコーナーになりだす。
黒光のリアルな飽きを感じる曲。

7.lil luv ★★
微妙に8BIT音を交えたエレクトロ調ポップス。構成とかサビ前のキメやブレイクとかがJ-POP過ぎるのだが、AILAのラップはちゃんと必然性が
あるというか、もはや上手く聞こえる。8BIT音にラップという組合せが新鮮なせいか。一方、MIEの鼻声はここで何らかの到達点をみる。
いくらエ段が混ざっても、桜がセクラに聞こえる人はかつていなかった。何かと掛ける意図があるのかと思ってググッたら、
「新しい太陽の書」(ジーン・ウルフ著)に美しい女城主のセクラという人物が登場するようです。この人ですか?

8.15 ★
M2にちょっとレゲエ風味をつけたようなマイナー調ポップス。スーファミの音楽作成ソフトで作ったようなこのショボい音は
どうにかならないんだろうか。「お前らにはこれがお似合い」という黒光の皮肉だろうか。ナメられるLil'Bにも勿論問題はあるが、
結果こうして売れて、黒光のパブリックイメージがこの作品で決まるに至ってしまったことを考えると、やはり真面目に作曲すべきだったのでは。

9.kiss ★
ノイズまみれのラップから始まるスローなR&B。ラップでは、韻を踏むためとはいえ「偶然じゃない そうありえない 予想外の出逢い」という
意味の重複にイラッとくる。そして何をおいても歌の力不足にイラッとくる。あまりに一本調子。鼻声のせいで「好きにならない」なんだか
「好きになれない」なんだか分からずにイラッとくる。セクラはまだしもこれ両方意味が通るしなあ…。黒光が手を抜くのも無理からぬ事か。
ちなみに全曲解説によると、MIEは詞をよりイメージ通りに表現するために、曲のイメージを何日もかけて膨らませてからスタジオ入りするらしい。
結果歌詞からして聞き取れないんだが…。本人的に鼻声のほうがカワイイから、詞を伝えることよりそっちを優先してるようにしか思えん。

39 :名無しのエリー:2009/03/03(火) 12:00:56 ID:SjrBXzVM0
10.となりのメロディ ★★
AILA作詞によるポジティヴなポップス。詞はAILA単独のものの方が良いかも。またハネモノかという気もするが、色々聴いた結果
この手の曲が一番音が埋まって聞こえるし、歌唱のアラが気にならない気がする。Lil'Bの詞と黒光の曲、どちらが先なのかは分からないが
(普通に考えればLil'Bのはずだが)、両者の現実的な妥協点はここか。キミうたとかががこんな感じばっかなのも仕方ないのかも。
ちなみにここまで触れてこなかったが、黒光のコード進行はGND並にパターン化している。

11.キミが好きで ★
ひたすら好き好きな分かりやすいラブソング。ハネモノ連発。MIEの歌い方は作中の流れ同様、一貫して湿っぽく、明るいラブラブ感が
あんまり出てない。ラップも間延びしてて何か変。ベースも音を切りすぎててノリが止まって聞こえる箇所が多く、何か納得いかない。
ていうかもうこの辺まで聴く頃には低レベルな曲に耳が慣れて、ちょっとでもいい所がある曲は全部良い曲に聞こえてきて、さかのぼって
星を足し直したくなってくる。なんか前にもこんな事があったような…誰だっけ…ああ、顔が思い出せない…。枝豆みたいなのに4つの人影が
ぶら下がってる絵しか浮かばない…。

12.DEAR… ★
ラストはピアノアレンジだけ黒光がやる気を出した普通のポップス。歌詞もかなり気合が入ってるようでボリュームがあるが、
なんかベタで量の割に中身がない。最後まで聴かせる表情豊かな歌唱力もない。ただ長い。もう良い曲なんだか悪い曲なんだか分からない。
なんかZOOの弟分のDeerっていたなあと思う曲。

40 :名無しのエリー:2009/03/03(火) 12:01:41 ID:SjrBXzVM0
13.キミうた3部作 DJ KAORI's Lil'B girls mix ☆
ボーナストラック。なんか曲名にキミがつく3曲を繋げて、たまに「DDDD〜J〜ケウォーリー!」て叫んだ曲。
復習だが、M1は死んだ親友、M3は母に宛てた曲なので、ラブソングはM11のみ。テーマはバラバラ。しかし繋げて違和感が無いのはどうなんだろう。
ミックスといってもほとんど繋げただけで、むしろベースに手を加えて違和感が出たりしてる。キミうたという括りが良く分からないが、
多分「君は人のために死ねるか」はキミうたで、「LOVE YOU ONLY」はキミキミ言ってるけどキミうたではないのだろう。
グラビアやってる頃の眞鍋かをりが「ウォーリー」というニックネームで売り出してたことを思い出す曲。

41 :名無しのエリー:2009/03/03(火) 12:02:07 ID:SjrBXzVM0
総評 ☆
ボーカルMIEとラッパーAILAによる2人組ユニット、Lil'Bの1st。
着うた世代の絶大な支持で百万単位のダウンロードを達成してはいるものの、歌、ラップ、曲、アレンジ、どれをとっても首を傾げる出来で、
CMでサビだけ聴いてるうちが最も印象が良かったという残念な内容。シチュエーションを絞り過ぎない普遍的で分かりやすい詞と
ギャル要素全開な詞とのバランスが十代の女子にウケているといった所か。少なくとも曲はお洒落とは言い難いが。
もう一つ重要な点に、着うた適性というのがある気がする。大抵のアーティストの曲は着うたとして携帯から鳴る際には低音が痩せて
曲のイメージがガラッと変わってしまうのだが、Lil'Bは曲が軽いので印象がほとんど変わらずお得なのでは、と思う。
結果的にこの路線を(たぶん偶然)発掘したGReeeeNに続く着うたアーティストとして受け入れられた印象。まあこういう人が続くと
伴奏聴く人が減って奏者が育たなくなる気もするが、それも時代の流れか。あんだけ大輔が手を抜きまくったGNDでも、コレよりはまだ
ちゃんとしてる気が。レコード会社のゴリ押しに流れる方が口コミで盛り上がったアーティストを聴くより確実という皮肉な結果に。
本人による全曲解説も曲中から読み取れない設定満載で、後付けがヒドイ。本当に裏設定があったとしても言わずに通した方がよかったのでは。
例えばアジカンとかにとってのロキノンも補足説明の場で、実はこんな意味です的な種あかしで「そうだったのか!」と思わせる戦略が
ジャンプの格闘マンガみたいだと思う節もあるが、少なくとも伏線の見えないとこから裏設定を引っ張ってはこないと思う。
総じて、無数にいるアーティストの中で、何故よりによってこの人達が表舞台に引っ張り出されてきたんだろう、という印象。
GReeeeNとRSPの要素を兼ね備えるなんて夢のようなアーティストだ、と思う人にお薦めの1枚。

42 :名無しのエリー:2009/03/03(火) 18:26:53 ID:V677V0fbO
いつもお疲れ様です

43 :名無しのエリー:2009/03/03(火) 21:53:11 ID:EAmnNVSR0
>>36にレビューされるととても聴きたくなってくる不思議

44 :名無しのエリー:2009/03/03(火) 22:02:49 ID:bwLjNLZ10
>>41
おっつ
これは売る側・やる側もゆとり向けと割り切ってるだろうから
音楽的価値は皆無で当然かもね
ある意味ビジネスモデルとしては成功だと思う

45 :名無しのエリー:2009/03/03(火) 22:50:55 ID:eQJ4Y70ZO
黒光は、PINK PONG名義のビーマニ提供曲(特にmadrugada辺り)は好きなんだが…
一般向けの方が、投げやりなのかよw

46 :名無しのエリー:2009/03/03(火) 23:14:58 ID:3iEJTLDn0
>>41
乙!何だかんだ言いつつよく聴いてるよなぁ。
その上ここまで語るなんて俺には無理だわ。脱帽。

47 :名無しのエリー:2009/03/03(火) 23:22:29 ID:/FhGMfrv0
>>41
乙。これは酷すぎるww
なんで売れたのかがレビューでやっとわかったw
だからegg系ギャルとは音楽でそりが合わんのかorz


じゃ、こちらはガールズポップのお手本と言えるアルバムでも...。


MEGAPHONE SPEAKS / 篠原ともえ

01. PURE ATOM BOY ★★★
浮遊感漂うアレンジに子供っぽいウィスパーボイスで歌い上げる不思議な曲。
可愛らしい曲とは裏腹にちょっぴりヘヴィーな歌詞にドキリとさせられる。
1stの大半の曲で見られた電波キャラとは思えないセンス。

48 :名無しのエリー:2009/03/03(火) 23:24:01 ID:/FhGMfrv0
02. Shopping A→Z ★★☆
1stの空気に近いキッチュなポップチューン。アルファベッドに合わせた掛け声が
妙に可愛らしい。しっかりとトッピーも入れているがw
もちろん、オチはあるので安心(?)して聴けるのでご安心を。
ちなみに日本語詞以外は外国の人が手がけている。

03. anything ★★★★
長谷川智樹と共同とはいえ、篠原にとっては初めてとなる作詞・作曲のポップスの一つ。
前向きな歌詞とメロディに軽快なポップスアレンジが非常にマッチしている名曲。
等身大の篠原(当時)の良さを上手く引き出せているのではないだろうか。

04. メトロの娘 ★★
音からわかるとおり、小西康陽提供の四つ打ちチューン。東京メトロ推薦曲(嘘)。
小西康陽とアイドルというと、可愛らしい歌詞ってイメージが強いのだが、
この曲も多分に漏れず、可愛さが随分と出ているアーバンポップスではないだろうが。
が、この曲に関して言わせて貰うと...別に、篠原が歌う必然性が見当たらない...。

05. MICRO BLUE ★★★☆
篠原単独名義では初となる作詞・作曲を手がけた楽曲の一つ。
ちょっと(?)Bjorkを意識したような不思議なメロディラインに違和感。
確かに、1stでもアーティスティックな曲を披露してはいたのだが、
このアルバムでは何か引っかかるような気がしてならない。
と思って、解説を見てようやく違和感の正体がわかった。ゲームライクなアレンジ。
これが楽曲の浮遊感と不可思議さをかき消してしまっているのだ。
もうちょっと生々しい音を織り交ぜた方が、らしさが出るのではないだろうか。
歌声もキッチュにせず、わざと本格的に歌った方が良いだろうな。

49 :名無しのエリー:2009/03/03(火) 23:25:25 ID:/FhGMfrv0
06. パレイド ★★★★
バンドっぽいアレンジが妖しい篠原作のロックポップ。
ギターがとにかく妖しく蠢き、ナチュラルな篠原のヴォーカルが見事に混ざっていない。
演奏もどこと無くサイケデリックだしな。が、これはわざとだろう。
ジャ無きゃ、ここまで違和感のある取り合わせを行わないはず。
水と油で、混ぜるための材料が無いドレッシング状態の曲なのだが、
意外にもこれがイケたりする。

07. ハロー・スティーヴン ★★★★★
Steven Tyler(Aerosmith)との出会いをテーマに書き下ろした曲。
番組企画で出逢ったStevenは彼女にブルースハープをプレゼントしており、
件の品は本作でしっかりと、懐かしむように使用されている。
(一方のSteven側は「FULL CIRCLE」のPVで番組内の映像を使用していた)
楽しみながらも思い出を振り返り、ちょっぴり切なくなる気持ちが伝わる歌い方が良い。
このアルバムの中ではかなり出来の良い名曲なのではないだろうか。

08. LOVEBANG ★★★☆
激しいドラミングでスタートするアップチューン。
さり気に曲とか詩がシンクロしていたり、ちょっと電波が入っていたりと
一筋縄では行かないサエキの作詞センスが存分に発揮されている。
間違い無くライブでは盛り上がる一曲。

09. ココロノウサギ ★★
篠原初のバラードとして話題を集めたシングルを新アレンジで収録。
どうやら、シングル版のテイクに篠原が納得いかなかったためらしい。
落ち着いたアレンジと歌声に安心感を覚えることが出来るのは嬉しい。
が、未熟さが抜けてしまったため、物足りなさがほしいのも事実。
落ち着いた楽曲が好きならこのバージョンが、篠原の未熟さが好きなら
シングル版を強く勧める。今回は個人的好みでこの評価。

50 :名無しのエリー:2009/03/03(火) 23:26:37 ID:/FhGMfrv0
10. 会いにいくの。 ★★★★★
年頃の娘が歌えば父や祖父涙目(感動的な意味で)のバラード。
こんな歌詞を当時19歳の娘が書いた事に驚いた。
シンプルなアレンジの載せて優しく、丁寧に歌い上げる篠原がマッチしており、
家族への愛がにじみ出ている、このアルバムイチオシのトラック。

11. one peace ★★★☆
こちらは年相応の歌詞を書き上げているロックチューン。
非egg系の女の子なら共感できるんじゃないかな。
けど、変にナチュラルなアレンジなんだよなぁ。声にあわせたというか...。
妙にナチュラルだなと思ってクレジットを見たら...少年ナイフプロデュースじゃん!
あまりに自然すぎてわからんかったわい。

12. MUSIC ★★★☆
ラストはバラエティ番組のエンディングに使えそうなミドルチューン。
子供っぽい世界観かと思ったら、ちょっと素になったりと
つかみ所の無い歌詞なのだが、文字通り音を楽しむかのようなアレンジが印象的。
こうやって、楽しみながら音楽に対する思いを綴るのも悪くない。

51 :名無しのエリー:2009/03/03(火) 23:28:42 ID:/FhGMfrv0
総評 ★★★★
篠原ともえ、アルバムでは初のセルフプロデュース(サウンドについては
流石に共同プロデュース)となった2枚目のオリジナルアルバム。
作詞を8曲(日本語詞含む)、作曲を6曲(含共作)を本人自らが手がけており、
ほとんどが意思の卓球とのつながりが薄い人ばかり。
フィールドをテクノからポップスに移行してからはどうなるかが不安であったが、
意外と聴かせる楽曲が多く、バランスの取れたアルバムとなっている。
ただ、「ココロノウサギ」のアレンジを大人向けに変えてしまったり、
キッチュになりすぎている歌い方が合ったりと、まだまだ未熟なのは確か。
(それでも、初のアルバム単位でのセルフプロデュースとしては上手くいっている)。
それにしても、しのランドPUNKからここまで成長するとは...篠原ともえ、恐るべし!

52 :名無しのエリー:2009/03/04(水) 12:07:18 ID:aWKrkncJO


53 :名無しのエリー:2009/03/04(水) 23:59:37 ID:t44BMW3Y0
>>51
乙。こいつを世に送り出した卓球はそこそこ本気だった気がするわ

54 :名無しのエリー:2009/03/05(木) 02:39:51 ID:JWU6+pLp0
>>51
乙。篠原は何気に多才。すげぇと思うわ。

で、個人的に最近聴きまくってるこの一枚をレビュー。

灰と花/古明地洋哉

1.the lost garden(studio rec version) ★★★☆
いきなり低い囁きで「in my lost garden(失われた庭で)」と始まり
そのまま低い囁きで「with bled(血を流しながら)」と終わる、
冒頭からズンドコに突き落とされる英詩曲。
そんな低い声で「you're so pretty(君はとても綺麗だ)」なんて歌われても、ねぇ。
途中、僕はまだ正気かい?と問い詰めた挙句に太陽の下で土に還るし。
確実に聴く人を選ぶであろう、このアルバムを象徴する一曲。

2.acrobat(make me green) ★★★★★
前曲とは対照的な、三拍子のザクザクとしたギターストロークに救われる。
決して歌詞は明るい訳ではないのだけど、
アイリッシュなバイオリンも相俟ってノれる一曲。
ふと気が付けば口ずさんでたりとかして。

3.夢のかげ ★★☆
特徴ある前後曲に挟まれて影が薄い。
歌詞は相変わらず内向的だが、このアルバム中ではまだマシな方。
ヘヴィな次曲までの箸休め。

55 :名無しのエリー:2009/03/05(木) 02:42:20 ID:JWU6+pLp0
4.SWEET RAIN ★★★★☆
平和な、何もない街にやってきた神の子キ×××が、
「"奇跡を見せろ" "血祭りにあげろ"」と退屈に喘ぐ群集によってはりつけにされ
「錆びたカミソリでつばさを裂かれ 血の気が失せて」ゆく、物語風超問題曲。
「"気がふれた世界で正気を保つこと それこそが狂気だ"と誰もがうそぶく」という言葉がひたすらに痛い。
そして歌詞カードに吐露された、声にならない叫び。外界に覚える、静かな怒り。
こんな曲よく収録できたな…。

5.星の埋葬 ★★★★
ノスタルジーな3拍子曲。このアルバムのクライマックス。
それなりに展開を見せてるし感動的にしたいのは分かるんだが、
9分曲でアウトロが4分以上ってのは流石に冗長…。
そのままアルバムが終わるかと思った。いや、とってもいい曲なんだけどね。

6.花が咲いたら ★★☆
アイリッシュな3拍子曲。
珍しく平和に「君の中で眠り続けたい」と歌いこの曲はあっさりと。

7.ライラックの庭(album version) ★★★☆
岡村美央嬢のバイオリンがとても綺麗。徐々に音が重なっていく展開もいい。
流石にシングル曲なのでズンドコではないけどもやっぱり歌詞は内向的。
どこまでネクラなんだコイツ(褒め言葉)

56 :名無しのエリー:2009/03/05(木) 02:45:23 ID:JWU6+pLp0
8.ghost ★★★
またしても3拍子曲。個人的に3拍子が好きだからいいんだけど。
「暴かれた隠れ家 八つ裂きの花束 静かに気がふれてゆく神の子供たち」
ってシングル曲なのにまたさらっと問題発言を。曲が暗くないのが救いか。

9.メランコリー(part2) ★★★★☆
「メランコリー(part1)」との同詩異曲。最後まで3拍子。
破壊的音圧の打ち込みバスドラムが響き渡りつつも、
白鳥麻衣佳のコーラスも相俟って、静謐な賛美歌のよう。


総評:★★★☆
2001年リリースの1st fullアルバム。一旦廃盤後、移籍先で2004年に再発。
彼の、閉塞的世界観の最高到達点。とにかく内向的。そして不器用。
この暗さは、復活後やたら健全になった"沖縄のユタ(巫女)"某あっちゃんや
腐敗した世界に堕とされた挙句休眠中の"神の子"某束に通じる面もあるが、
己の感情を叫び痛みを叩きつけてなぎ倒す前者や
世界の嘆きを執拗に訴えかけて打ちのめす後者とは異なり、
彼は外界を上手く往なせない自分自身と愚直なまでに向き合い、
喚き嘆くでもなく、もがくでもなく、
ただ己の悲しみを、世界の闇を、絶望すらも淡々と紡いでゆく。
また、サウンド面では無骨でとにかく低音を協調する音作りをしていて、
それが救いようのなさと閉塞感を助長している。ドラムまでもが独特の暗く濁った音色。
あと所々で若干アイリッシュなのは尊敬するHEATWAVE山口洋の影響か?

…という感じでハマる人はとにかくハマるとは思うが
万人にオススメはできない典型的スルメ盤。
彼の他作品が気に入った方は是非。

57 :名無しのエリー:2009/03/05(木) 12:55:55 ID:eux0ak81O

 
リクエストなのだが、チャットモンチーの新作を誰かたのむ

58 :名無しのエリー:2009/03/05(木) 19:37:51 ID:9Lqx85Nk0
いつもありがとうございます。私もリクエストで
D−51の新作「Daisy」をお願いしたいです。


59 :名無しのエリー:2009/03/05(木) 23:25:29 ID:28xf9bau0
D.I.Y.H.i.G.E. / 髭(HiGE)

1. ダイアリー ★★★☆
いきなりマイルドな歌から入る、ドリーミーでベルベッツな曲。後ろに入ってる鉄琴の音とか、トレモロが深く掛かったギターの音とかが今回の路線を表す。
歌詞は前作の自虐路線を保ったままダウナーで正直になったようなやるせなさがある。アルバムのテーマである「夢」という言葉が、諦観に満ちた情感で歌われる。
2. 家 ★★★★★
力強くもゆったりとしたバンドサウンドが展開される、USインディっぽいっていうかスマパンの『Today』とかっぽいナンバー。ギター二本の住み分けが凄くそれっぽくて良い。サビのリフレインがマイナー調になるところが非常に良い。
帰る家を見つけたと言いながらもやはり「毎日は曖昧なDAY & DAY」と、どこか迷いとそれに対する諦めを思わせる歌詞。
3. オーバーグラウンド/アンダーグラウンド ★★★
前作『Chaos In〜』よりも前の作品にあったようなサビ無しな感じで進んでCメロで世界が広がる感じの曲。須藤のボーカルの後ろでずっとコテイスイがコーラス(?)をしているのが印象的。
「辺りは暗くて 見失ってしまうよ」と、迷ってる感じがここでも吐露される。

60 :名無しのエリー:2009/03/05(木) 23:27:10 ID:28xf9bau0
4. 髭よさらば (album ver.) ★★★
先行シングルにも収録されなんかタイアップもついた、髭らしい良い意味でジャンクなナンバー。
ドラムが重たいところなんかはサバス風。ギターもそんな感じで重く鋭かったり。しかし全体としては非常にファニーな仕上がり。
シングル盤との違いはそんなに感じない。PVの悪ふざけ具合は大好き。
5. ミートパイ フロム ロシア ★★
彼等の初期によく見られた、なんらかのリフ(今回はベース)を軸に作り上げられたねじくれナンバー。
しかしいかんせんフックが無い。盛り上がらない感じを狙っているのだろうけど、適度なアングラ感は出してるけどなんか足りない。終盤のファズいベースは良い。
6. D.I.Y.H.i.G.E. ★★★
今作では唯一のシンプルなグランジナンバー。相変わらずシンプルなリフの上にしっかりポップなメロディを載せてくる。
途中からのサイケな展開によってアルバム内での整合性を維持している。サビの拍子足らずな合唱がポイント。
7. タイポグラフィー ★★
彼等のアルバムに必ず一曲はあるインスト。ベースの宮tea作曲。このアルバムのテーマは「夢」らしいが、この曲を聴いてる限り、やはり奇麗な夢ではなく、かなり不安定で自家薬籠的な感じがする。
8. 嘘とガイコツとママのジュース ★★★☆
ずっと繰り返されるギターやベースのリフやメロディ、そして単調なリズムで展開される、今回のカオス曲。一応サビもあるがそれも突き抜ける類のものではなく、とてもねじれている。
ベルベッツの『Sister Ray』とかゆら帝のここ数作とかにも繋がるようなカオス具合。個人的にはもっとぶち壊れて欲しかったかも。

61 :名無しのエリー:2009/03/05(木) 23:28:29 ID:28xf9bau0
9. 夢でさよなら (album ver.) ★★★☆
先行シングルにもなった曲。「歌謡曲っぽい」と自称するメロディとテンポ正しくゆったり疾走するギターロックが噛み合った曲。
淡々としたリズムギターと所々でユニークにぶれるリードギターのズレが良い。
歌詞を見ると、確かにこの曲が先行シングルというのは正しかったのだなあと思わせる。夢で得る自由と諦観に満ちた歌詞は確かにアルバムのテーマを表している。
シングル盤とはMixやギターの歪み具合などが異なる。
10. イカしてる俺は××× ★★
何だこの曲……?ペイヴメントのアルバムに時々入ってるぶっ壊れた勢いとユーモアだけで出来た曲みたいな感じ。歌詞は自分に対する皮肉か。
暴走というよりは、迷い狂ってるようなイメージに思える。
11. ミスター・タンブリンマン  ★★★★
アルバムの締めは、だらしなくも情け無いリフと拍子狂わせな歌が流れるAメロから穏やかに浮遊するサビに移行するミドルテンポな曲。
ドリーミーなサビからまたリフに戻って行くところのぐにゃっと潰れていくような感じがなんとも虚しい。そして最後のサビの後の高揚感。ギターのサイケな音作り。
夜明けという「夢の終わり」を、ロマンチックでどこか逃避的な世界観でもって歌うのもまた非常に虚しい。

62 :名無しのエリー:2009/03/05(木) 23:30:30 ID:28xf9bau0
総評:★★★☆
髭(HiGE)のメジャー5枚目のアルバムはセルフプロデュース(前作前々作はアイゴンこと曾田茂一をプロデューサーに迎えて作られている)を何故か前面に押し出したアルバムとなった。
前作が切れ味とポップさに長けたアルバムであったのに対し、珍盤『Electric』を挟んだ今作は「夢」をテーマとしたサイケでドリーミーな感じ(これは昨今のネオサイケブームの影響か)を強調している。
しかしその夢は逃避的で、その逃避は酷く諦観に満ちていて、おまけに楽曲は初期の自由なサイケ感なんかも標榜しながら、どこか力の抜けた作りで、なんとも弱々しくも切ない、悪く言えば「迷走」しちゃってる雰囲気が香る。
確かに前作のはっきりとした作風が髭のキャラクターをある程度作り上げてしまったので、そこからの脱却の必要はあったのだろうが、それにある程度苦しんで(あるいはその苦しみを利用して)いるような感じがした。

前作、今作と来て、なんだか髭というキャラクターが行き詰まってしまいつつあるような感じはする。
だからこそ、これから彼等がどんな路線に進むのかは悩ましいとともに、非常に興味深いところでもある。

63 :名無しのエリー:2009/03/06(金) 00:59:03 ID:yF+bNtOz0
>>62
髭乙!初期に近くなったのか〜聴いてみるかな

64 :名無しのエリー:2009/03/06(金) 13:23:42 ID:fuHXklimO
>>62


65 :名無しのエリー:2009/03/06(金) 23:17:50 ID:LHy+Ub460
中島美嘉のYESとVOICEお願いします

66 :名無しのエリー:2009/03/06(金) 23:21:05 ID:eJ3xg4V40
皆さん乙です。

メジャーな歌手なんで需要は知りませんがそこそこのファンなので

倉木麻衣 touch Me!

1.touch Me! ★★★★☆
良メロと安っぽくもよく練られた打ち込みアレンジの質がいい曲。
「私のこと何にも知らないくせに!」と聞き手にぶつけるようなテーマが彼女らしくなくて新鮮。
言葉選びからしても彼女らしくないので、逆にリアルな思いが伝わってくるようで緊迫感がある。
だがそれ以上にサビ最後の「catch me hear me feel me touch me touch Me!」の部分のメロディへのおさまりが壮絶に悪く、
聞き流していてもそこだけは凝縮されたメッセージとして結果的にやけに耳に残ってしまう。
何やら必死さは伝わってくる・・・ていうかそんなに切羽詰まってんの!?
「わかるよ わかる!」で小池徹平を思い出したのは自分だけじゃないはず。

2.一秒ごとに Love for you ★★★
前の曲のメッセージが何でもなかったのようにいつもの麻衣ちゃんの世界。布石にすらなってないのがどうも・・・まあいいか。
古めかしくもさわやかな夏向けロックチューンだが節々のエレキギターのもっさり感がマイラバの『ANIMAL LIFE』を思い出させる。
あれは曲自体が生クリームのごとくもったりしていたからギターもあれで良かったわけで、スピード感あるこの曲との整合性は微妙。
サビメロは陳腐だが、バンジョーのような音は面白い。段階的に下がっていくAメロや、ラップ調のブリッジも面白い。
「オーエーオ!」や「ナーナナ」などもダサ過ぎて逆に結構楽しめる。あっさり終わるのもヨシ。

3.Break the Tone ★★☆
無駄に派手じゃないサビいいね。最初は良質なAメロかと思ったくらい。力抜き気味な歌も気持ちいい。極上。
でも頻繁に入る英語の合いの手はどう考えてもいらない。せめて半分くらいに抑えてくれれば・・・。
そんなに英語使いたいんだったらタイトルコールの部分ぐらい「ぶれいくぅ〜」なんて発音するのもやめた方が。エドはるみか。

67 :名無しのエリー:2009/03/06(金) 23:22:05 ID:eJ3xg4V40
4.夢が咲く春 ★★★★★
徳永暁人による、ベースやエレピ、愚直なシンセストリングスのイントロで始まる曲。
アレンジもメロディも全般的に盛り上げ過ぎず、まあ聞いていて楽しいポップス。そこだけに注目していれば。
問題はサビで「夢が咲く春ぅ♪」と何回も何回も連呼してくることで、1曲目のように強制的にそのフレーズだけが頭を回ってしまう。
締めの詞も「夢だきしめて」とか「夢の途中」とかなので、夢という単語が脳内でうっかりゲシュタルト崩壊を起こしそうな事態に。
「夢ってなんだっけ?」と考えたくなること請け合い。偶然なんだろうけどある意味で洗脳的な危険性を持つ曲。
しかもアウトロにいきなり今まで出てこなかった展開を持ってくるので、そこでハッと正気に戻るという仕組み。なんつー親切設計。
でも終わり際に謎の民族系パーカッション音が響いてて余計に不気味。何やってんだ徳永。
イメージとしてはキラキラ鱗粉を撒いていた蝶の倉木麻衣が、いつの間にやら謎の粉を撒き散らす妖魔になってた、みたいな感じ。
聞いた感触は軽いので聞きつかれず、何回でも聞いてしまう。恐ろしい中毒性。いや間違いなく考え過ぎなだけなんだけど。

5.I can't believe you!! ★☆
ブラックなR&Bっぽい曲。怪しげなイントロは良いがメロディが求心力に欠ける。アレンジも普通。
歌唱力で引き揚げて聴かせるべき歌だが、本格的歌唱力を持つわけでもない彼女にそれを求めるのは少々無茶かも。
ついでに他の曲よりブラックなのに詞世界が学校生活ってのも随分と無理なような。

6.Secret Lover ★★★★
と思ったら彼女の歌で成り立ってる曲が来た。
初期の彼女らしい、というか彼女の1stアルバムのとある曲をピンポイントで狙ったようなR&Bミディアムバラード。
3曲目と同じく、力を抜いて歌う彼女の声がとても心地いい。特に、おそらくこの曲は元々の歌を拡張して、
耳元で歌ってる感じに聞こえるよう録音してると思うので殊更。
そしてこの曲はメロディも良い。1つのサビ中には同じメロディを出さないなどと結構凝っている。
休符の取り方もうまく、いわば空気を楽しめる曲。「行間読まなきゃね」という詞が出てくるが、その通り。

68 :名無しのエリー:2009/03/06(金) 23:23:23 ID:eJ3xg4V40
7.Hello! ★☆
優等生なミディアムバラード。メロディはそれだけ見ればアルバムの中でもかなり良い部類だが、アレンジが普通すぎ。
NHKの子供向け自然ドキュメンタリーのタイアップとは言っても、これは・・・。
詞もなんだかちょっと。ABメロでは自然に感謝しているが、サビでいきなり「あなた」登場。
私をずっと見ていてねと言うものの、それ以降「あなた」の出番はゼロ。サビ丸一個費やした割にエッセンス程度!?
最後の「はろー!明日へ」も謎。なぜ平仮名?正直いろいろ説は考えられるけどその上で疑問。
ていうかなんかビックリマークのある題名の曲多いな。この曲もそうだけど、5曲目とか必要だったか・・・?

8.24 Xmas time ★★★☆
軽快なR&Bに男性ラッパーを交えた流行スタイルの曲。やると思った。
特別凝った曲ではないが、倉木麻衣が「クリスマス前に服装や何やで浮かれる女性」を過不足なく描写したことがもう驚き。
何時間も服や髪が決まらないなど、女性にとっては結構リアリティあるのでは。当方男なんで知りようないけども。
彼女がこういうことを歌うと毎年クリスマスを恋人と楽しむ余裕ある女性、というよりは
今年初めてクリスマスを恋人と過ごす予定なので必要以上に舞い上がる初々しい女の子、という人物像が浮かぶ。
別に悪かないが彼女の実年齢と比較したらちょっと疑問かも。言っちゃダメ?
かといってテルマや倖田、ミリヤやLil'Bあたりが歌っていたら間違いなく「リア充乙」の一言で斬り捨てられること間違いなし。
ラップの後ろでさりげなくジングルベルのメロディが出てきたり、実際結構楽しい曲ではある。

9.Catch ★★★★
雰囲気もアレンジもメロディも1曲目をリプレイしたような曲。おまけにタイトルまで似てるという・・・。
音的にはさらりと聞き流されるが、詞は思ったより冒頭から衝撃的。
いわく「16、17と何もかもが輝いて見えた」。リアリティありすぎて嫌だ。
キャッチーな入口を作り、低音部の早口や格好よく決めたオチなど、サビはかなり贅沢な作り。

69 :名無しのエリー:2009/03/06(金) 23:24:08 ID:eJ3xg4V40
10.You and Music and Dream ★★★☆
事実上本編ラスト。大野愛果のペンによる、出来のいい正統派バラード。
他の歌手が出していたならいきなり萎えさせるタイトルだが、彼女はこれを平然と受け取らせる。特性だと思う。
「『あなた』をタイトルにしたいな、もちろん音楽も大事だから入れよう、あ、夢も忘れちゃダメだよね!」という風に
次々詰め込んでいったある意味優柔不断な製作過程がリアルにこちらに伝わってくるよう。実際は知らないけど。
ストリングスも使っているがそんな大仰でもなく凝った絡みでもなく、実にスタンダード。
まさに良メロを歌う彼女の歌に焦点を当てた歌。

11.TOP OF THE WORLD ☆
カーペンターズのかの名曲のカバー。個人的にはオリジナルアルバムにカバー曲を盛り込むこと自体は別に良いとは思うが
(まあ中島美嘉の4thみたいなのはアレだけども)、この曲はただ原曲を忠実にトレースしただけのような・・・。
ほとんど遊びの余地がないので、わざわざこれを聴き込むくらいなら原曲を聴きたい。

12. 夢が咲く春 -remix- ★
原曲の作編曲をした徳永氏によるリミックス。基本的にサビメロは単調な曲なので、そこ抽出して長々聞かされても苦痛。
一応テクノぽい雰囲気で、聴後感はスッキリしてて良いけどこの曲の価値はそこだけ。
逆に言えば、前の曲で終わらなくて良かった、とも。

70 :名無しのエリー:2009/03/06(金) 23:24:56 ID:eJ3xg4V40
総評 ★★★☆
倉木麻衣の7枚目。スマートで良質なJ-洋ポップスが多くを占め、今までと同じく作業用BGMとして最適。
ただどういう心境の変化なのか、歌詞にリアリティというか訴求力が増し、今までと比べると
ただ単にBGMで終わらせるのは少々もったいないかもという出来に。
とはいえこれはあくまで今までの彼女と比べてという被験者内の話なので、今まで散々他のアーティスト(特にロキノン系)の
難解で中身のある歌詞やストーリー仕立ての歌詞に付き合ってきた人には無用のことかも。
aikoとかその辺が好きな人ならばまだ聴きようがある気がする。たぶん。
サウンド的にも今更という感じで最近はテルマあたりがやってたりするので、それも期待しない方が吉。ていうか求める方が間違い。
ただやはり、昔から一貫して彼女の声は聴き疲れない。本格的歌唱力でもなく飛びぬけて下手でもなく、
なおかつ透明感のある声質はJ-洋ポップスのサウンドとよく合う。
たとえばザッハトルテを食べる際にはあまりに濃い味に途中で飽きないようにと脇に生クリームが添えられるが、
倉木麻衣もまあそんな感じで、ロキノンだろうがメタルだろうがロック音楽を聴いている時に合間に軽く挟むと
ロックに馴染んだ耳を思ったよりスッキリ、手っとり早くほぐしてくれるので良いかも、という感じ。
そういう用途は全然アリだと思うし、個人的にも好意的に見たい。実際そういう存在の歌手は実はあんまりいない気もする。
特にこの一枚はポップとR&Bの中間点を探ったような適度な出来なので、誰にも聞きやすいんじゃないかと。

71 :名無しのエリー:2009/03/07(土) 00:33:05 ID:5m46nvV40
>>70

「Touch Me」は比較的高評価だね、ゴリ押しはどうかと思うが
確かに前作のR&BよりはPopsに寄った作風で聴きやすい

72 :名無しのエリー:2009/03/07(土) 01:19:28 ID:kX0K7+By0
UKAWANIMATON!「ZOUNDTRACK」

1. 惑星のポートレイト 5億万画素 feat. 石野卓球 x 萩原健一 Dedicated to カメラ (Camera) ★★★★
石野卓球によるど真ん中なトラック。
普通に聴けば十分ディープな曲だがアルバムを聴くにつれてとてつもなくポップに聴こえてくる。
が、そのポップさを否定するが如くショーケンが吼える!立ち上がったスペクトォル!かっけえ!
コーラスに七尾旅人がちょこっとだけ参加している。ちょこっとすぎて最初気が付かなかった。
映像の方は小島淳二率いるteevee graphicsが担当。
宇川直宏ならではの映像世界をかなり忠実に再現しているが、CGのテスクチャの違いだけでこんなにも変わるとは…
しかし無難すぎるかな。

2.千葉八街のリアルアンダーグラウンド落花生栽培 feat. DAZZ Y DJ NOBU Dedicated to 落花生 (Peanut) ★★★
シンプルなテクノナンバー。これに関してはあまり書くことがないです。シンプルかつ淡々と進むので…
映像の方は1st Ave Machineが担当。
落花生の成長をエレベーターの中の男が閉所恐怖症的な恐怖に取り憑かれる様子で表現した作品でかなり面白い。
映像の質感もクリス・カニンガムとかを思い出させるような、CGにはないもので好印象。
ちなみに宇川直宏が渡した絵コンテは完成した映像とはまったく違うものだったらしい。

3.羽毛に纏わる水滴無限循環 feat. MERZBOW Dedicated to アヒル (Duck) ★★★★★
ノイズの帝王Merzbowによる一曲。これはとにかくかっこいい。
乱打されるドラムとスリリングなノイズが同時進行していく曲。鳥の鳴き声が変調されたノイズも各所で聴こえる。
というかやっぱりMerzbowは鳥なのね。
映像はYamaguchi Takashiが担当。アヒルの水掻きの運動とCGとノイズのシンクロ。これは言葉での説明が不可能なので実際に見ていただくしか…。

73 :名無しのエリー:2009/03/07(土) 01:20:01 ID:kX0K7+By0
4.開いた身体は白い列島 feat. JONTE x TOBY Dedicated to ウナギ (Eel) ★★★☆
これはwwwww宇川直宏じゃないと絶対に思いつかないwww前代未聞、「ウナギ」目線のラブソング。
曲自体はかっこいいのに間奏の「ウナギ」コーラスとか「かまってほしいの いつもの丑の日」という作詞とかバカ要素が多すぎてwww
これはもう末代まで残るであろう超絶問題作。やたら艶かしい男性ボーカル(?)がまたバカすぎる。
このアルバムのコンセプト、「人間以外の視点から見たラブソング」を如実にあらわした一曲。
映像はあってないようなものなのでレビューは省略。

5.溺れながらの光合成実験 feat. ALTZ Dedicated to 酸素 (Oxygen) ★★★★★
関西の5次元野郎ALTZによる美しいナンバー。
ストリングスの響き、女声ボーカル、そういった要素が噛み合って5月の涼風のような素晴らしい音楽を奏でている。
「吸ってー、吐いて」というアナウンスや男声コーラスなど少々間抜けな要素が入ってるのがまたいい感じ。
映像はMunechika Sasaoが担当。CGの質感は比較的宇川直宏に似た感じだがやはり映像表現は個性がはっきりと出ている。
途中出てくる鼻生物がキモい。「1,2,3」の声に合わせて出てくる目玉キャラクターがかわいい。

6.偏西風の次第♯1 feat. HANATARASH ★☆
関西の鬼才EYEが何故かハナタラシ名義で登場。しかし曲自体は非常に短いインタルード的なノイズ。
ハナタラシの変態的なノイズを期待すると肩透かしだと思う。
映像はPOWER GRAPHIXXが担当。曲が短いためか、「貿易風の次第♯2」とひとまとめにされている。
ワイヤーフレームによるかなりスタイリッシュな作品でかなり面白い。ラストカットへの繋ぎもうまい。

74 :名無しのエリー:2009/03/07(土) 01:21:01 ID:kX0K7+By0
7. 糸電話で奏でるデリック・メイの”ストリングス・オブ・ライフ” feat. STRINGRAPHY Dedicated to弦 ( String ) ★★★★
STRINGRAPHYは作曲家:水嶋一江が発明した糸電話を使った楽器である。
これがとにかくすごい。まず音だけ聴くと管楽器と弦楽器の中間みたいなかなり異様な音色で、
で、宇川直宏自身が監督した映像で演奏風景が見れるのだがそれがまたすごい。
黒子の格好をした何人もの人が空間の中を張り巡らされた糸を擦って音を出しているのだがどうやって音がでているのかが分からない。
さらに映像に施された加工によってかなり儀式的な雰囲気が充満しており、もう、なんていうか、こう、ね…
世界にはまだ未知の楽器があったのだなあということを思い知らされる一曲である。

8. 盗まれた平衡感覚 feat. ABRAHAM CROSS Dedicated 飼い主のいない猫 ( Stray Cat ) ★★☆
かなり濃厚なハードコアパンク。かなり直球なナンバーなので書くことがあまりない。でもかっこいい。でも印象薄い。
映像はomommaの大原大次郎が担当。素朴さのあるかわいらしいカラフルなアニメーション。
かわいらしい絵なのに猫の交尾→射精→卵子→繁殖の流れを描いていたり、
超スピードで点滅して我が家のブラウン管テレビが悲鳴を上げたりとかなりスリリングな内容。
絵柄と映像表現・内容のギャップ面白い一作となっている。ぜひとも点滅が綺麗に写せる液晶テレビとかで見たい。

9. 貿易風の次第♯2 feat. HANATARASH ★★★
詳細は6曲目と同じ。これの方が変化があって好きかな。違いがわからない人もいそうだが…


75 :名無しのエリー:2009/03/07(土) 01:22:07 ID:kX0K7+By0
10. 秘境の奥の虫歯の記憶 feat. MEG x iLL Dedicated to スプーン (Spoon) ★★★★☆
ナカコー(iLL)が作曲、それにMEGが歌をつけたもの。
ナカコーが中田ヤスタカライクな曲を作るはずもなく、ナカコーらしいエレクトロ・ナンバーとなっている。
いきなり耳を劈くような音で始まったり、スプーンを片付けているような生活音が聞こえたりと実験的な要素も含みつつ、
メロディ自体はポップで聴きやすいところは非常にナカコーらしい。あとMEGの声の扱い方は中田ヤスタカよりうまい気がする。
映像は長添雅嗣が担当。紛れもなく宇川直宏の世界観なのだがそれを辻川幸一郎に近い質感の映像で表現、
さらに所々に妙な手作り要素も混在し、結構シュールな映像に。

11. 57杯目のブラッディー・メアリー feat. 田中フミヤ Dedicated to ウォッカ ( Vodka ) ★★★★★
田中フミヤによる一曲。かなりかっこいい曲(このレビューかっこいいって書き過ぎ)。
だが、メロディーもないし、とにかくシンプルなテクノなので形容に困る。無軌道な太鼓の音が面白い。
ウォッカを飲んで聴いたらまた違うのかもしれないですね。でも俺ウォッカ飲めないです。
映像は宇川直宏本人が担当。砂浜での若者達の闘争を果てしなくスローで描く。
宇川直宏いわく「人間達が演じるトマトの成長」らしいが…園芸に疎いのでよく分かりません…

総評:★★★★★
これは2008年リリースされたCDの中でもかなり異質な部類に入る1枚。
というかMerzbow、ハナタラシ、ALTZといった面子がavexからリリースという自体からしてすでに面白い。
で、中身はもちろん相当に濃い一作になっている。しかしこれだけ多くのアーティストが参加していながら統一感がある。
その統一感の正体は「宇川直宏」という男の存在なのだと思う。
あ、あとこの作品はDVD付を買わないとほぼ意味がないので(だから映像のレビューも書いた)、DVD付を必ず買ってください。
おまけでこれ張っておきます。 ttp://www.v-music.ch/special/selecta/index308.html
宇多田ヒカルの「ぼくはくま」をこんな目線で聴いてる男は世界でこの人だけだろうと思われる。

76 :名無しのエリー:2009/03/07(土) 08:26:48 ID:4kbLl6oE0
>>72
乙。宇川直宏の世界ってどうもピンとこなかったんだけど、ちょっと聴いてみるかな。
コラボの組み合わせも興味深いっすね。

77 :名無しのエリー:2009/03/07(土) 16:16:02 ID:0Fh6uCGR0
かくれんぼか鬼ごっこよのレビュー
おねがいします><

78 :名無しのエリー:2009/03/07(土) 17:06:35 ID:soq7iHBE0
>>66、72
二人とも乙。妖魔倉木ワロタw

79 :名無しのエリー:2009/03/07(土) 17:57:44 ID:tquTUzCcP
>>77
それレンタルで出てないんだよなあ
気になるけど買うって程でもないし

80 :名無しのエリー:2009/03/07(土) 18:10:06 ID:D9nHUPa40
かくれんぼか鬼ごっこよ、
前スレで書くって誰か言ってたような

81 :名無しのエリー:2009/03/08(日) 00:37:38 ID:lIpZ1Hmt0
>>77
まだ、音源を手にしてないし、視聴でしか聴いていないが
サラッと聴いた感じだと、これはファンやレビューを要望している
>>77ミタイな人に書いてほしいと思った。

82 :名無しのエリー:2009/03/09(月) 21:04:16 ID:dcFcmbgO0
こんなとこあったんだ……
素人だけど書いてもいいのかな?

83 :名無しのエリー:2009/03/09(月) 21:46:31 ID:j4+Lh56P0
ここにはレビュアーがいるだけ。素人も玄人もないから無問題!

84 :名無しのエリー:2009/03/09(月) 21:56:12 ID:dcFcmbgO0
>>83ありがとう
書くぞー

85 :名無しのエリー:2009/03/09(月) 22:59:43 ID:gZQAssrf0
supercellのレビューを希望

86 :名無しのエリー:2009/03/09(月) 23:46:31 ID:Y87/2QrX0
>>70>>77乙。宇川直宏全然知らなかったけど面白そう。

AwakEVE/UVERworld
 
1.激動 ★★★
歌謡チックな和製ロックに、近年のトレンドの1つの、低音が響くラウドな味付けをした曲。ベースはB♭まで鳴ってるので、多弦ベースのさらに
ダウンチューニングか。ミクスチャーバンドとしては典型的なアレンジに思えるが、詞では「聞き飽きたフレーズや誰かのコピーじゃ満たされないんだよ」と、
まさかのオリジネーター気取り。自分も最近の重低音ミクスチャーバンドの事はよく知らないが、本人がこう言うんだからその辺の洋バンドにない個性が
出てるんだろう。よく知らないが。サビへの転調は演奏の流れ的には自然なはずだが、先に飛び込んでくるサビメロが変な位置に乗っているので、
無理矢理な感じに聞こえてしまっている。途中で拍子が変わったりラップが乗ったりというのはこの手のバンドの常套手段と思うが、
ラップは相当独特なリズムでかなり個性的。古いSF映画に出てくる巨大コンピューターみたいなモジャモジャした電子音のナンセンスさも逆に面白い。
構成が凝ってはいるが1つの曲として消化されてない感じで、手足や頭がいっぱい生えてるようなグロテスクな印象の曲。

2.99/100騙しの哲 ★★★★★
人を騙して甘い汁を吸う輩をストレートに批難した、へヴィで妖しいマイナー調ロック。漫画のキャラの必殺技みたいな曲名がカッコイイ。
詞は、引き合いに出す事例のいくつかが典型的すぎたり、全体的に説明的すぎたり、語呂が悪かったりで、かなりいびつな印象。
TAKUYA∞は熱い主張を持ってはいるが、それを音楽に乗せるのが恐ろしく下手。しかし字数が変なところも臆せず芝居がかった歌い方で
悠々こなすTAKUYA∞。何らかの才能がある。しかも歌かと思わせて突然「絶対負けんなよ!」と語りかけてきたりする。他にも、
イジメでのからかいフレーズに使われたら最悪そうなほどノリのいい「臭ぇぞ 臭ぇぞ おぇ〜 臭ぇぞ おぇ〜」など、並々ならぬ発想満載。
間違いなく何らかの才能がある。曲もレンジの「ロコローション」を熱いロックで作り直したような不思議な印象を受ける。
演奏はしっかりしているが、メロディらしいメロディはベタなのが難点か。

87 :名無しのエリー:2009/03/09(月) 23:48:55 ID:Y87/2QrX0
3.美影意志 ★★
楽曲自体は一気に普通になる、ミドルテンポのラブソング。詞もテーマ自体は普通なのだが、詞の説明しすぎ感が尋常ではない。
歌のリズムがかなり汚くなっているが、そうまでして一字一句崩さないこだわりがあったんだろうか。「こう思ったんだ 〜って」とかの倒置が
ウザい。注目度を高めるほどでもないとこでわざわざ使わんでも…。特に「昨日こんな話を聞いたんだ あのオリンピック選手は〜ってさ」のくだりは、
詞の中にまた詞を内包するような回りくどい形を生んでいる。要は君あっての僕だと言いたいものと思われるが、それをオリンピック選手の話で
例えたいなら、最初っからそれをメインテーマにして詞を書いたらよかった気が。この曲は相手への想いと御影石とをかける意図で
この曲名にしたのでは。ていうかそもそもの問題としてこの詞、御影石にも関係ねえなコレ。何やら凄いぜTAKUYA∞。
ちなみに個人的にはサビの出だしと終わりでピロウズの「BRAND NEW LOVESONG」が脳内で鳴る。絶対何の影響も受けてないと思うが。

4.コロナ ★★
「60兆の僕を担う全ての視覚的細胞を〜」という出だしからTAKUYA∞節全開の、アッパーなロック。何やらスケールでかいぜ。
さらに「同じ数ほどだけの銀河の海のような〜」とか言ってる。すげえ勢いだぜ。と思ったら2番のAメロは「さっきまでの勢いはないな もうないや」とか
歌い出す。なんか本人の中では勢いが急速に収縮したみたいだが、さっきと何が違うんだろう。ミステリアスだぜTAKUYA∞。
演奏はタイトで疾走感があるが、曲自体はありがちなHR寄りビート系。AメロがM2のサビみたいなのもどうも。

88 :名無しのエリー:2009/03/09(月) 23:50:35 ID:Y87/2QrX0
5.儚くも永久のカナシ ★★★
まず曲名が…。外国語に訳してもこのままのニュアンスでは伝わらないだろうな。普通に意味が通る訳にされそう。
そういう意味では日本人にとってのみ娯楽たり得るセンスなのかも。しかし「儚い」は曲中に出てくるが、永久のカナシはそのままの形では
登場せず、しかも最終的にポジティヴな現状打開策が出てきてるので、別に永久のカナシという程の状況の曲でもないような。
何で曲名がコレで中身がこんな普通になっちゃったんだろう。曲自体はV系とビート系の間を取ったようなマイナー調のアップテンポの曲。
スタジオ版ならではの細工がちょいちょい入るので、生演奏の臨場感はあまりない。メロディ展開も何だか唐突なような。

6.earthy world ★★
なんか音楽の幅がもっと広かったような気がしてたのだが、ここに来てビート系以外の何物でもない曲登場。完全に一時代前の曲。
詞は「上手く話せるか分からないけど 今日は少しだけそんな話をしよう」と前置きをしたうえで、今まで出逢った仲間達への感謝を、
もう行間を読みようもない程みっちり説明している。少しだけ…?もう詞というか文章。曲にリズミカルに乗せる努力をしようよ…。
今から俺いい事言うから聞きなよ的な「インタビューで答えたんだ 〜って」の倒置もウザい。しかし「本気でぶつかり合えるメンバーに出逢えて」
「俺たちの馬鹿な夢に付き合ってくれる仲間たちも増えて」といったストレートで青臭い詞は、やたら曲名やサビに英語入れたがる気取り屋のビート系とは
明らかに違う。この世界観は綾小路の…まさかのヤンク・ロック!?

7.畢生皐月プロローグ ★★
「Can't take my eyes off of you」みたいなリフを軸に、ソフトバレエみたいな打ち込みをフィーチャーして展開するマイナー調デジタルロック。
また変に懐かしい路線を…。彼らの演奏はしっかりしているが、曲自体行き詰まったジャンルの焼き直しという感じなので、
これが丁寧に弾けたからといって今更何になるんだろうという印象。

89 :名無しのエリー:2009/03/09(月) 23:52:42 ID:Y87/2QrX0
8.アイ・アム Riri ★★★★
TAKUYA∞の奇異な作詞センスが眩しい物語調の曲。まず、悲しげなスパニッシュ風ギターに乗せて、TAKUYA∞がラップのような語りのような
何やら解釈が難しいリズムで、Ririという囚われの歌姫の物語を語る。しかも途中で自ら「それは それは 悲しみのストーリー」と煽る。荒技。
サビで鳴るゲーセンのテトリスみたいな電子音もなかなか珍妙。そして時は現代、外界と隔離されたライブハウスで歌う自分になぞらえて
「俺たちは現代のRiriとも言えよう」とくる。イヤ言えようじゃなくて。要するに「俺たちは現代のRiriとも言えよう」「Riri?誰?」
「俺が考えた美しい歌姫だ。オリキャラだ」という事だろうか。大丈夫だろうか。妄想成分多すぎな気が。なぞらえる相手くらい実在した人物にした方が
まだ痛々しくなかったのでは。結果物凄いオリジナリティが出てて面白いからいいんだが、これが女性で、「私の前世はリリィという美貌の歌姫…
美しすぎる余り妬まれて囚われた悲劇の美女なの」とか作詞してたら完全に袋叩きだったのでは。TAKUYA∞がRiriを演じて、聴き手が
「これはTAKUYA∞がライブハウスで歌う姿になぞらえてるんだな」と自発的に気づく形にすべきだったのでは。自ら「言えよう」はマズイ。

9.恋いしくて ★★
まず送り仮名が…。自分のPCでは「恋しくて」以外の送り仮名のパターンが出ないが、きっとPCが古いせいだろう。曲はラブバラードなのだが、
歌謡曲丸出しの古典的な作りのため飽きが早い。しかし、ベッタリ8ビートな曲に対し、TAKUYA∞の歌の乗せ方のリズムがかなり自由で、
部分的にちょっとリズムにハネが加わったような不思議な仕上がりになっている。スゲエぜTAKUYA∞。結果的にはキモくなってるだけなのだが。
徳永英明が他人の曲を歌うと、本人のリズム感覚で原曲と全く違う形に仕上げたりするが、あの感じに近いかも。まあこれ原曲だけど。
詞は意外にも普通に綺麗な出来。

90 :名無しのエリー:2009/03/09(月) 23:54:16 ID:Y87/2QrX0
10.Forget ★★
今作に多いアップテンポなビート系の曲。曲自体はバンプの「グロリアスレボリューション」とかあんな感じの曲をちゃんと演奏して、
モゴモゴした電子音を足したような出来で、既聴感は強い。演奏はちゃんとしてるが、BREAKERZがあれだけ良いミュージシャン使ってしまった後だけに、
今更こういう曲がそこそこ上手く演奏できたところであまりインパクトが無い気が。詞のほうは「忘れる」という事の良し悪しをいろいろ語っているが、
若死にした恋人のことすら徐々に忘れ始めてしまってるんだ的な卑怯な設定も登場。本当にあった悲しみのストーリーなのかもしれないけど。
ミスチルの詞に「ダメな映画を盛り上げるためにたくさんの命が捨てられていく」とかいうのがあったような。

11.Just break the limit! ★★
どうも彼らは曲をサビで始めるのが好きなようで、この曲もそれが一層古臭い印象を与えてくるビート系の曲。演奏は手堅いが意外性は無い。
今作中では1サイクルがコンパクトにまとまった部類に入るサビを有してはいるが、エルレみたいなメロディで既聴感が増してる印象。
どうもメロディメイクの幅が狭い気が。最後にDメロを持ってきた展開は面白いが。

12.和音 ★★★★
ミカバンドの「黒船」のメタル解釈みたいなインスト。歌重視でバンドの見せ場の少ないTAKUYA∞曲のうっぷんを晴らすような派手な曲。
歌詞は1つのテーマに対して例えのパターンが多すぎてギチギチ、しかもメロディが今ひとつ古臭い今作の流れの中で、インストというものが
非常に新鮮に聞こえる。やはり言葉で説明しすぎると音楽の部分が勿体無い。よく聴くとギターはそんなに上手くないような気もするが、
演奏陣はHR/HM路線を希望してることが伝わるような曲。ミクスチャーバンドといっても、実はそんなに色々混ぜたくないのが本音なのでは。

91 :名無しのエリー:2009/03/09(月) 23:56:15 ID:Y87/2QrX0
13.ハルジオン ★★★
なんかハルジオンとかリリィとか曲名が…。今作中ではかなりポップなサビメロを有する曲。音量のダイナミックな変化が彼ららしい。
なんか電子音の細工が古臭いが、ひたすらテンポの速いビート系の曲よりは聴き所がある気がする。詞もテーマは明確なんだが曲に乗せるとどうも…。
「忘れられないこの一言」でわざわざ引きつけた後の台詞部分とか、前後が慌ただしすぎてどこからどこまでが一言なのか分かりにくい気が。
「仲間の内の何人かはあの空に居るから 俺は上を向いて歩いて行く」もちょっと。まさかの死者増。ミスチルの詞に…

14.YURA YURA ★★
序盤に見せたカオスな曲調が戻ってこないまま迎えるラストナンバー。ここまでの流れ通りのアッパーなロック。終盤になるにつれて
なんかラップも減ってるような…。どんどんミクスチャーじゃなくなってるが今後の方向性の暗示だろうか。各メロの繋ぎをブレイクで処理する
編曲も古臭い。ギターも似たようなプレイばかりな気が。歌も本人なりの美学に基いて強弱をつけてはいるのだが、曲ごとの歌い分けはあまり
感じられず、さすがに飽きてくる。序盤こそ「思ったより演奏も歌も上手いし、ラップも独特だな」と聴き入ったものの、なんだか尻すぼみな印象。

92 :名無しのエリー:2009/03/09(月) 23:59:29 ID:Y87/2QrX0
総評 ★★★
全ての詞、ほとんどの作曲、そしてボーカルと打ち込みを担当する面白イケメンTAKUYA∞率いるUVERworldの4th。
ジャンルを限ればバンドに充分な演奏技術はあるが、それでもTAKUYA∞のワンマンバンドという印象が強い。演奏は正確だが人為的な癖がなくて
無機質なのも演奏陣の脇役臭さの一因かもしれないし、メンバーのノリが悪くて∞とか1/2とか6/17とか付けないから影が薄いのかもしれないが、
何よりもTAKUYA∞のボーカルだけ特権的に野放しになってることが大きい。普通は歌も含めてリズムの頭が揃うほうがバンドの一体感が出るが、
TAKUYA∞はスタンドプレイ的にタメを作ったり、誰とも合いようがない無理なリズムで歌を乗せたりと協調性に欠ける。いらない詞を削るべきところで、
むしろ詞を丸々活かして歌のリズムの規則性を犠牲にする、という判断自体、普通のバンドなら「ちょっと待て!その詞本当に全部必要か?」と
メンバーに突っ込まれる所なのでは。彼は熱いメッセージをきちんと持っているという点では変に詩人気取りな輩よりいいのかもしれないが、
いろいろ書きすぎて行間を読ませる要素が無く、言葉に深みが無くなってる印象。

93 :名無しのエリー:2009/03/10(火) 00:01:57 ID:Y87/2QrX0
(続・総評)作曲でもそうだが、必要な部分だけに絞って内容を濃くする手法を取らないため、旧態依然とした
ビート系から抜け出せないといった感じ。どうも彼らは80年代に突入する以前の音楽を丸々シカトしてるようで、
作曲面でもビートルズ的なコンパクト3分ポップスの要素は全く無いし、演奏面でもジャズやブルース、カントリー、ファンク、ソウルなど、
同世代の他バンドが当たり前に手を出すような主要なジャンルの影をほとんど感じない。かといってシューゲイザーやらチップチューンやらに
手を出すでもなく、革命を起こすには元手が寂しい。ただ詞は良くも悪くも独特で面白い。今作中の詞にも「笑いたきゃ笑いなよ」とあるが、
本人が自分自身を客観的に見ることができている通り面白い。本人が許可したからって本当に笑う奴はゲスだと言われるかもしれないが、
どこまでが「笑わせ」でどこからが「笑われ」であろうと、面白い以上は笑いで返すのがあらびき候補生への礼儀だと思う。
演奏が下手でない以上TAKUYA∞次第でいくらでも化ける可能性のあるバンドだが、今ちょうど面白いのであんまり変わってほしくない気も。
このまま歳をとったら三十路半ば頃にどうなってるかを見たい。多分∞が無くなってると思う。
ともあれ今作は、革新的な音よりむしろ保守的なビート系が好きな人に向く1枚。あと今のうちに∞を感じたい人に。

94 :名無しのエリー:2009/03/10(火) 08:57:17 ID:Sv/5WIMvO
>>86-93
乙!
あのバンドに対して俺が感じてた違和感をうまく説明してくれてありがとう(笑)確かに歌詞の押し込みかたおかしいよな…

95 :名無しのエリー:2009/03/10(火) 11:49:40 ID:5okhxilhO
乙。UVERworld新作のレビュー見たいと思ってたからありがてぇ

96 :名無しのエリー:2009/03/10(火) 14:26:25 ID:v9eG5amQ0
初レビュー なんかあったらアドバイスください……

アラートボックス/トルネード竜巻

1.低空飛行 ★★★☆
頭拍がわかりづらいリズムと不安なコードで始まり、最後までそのまま。
ギターもペースもキーボードも何をやってるのかつかみにくく、ドラムはライドシンバルを打ち続ける中にフィルインを割り込ませまくる。
全体的なカオス状態が1:40あたりで整理されるが、これがさらに気持ち悪い。メロディ以外、動きが不自然すぎる。
唯一ちゃんとした旋律を歌うボーカルだが、後半に入るとエコーがかかったりしてさらなる混沌に入っていく。
地に足の着かない4分間はフェードアウトで終わる。慣れない人はいささか面食らう幕開けだと思うが、これがトルネード竜巻である。

2.ブレイド ★★★★☆
前曲でびっくりした人はここで安心できるはず。とてもわかりやすいポップなシングル曲。
メロディはきれいで覚えやすいし、歌詞は聞き取りやすいし意味もしっかり通っている。
それでも、Bメロのコード進行や、サビの最後に現れる何かが崩れるようなギターは変。
これがいけるかどうかで、このバンドに対する適性がわかるかもしれない。

3.ラジオ ★★★
2曲のキラーチューン的シングルに挟まれた、しっとりと落ち着いた曲。
冒頭のピアノ和音がとても美しく、このハーモニーに合わせて曲が進んでいく。
サビではコードが変わって音響的な盛り上がりを見せるが、マイナーコードで終わるせいかメロより暗い感じ。

4.恋にことば ★★★★★
明るく開放的、かつ特徴的なリズムで始まるシングル曲。
全体的に和音よりもリズムを聞かせる演奏になっているが、それでもメロのコードとメロディにはまぎれもない変態性が刻まれている。
サビの1小節前からぱあっと明るくなって、キャッチーな旋律が堪能できる。人によっては変拍子っぽく聞こえるらしいが、5+4+3+4=16でそんなに変なものではない。
他にも2番Aメロに入る謎のドラムなど解せない点はあるかもしれないが、それが魅力だと感じられれば、このバンドはいける。

5.Mega Bite ★☆
2分弱のネタ曲。変としかいいようがない。最後の方は崩壊寸前。

97 :名無しのエリー:2009/03/10(火) 14:26:56 ID:v9eG5amQ0
6.春風吹いて ★★★★☆
疾走系のテンポかと思いきや、ゆっくり。長3度×3で上がっていく音階がミステリアスである。
Bメロでは、ベースがボーカルがハモってるのか否かよくわからない独立ぶりを見せ、展開が読めない。
しかしこの曲はtr.3と違って、サビに入ると春を感じさせる幸せな音楽になる。安心されたい。
サビに続く気だるい部分がなんとも言えない素敵さ。

7.アトム ★★
またもゆったり曲。表拍と裏拍がとらえにくく、tr.1と同じような不安感にかられる。
一応ドラムがまともな拍子を取ってるのだが、ボーカルが裏打ちばっかりなので実に乗りにくい。
Bメロは気分が変わっていい感じ。しかしサビがメロの再来程度にしか聞こえないのが残念。
あと鳥の鳴き声っぽい音が随所に聞こえる。こういう実験的音響もしっかりはまってるから、にくい。

8.Wombats ★☆
50秒のインスト。ボンゴが入るリズミカルな曲で、短いながらも展開がある。
tr.9とのつなぎが見事で、これがなかったら「またこういう感じか」となったに違いない。

9.クエリー ★★★☆
またしてもゆったり。3+5のリズムを守り続けながら、コードを聞かせていくタイプの曲。
ゆるくだるい聞こえだが、響きがふわふわしていて、リズム的な不安がないのも相まってとても心地よい。
サビではボーカルが高音を歌い、少し盛り上がる。導音を単独で響かすギターがかっこいい。

10.ユウグレデスカ ★★★
ここにきてやっとアップテンポ。唯一の踊れる曲だろう。
音はこれまでにないポップな感じで、変な転調もなく、親しみやすい。
「なんだ普通か、つまらん」という人は、サビのややアブノーマルな進行(特に最後)に注目。

98 :名無しのエリー:2009/03/10(火) 14:29:16 ID:v9eG5amQ0
11.Snowflake ★★★
同じコードの上をキーボードがいろいろやる、ミニマルっぽい曲。うきうきするような明るさがある。
ボーカルは主に「タララララン♪」、ときどき「タンタータン♪」。ときどき何かをバーナーで燃やすような音。
最後の方はちょっと変化が表れて、いっそう楽しげになる。

12.Road To Montreux ★★★★☆
前曲からつながるようにすべりこむが、雰囲気は一転。歌詞も音楽もはっちゃける。
アルバム中最も盛り上がる曲で、終始若々しい空気を保つ。ボーカルの声もそれに合わせてちょっと若返ってる気がする。
独特の転調をめまぐるしく繰り返すサビが、最高にかっこいい。

13.さあゆこう〜サンクトペテルブルグの赤い風〜 ★★☆
跳ねるリズムの楽しげな曲。少しびっくりする始まりかただが、すぐテンポがはっきりするので安心。
「さあーゆこうゆこう」を繰り返すサビも含め、マイナーでもメジャーでもない不思議な突き進みかたをする。
そのためか、メロディが宙ぶらりんな感じで、つかみどころがない。リズムだけが浮かれてるような、ちょっと妙な印象を受ける。

14.ローカルメトロ ★★★★☆
一気に落ち着く。テンポはゆっくりだが、ビートが刻まれているので前進感があるし、和音も明るいので希望を感じる。
ところがこの曲、聴けばわかる通り、変拍子の嵐。7拍子のメロと9拍子(しかも4+3+2)のサビで、混乱すること請け合いである。
サビの終わりも変なしっぽがくっつくし、やはり一筋縄ではいかない。
はっとさせられるのは最後のサビで、不自然に多かった1拍がとれてすっきりする。絶妙だと思う。

15.スタートです ★★☆
曲調はtr.13から明るさを除いたような感じで、決して明るくない。けだるい路線にもどった感じ。
はじめは音が少なくて気味悪いし、音が増えれば変なコード、減れば怪しげなベースとの二重唱、とおよそスタートらしくない。
だが、なんとなく「そうだよなあ」と思わせる歌詞を聞いてると、現実にもどらなければ…… という気持ちになる。

99 :名無しのエリー:2009/03/10(火) 14:31:06 ID:v9eG5amQ0
総評 ★★★★★
2009年2月7日に活動休止を発表した、Vo・Key・Gt・Drの4人組バンド「トルネード竜巻」の1stフルアルバム。
おもにKey曽我淳一の手による作曲はプログレの影響下にあると言われ、とても凝っている。王道コードなんか絶対出てこない。
そうでありながら、「ポップ」と呼べる楽曲を提供しているところが彼らの強みであり、最大の特徴である。
初めてのフルアルバムであるこのCDでも、15曲すべてが個性を発散していて、聞き飽きることがない。
個人的にはtr.6〜9に少しアクセントがほしいかなあと思ったが、それを計算に入れても、自信を持って「すばらしい構成」と言えるアルバムである。
曲が「変」というのは良し悪しであり、人によっては受け付けないこともあると思う。
バラエティに富んでいるのは確かなので、どれか一曲ぐらいはいけるかもしれないが…… 総体的に好める人がどのくらいいるかは疑問。
歌詞はこういうバンドにしては人間的で、メッセージ性がある。ボーカル名嘉真祈子の声もそれを支えるだけの力があると思う。
いろいろわけわからんことしてる音楽をしっかり聞かせるバンドだから、演奏力は並み以上であろう。
そういう点も含めて、興味を持った人にはぜひ聞いてみてほしいアルバムである。

100 :名無しのエリー:2009/03/10(火) 15:07:00 ID:kLaZ4vEzO


101 :名無しのエリー:2009/03/10(火) 18:46:00 ID:LzfmcHp6O
>>99
変拍子好きな俺が興味を示しているようです。乙。

102 :名無しのエリー:2009/03/10(火) 18:49:52 ID:lQG6Snpd0
>>99
乙!

>>7
>>8
>>9
>>10
乙だが>>1

と言ったところでチャゲアス関連を。


ASKA / Kicks


1. No Way ★★★☆
退廃臭漂うゆったりとしたクラブチューン。本作はロックとクラブの
融合をテーマに掲げているそう(世間から見ればどちらもASKAは門
外漢だろう)だがそれが端的に示されているかというと微妙。グルーブ
の質感はむしろ大陸的と評されるお馴染みのスケール感を感じさせて
くれる。ただ歌詞は夜景にナパームを撃つ場面を妄想したりするなど、
ハードボイルドタッチ。


103 :名無しのエリー:2009/03/10(火) 18:50:39 ID:lQG6Snpd0
2. Girl ★★★★☆
アコギのアルペジオにミディアムの打ち込みが入る。歌詞は不倫の真
っ只中のことらしく、いつか来る別れを自覚しながら愛し合う情景が
描かれている。旋律は独特。『戦メリ』のように和風とも洋風とも言え
そうで言えない。アルバムの色に合わない気もするが完成度は高い。

3. Now ★★★★
ハードロック。高速ではないが縦ノリの曲調。前曲からの流れには合わ
ないがイントロ他で顔を出すドラミングのパターンが荒っぽくて良い。
ただ、演奏隊はヴォーカルを食うくらいもっとラウドになっていいかも。
ヴォーカリストASKAのアルバムである以上仕方のないことかもしれ
ないが。

4. In My Circle ★★★
蟻を見守るような優しい曲調のバラード。打ち込みだが、曲とミスマッ
チのような気がする。今までのお馴染みを実験しているようにも思える
が、大きな成果は生まれていないような。ただ、メロディに微かに潜ん
でいる寂しさを引き立てる役割は果たしているかもしれない。

5. 遊星 ★★☆
4よりもスロー。夜空に願いをかけるような曲調。良曲だがいつも通り。
アルバムのカラーに合っているわけでもない。



104 :名無しのエリー:2009/03/10(火) 18:51:42 ID:lQG6Snpd0
6. 馬を下りた王様 ★★★☆
控えめに挿入されたアコギが爽やかなミディアムチューン。ごめんと
言いたくないけど言わなくちゃいけない境遇に追い込まれている人の
唄、なのかな? 特に盛り上がるでもない淡々としたメロだが、そこ
がいい佳曲。

7. 同じ時代を ★★★☆
ASKAから同世代へのメッセージソングらしいが何とも言えない寂寥
感に終始包まれている。乾いた打ち込みがいい具合に曲調に馴染んで
おり、テンポも前曲からの流れとしてはぴったり。初聴では印象に残
りづらい地味メロだが、別な日に単独で聞けば良さに気付ける曲。曇
りの午後に廃工場の隅で聴きたい。

8. Tatto ★★★
グランジ・・・なのだがオケの音量が小さすぎ&大人しすぎる。もっと
暴れていい(メロ自体はクラブ調だが)。しかしASKAの唄い回し、
声だけでも十分グランジ風。ただ、サビ前でブレイクしポップでな
いメロをこれ見よがしに登場させる手法(99年のチャゲアス活動再
開直後にもしばしば使われていた)は微妙。

9. Kicks Street ★★★
ストリングスの絡んだ思いっきりスローな曲。グランジは詳しくない
がパール・ジャム風か? これの前のアルバムでは『ID』なんてナン
バーも作っていたがあれよりもはるかに乾いた音でありバンドサウンド。
当時のファンは戸惑ったことでしょう(1,3,8 などもそうだが)。当時の
彼の狙いが結実した一作かもしれないが、好き嫌いはすっぱりでしょう。



105 :名無しのエリー:2009/03/10(火) 18:52:32 ID:lQG6Snpd0
10. 花は咲いたか ★★★★★
バンドサウンド。2のB面としてシングルで切られたが、個人的には
彼のキャリアを通して見ても傑作の部類に入ると思う。乾いたリフに
乗って淡々と始まるがBメロでバックが派手に展開しヴォーカルもシ
ャウト。サビは伸びやか。歌詞は落ち込んだ友人を突き放しているよう
で実はさりげに励ましているような内容(従来の「僕」「君」に変わって
「俺」「お前」といった言葉が使われており、チャゲアス再開後にも
同様の傾向が見られる)。全体を通じてサウンドはスタイリッシュにま
とめられており、ヴォーカルが暴れている割に品のある後味。

(11. Bonus Track)
二分ほどの2のリミックス。かなり高速。評価は省略。


<総評> ★★★★
パブリックイメージとの大幅な剥離にビビること請け合い。裏社会的
空気が漂う曲がちょこちょこ散りばめられていて、かと思うと従来通り
の4や爽やかな6もあり、各トラックの色彩はそれほど統一されてい
ない。ただ、全体を通じてポップ要素はほぼ皆無であるにも関わらず
聴かせる内容に仕上がっている辺りはさすがベテランという感じ。や
りたいことをやり抜いた結果の硬派な一枚。


106 :名無しのエリー:2009/03/10(火) 18:57:23 ID:lQG6Snpd0
あと、ここってフュージョン系はありなんでしょうか?

107 :名無しのエリー:2009/03/10(火) 20:42:04 ID:F0+CJhKx0
>>106 乙。
板名は「邦楽」だけどニカテクノ周辺(world's end girlfriendとか)もレビューあるから、
日本人アーティストであればいいんじゃないかと…。

108 :名無しのエリー:2009/03/10(火) 21:04:39 ID:q8Ezo7bB0
>>102

6曲目は「Tattoo」ね

109 :名無しのエリー:2009/03/11(水) 00:03:53 ID:aEjiSz0s0
>>107
ありがとう。今手元にないけどいつか松岡直也とか書きたい

>>108
ほんとだ、恥ずかしい・・・ありがとう。

110 :名無しのエリー:2009/03/11(水) 00:05:26 ID:IlYCf2u50
ここはベストは歓迎されませんか?
まとめサイトにほとんど見かけませんが。

111 :名無しのエリー:2009/03/11(水) 04:54:00 ID:M1n/w/HCP
>>110
シングルを辿っていったり、ベスト盤の構成とかも色々あるんだし
歓迎歓迎

112 :名無しのエリー:2009/03/11(水) 06:00:37 ID:xzUWuEUf0
ヒゲとボイン / ユニコーン

1. ターボ意味無し ★★★
仮タイトルが『長髪黒人』だったのも頷ける、サバス的どっしりねっとりロックな曲。奥田(あえてこう書く)曲。
執拗なリフの繰り返しと、後のソロにそのまま直結する奥田のボーカル(実際セルフカバーしてるし)。
こんな曲でも逆回転を利用した先出しエコーなんかを使う辺り、バンドの積極的な実験性が伺われる。
車のことを歌ったとは思えない濃厚な緊張感、アルバム一曲目にこれで、いきなりライトリスナーを突き放す(笑)
ユニコーントリビュートではDOPING PANDAがカバー。リフはそのままなのに都会風ファンクに(笑)英詞まで用意して何やってんだ。
2. 黒い炎 ★★☆
イントロの無茶苦茶なホーン連打からゴージャスなノリになだれ込む堀内(EBI)作ボーカル曲。アホ曲。
『服部』と似たような歌詞を持つが、こちらの方がゆとりの無さ、空虚さが前面に出ていてなんか哀愁。
時折聞こえる素っ頓狂なシャウトが笑える分、歌詞のかげりもまた増す。
3. ニッポンへ行くの巻 ★★★☆
何かの映画の引用っぽいイントロから始まる、異国情緒に溢れた奥田曲。
白人視点で日本の様子を歌ってるが曲調が中華風なのは、白人にとっちゃ日本人も中国人も同じという皮肉か。
歌詞の皮肉は冗談のつもりなんだろうが、内容は案外辛辣。他人行儀でバブル期の日本を斜めからざっくり。
ゆったりと滑らかなメロディを持つが、間奏の謎のおしゃべりタイムが不気味。
トリビュートではGRAPEVINEがカバー。アレンジで完全にバインの曲と化している(笑)これでこの曲の美メロに気づく人も多いはず。

113 :名無しのエリー:2009/03/11(水) 06:01:48 ID:xzUWuEUf0
4. 開店休業 ★★★★☆
阿部作奥田ボーカルの、オルガンを中心としたゆったりクラシカルで美しいメロディを持った名曲。
レコーディング時の事故のせいでドラムが途中から入ってくるが、それが何とも格好いいのが素敵。
とても美しいメロディなのに歌ってる内容がどうしようもないヒモについて……。妙に思いやりとか風情とかがあるから余計悲しい。
「猫の手さえも貸したいくらい人は大変忙しいのに 僕のまわりは誘惑だらけ 嬉しいね」という一節が非常に心にクル。
トリビュートではフジファブリックがカバー。奥田を深く尊敬する彼等らしい素直なカバー。志村の歌い方に特に強くそれが現れている。
またこの曲はユニコーンの新しいベストにも収録された。ファン人気の高い曲のようだ。
5. 幸福 ★★★
手島作の中期ビートルズのジョージハリスン的なエスニック風味の濃い楽曲。歌詞は子供から見たドメスティックバイオレンス。このアルバム暗い……。
サウンドの世界観が広大で、しかもサビのメロディが優しく美しいだけに、より一層歌の中身が重く辛く聞こえる。
6. 看護婦ロック ★★★
アルバム中二曲目のアホ曲。これは歌詞も重くないし(おバカでエロいけど)割と気楽に聴けるか。阿部作兼ボーカル。
チープなイントロからコンサート風に始まり、アホアホでエンターテイメントに身を捧げる阿部。「いいかー俺達はお前……俺達は俺達だ!」
『監獄ロック』のパロディだが、しかし実は演奏レベルが高い。間奏のギターとブルースハーブのバトルが熱い。
アウトロの無駄な熱さも良い。しんどいアルバム中の数少ない心休まる曲。
7. 立秋 ★★★★
阿部作奥田ボーカルの、ゆったりからっぽアコースティックから急にアーバンジャズに移行するバラード。
抑制の利いたドラムと今聴いてもダサくないモダンソウルな感じ、そしてその隙間に入り込む空虚さと狂気が見事にマッチしてめっちゃシリアス。
繊細でシリアスで真摯な歌詞は後の阿部ソロの香りも。
8. ザ・マン・アイ・ラヴ ★☆
西川作奥田ボーカルの、シャッフル気味なノリのいいロックンロール。オカマが恋人と別れ話をする歌。
カウントから入るギターソロが格好いい。M6とこれとどっちが好きかは完全に趣味の問題。
パンを効かせてぐるぐると回るドラムソロが印象的。

114 :名無しのエリー:2009/03/11(水) 06:02:41 ID:xzUWuEUf0
9. フリージャズ ★★★★
阿部作の、僅か二分弱のノスタルジックなバラード。このアルバムの阿部は切ない美メロ連発である。
レコードのヒズノイズと、そのレコードが流れる古い映像を眺めているようなレトロな音処理があざとくも切ないセピア色の音色を作っている。
絶妙なサウンドの再現度に、阿部のサウンドプロデューサーとしての意地が伺える。
彼女が出て行って、同棲していた部屋を引き払う歌だが、多用される情景描写やアイテムの繊細さ、遠回しな感情描写が非常に切ない。
10. 風 ★★
奥田曲で僅か38秒の爽やかなアコースティック曲。ビートルズの『Blackbird』が元ネタと思われる。
ご立派な明日の計画を立てる歌詞だが、いわゆる「明日こそ頑張る」的な思考を歌っている。しかしてそのオチは……。M13に続く。
11. 家 ★★★
奥田作の、「またゆったりアコースティックかよー」と思っていたら突如ストリングスが入って壮大になる曲。
家の立ち退きの様子を子供目線で淡々と語っていく歌詞の、そのやるせなさがまた妙に重々しい。
ストリングスが入った瞬間の圧力、その壮大さの語るところがシュールだしなんか虚しいし、なんだこれは?
12. オー,ホワット・ア・ビューティフル・モーニング ★★★
西川作奥田ボーカルの、やっぱり穏やかな曲。穏やかな曲が多いことがこのアルバムが地味と言われる所以だが……。
人生の終わりを迎える老人がこれまでの中々に立派にやり遂げた人生を振り返る歌。「涙一粒」の重みよ。
何気にこのアルバム中でもとりわけ細かいアイディアが沢山詰め込まれた曲。
水戸黄門風だったり昭和歌謡風だったりラウンジ風だったり、様々なアレンジが一曲の中に、割と自然な形で注ぎ込まれている。
ラウンジ調の部分のオシャレさと歌詞とのギャップは何だ?狙ってるのか?
13. 風II ★★
M10の翌日、オチはあえてここには書かない。が、嗚呼ダメ人間よ……。奥田作で曲自体はM10と全く同じ。

115 :名無しのエリー:2009/03/11(水) 06:03:16 ID:xzUWuEUf0
14. 車も電話もないけれど ★★★★☆
このアルバム中でも一番ポジティブで力強い内容、サウンドの曲か。奥田作でファン人気の高い曲。これも新しいベストに収録。
サウンド的にはELOの『Mr. Blue Sky』のパロディ。しかし全体的に切れの良い陽性の演奏はアルバム終盤で最後の元気を与えてくれる。
そして歌詞は、文明開化の時代に日本にやってきたアメリカ人女性に惚れた男について。何でそんな発想になる!?
奥田の歌は沢山あるけれど、これほどひねくれて、しかもロマンチックな歌詞は無い。当時奥田は白人に強いコンプレックスを抱いていたとか。
15. ヒゲとボイン ★★★★
このアルバム発売後にアルバムから唯一シングルカットされた曲。奥田作で、ユニコーンの代表曲の一つか。
サウンドはまたしてもELOのパロディだが、分厚いシンセサウンドが時代を感じさせながらもそこまでダサく聞こえないのが素敵。
上司や仕事が平社員の自分のボインへの恋路を邪魔する歌だが、サウンドの妙な壮大さがもっと崇高なことを歌ってるように思わせる(笑)
歌の内容といい、割と溌剌としてポップな曲調といい、このアルバムより前のユニコーンのイメージが色濃い曲。
サビやアウトロのシンセによる激しい浮遊感が宇宙を思わせる。多分ジャケットなんかはそのイメージから作られている。
トリビュートではTRICERATOPSがカバー。うーん、この曲を3人でやるのはしんどいか……。スケール感がどうしても物足りない。

116 :名無しのエリー:2009/03/11(水) 06:04:15 ID:xzUWuEUf0
総評:★★★★☆
最近再結成したユニコーンの、これは91年作の5枚目のフルアルバム。このアルバムの後、ユニコーンの活動は停滞し、解散に向かう。
そういう流れを考えて聴くと、非常にシリアスな意味合いを持った作品となる。
そうでなくともやたら内容が重たい曲が多いのに。

このアルバムにまつわるイメージとして、当時からずっと「地味」「重い」「暗い」とあちこちで散々囁かれている。
少年性やアメリカコンプ、爛れゆく生活、そして激しい躁鬱といったテーマが幾重にも折り重なり、
更にこれまでのパロディ的な演奏から踏み込んで、アーティスティックな深みを目指した録音(河口湖畔で野外録音したらしい。あちこちでそんな音が入っている)など、
様々な要素が深みに向かい、それが人によっては「自家薬籠的」という印象さえ抱いてしまう作り込みを引き起こした。
しかし随所に見るマニアックなアイディアの挿入や、以前以上にセンチメンタルで自嘲的で乾いた詩情など、見るべきところは非常に多い。
ユニコーンのエンターテイメントとしてみるよりも、芸術性におけるユニコーンの頂点として評価した方が良いと思う。
特に、このアルバムでは奥田と阿部のアーティストとしての才能が拮抗し、名曲を連発している。やっぱりこの二人あってのユニコーンって感じがする。

また、トリビュートでのこのアルバムからの多くの選曲や、新旧ベストでのこのアルバムからの収録曲の増加など、
元々ファン人気は高かったらしいこのアルバムが、最近では純粋に名盤として再評価されているような気がして、なんか嬉しい。
再結成によってユニコーンがまた騒がれ出した今、まさに更なる再評価をなされるべき大傑作である。
本当に、あんな時代によくこんな怪作作り上げたなあと。

117 :名無しのエリー:2009/03/11(水) 11:56:41 ID:2gU6WJkx0
>>99>>105>>116
乙!いきなり豊作だ
トルネード知らなかったけど確かに捻くれてるのにポップだ。レビューしたくなるの分かる
ボーカルが声も見た目も綺麗なのがなんかレビュー読んだイメージと違って面白かった
あと開店休業って奥田作曲だとずっと思ってた

118 :名無しのエリー:2009/03/11(水) 21:08:54 ID:fhQ1uq1l0
>>99>>105>>116
乙、これだけ豊作続くと何か書きたくなるね。

119 :名無しのエリー:2009/03/11(水) 21:44:09 ID:MOTcryum0
>>96
乙。トルネード竜巻って
「きれいなヴォーカルがきれいなメロディを歌ってるのにバックの演奏陣が全く空気読んでない」
っていう感じが好き。
ひとつ気になったんだけど2曲目のブレイドって明らかにメロ→サビの繋ぎがめちゃめちゃ変じゃない?
いきなりカオスになる感じ。

120 :名無しのエリー:2009/03/12(木) 13:31:28 ID:pbqlJlUy0
avenger strikes back/avengers in sci-fi

1.are you ready to strikes back??
来るぞ来るぞ、な前奏曲。ゲームセンターっぽくも聞こえる。
だんだん音量が上がり、誰しも聞いたことがあろう低い機械音声が近づいてくる。

2.avenger strikes back ★★★★★
そのまま高速ドラムが闖入し、本編が始まる。「ソニックドライブ」という微妙にださい言葉で始まるのだが、
優男っぽい声が2つ重なって、実にかっこいい。「GO!」も、思わず一緒に叫びたくなる。
スピード感あふれるままに4分半を使い切る、ストレートな曲。
他の曲も全部単純明快な直球ではあるが、エネルギッシュさではこの曲が一番だと思う。

3.NAYUTANIZED ★★★★☆
テンポを落とすも、前曲のテンションを鎮めることなく突進。
ダンサブルなビートにのせてD→E→F#mのコードをひたすら繰り返し、ギターとドラムとボーカルがその上を踊る。
とりわけドラムは、スネアをダカダカたたきまくって煽りに煽る。これはのるしかない。
基本的に展開の少ない曲ばかりなので、ここで飽きる人はほかの曲も苦手かも?

4.asteroid girl ★★★★☆
これもドラムがすごい…… ずっと同じことをやってるのがさらなる圧倒感を生みだしている。
ここまで書かなかったが、このバンドは光線が飛び交うようなピュンピュンいう音が特徴である。
こういう音響には、多くの人が宇宙を想起するのではないだろうか。曲名や歌詞もだいぶ広い世界を指向している。
「girl」といってもラブソングには決してならない、ということも想像に難くないのでは。

5.speed of love ★★★
ここまでで一番意味のありそうな歌詞になる。が、よく聴いてもつかめるものではない。
英語は完全に日本語で読んでて、カタカナしか浮かばない。この開き直りっぷりは爽快。
曲はここまでのハイテンションぶりから一歩引き、初めて少し落ち着けるムードに。踊れる曲なのは変わりない。

121 :名無しのエリー:2009/03/12(木) 13:32:13 ID:pbqlJlUy0
6.darkside of a nation ★★★☆
静かな曲……? と思うとそうではない。なかなか緩急を心得ている。
似たようなコードが多くて飽きるのを見越してか、音響的に工夫しまくってる。中間部の変幻ぶりが見事。
あと、ここまででもスターウォーズを連想した人はいるかもしれないが、これはそのものずばり。

7.電影少年 ★★☆
どことなく能天気な印象を受ける始まりかた。ギターが4度をたくさん使うので中国っぽい感じもある。
tr.3も割とそうだったが、この曲ではさらにボーカルが中心に立つ。
しかしメロディが本当にお粗末で貧相(3度しか動かない)なので、物足りない感がある。
……とか言ってると2分あたりから軽快なピアノが入り、楽器が自己主張をはじめて楽しくなる。うまい。

8.tico's endless summer song ★★★
右から左から、いろんな音が聞こえる。宇宙関連の展示会のBGMにありそう。
ゆっくりかと思わせて…… というフェイクではなく、本当にゆっくりな曲。
ボーカルは微妙だが、変化のついたメロディにはいくぶん救われる。このくらいか細い方があってるとも思う。
半分あたりからドラムが6連符をたたきはじめるのが銀河鉄道っぽい。タムを連打しまくるのも素敵だ。

9.dance to the future ★★
奇数曲目は全部似たテンポで、ダンス向けの仕上がりになっている。
昔のゲームみたいな音のペースラインが動いたり、昔のゲームみたいなメロディをギターが弾いたり、
音が薄いのもあってどことなくチープな聞こえ。そしてドラムはやっぱり最後に大活躍。
全体的にちょっとシンプルすぎやしないか、と思う。特に前半、もっといろいろできるだろうにもったいない。

10.NC & the cosmic H.A.S.E. band ★☆
ゆっくり。印象の薄い曲。よく聴くといろいろやっているのに、ほかの曲のインパクトに負けている感じ。
ボーカルとギターだけになるところとかなかなかいいんだけど…… やっぱりメロディがずっと同じことやってるのがなあ。
延々「合図はスネア」と言ってるが、やっぱりこのバンドの肝はドラムってことだろうか。この曲ではやや地味だが、ラストのみ暴れる。

122 :名無しのエリー:2009/03/12(木) 13:34:21 ID:pbqlJlUy0
11.sci-fi music all night ☆
6分以上あるダンスミュージック。ここまで変化に乏しいと、「尻すぼみ」とか「竜頭蛇尾」とか言わざるを得ない。
踊るだけならいいが、聴く音楽としてはこの長さをずっと平坦なままにするのはいただけないのでは……
こまごまとした変化がないわけではないが、前10曲のどれと比べても見劣りオンリー。ほめる点が見当たらない。

12.avengers go home
前曲がいつのまにか終わったあと、tr.1のゲームセンター音がもどってくる。
avengersは昼間大暴れして、夜はゆるーく過ごして帰っていった…… と言う感じだろうか。

13.夢中遊泳 ★★★
tr.12の後半は無音なので、終わりかと思ったらまだあったのか、という感じ。だがこれはかっこいい。
ベースが電磁気のうねるような音を出し、ドラムがシンバルをリズミカルに叩き鳴らして始まる。
全楽器が出そろってもtr.2〜4ほどの威勢を発揮することはないが、最後でぶっ飛ぶのもどうかと思うしこれはこれでいい。
後半で2人のボーカルが別のパートを歌うようになるのはほかの曲でも見られる特徴だったが、この曲が一番印象的。

総評 ★★★☆
GtVo、BaVo、Drの3人組バンド「avengers in sci-fi」の、1stフルアルバム。
曲はシンプルなもので構成にも進行にも大きな特色はないが、彼らの個性は奏でる音にある。
エフェクターかけまくりの摩訶不思議サウンドと、ドラムのROVOを思わせるアグレッシブなアクションは圧巻。
歌詞は前述のとおり宇宙系で、語彙は乏しいが無意味ではない。ボーカルはうまくないが、若さゆえの勢いが感じられる点で可。
そんな彼らの1stアルバムだが、tr.12に向けてきれいに右肩下がりを描いていくように感じた。
はじめは「こんなバリバリのままでいくのかよ」と期待半ば不安半ばで、中盤で「へー落ち着いたのもできるんだ」となったはいいが、
終盤ずっとぐだぐだ方面。盛り返すのかと思ったのに。通して聴くと、なんとなく栄枯盛衰を感じる。
単にレビュアーがアップテンポで攻める曲を好むからそう感じるだけかもしれないので、とりあえずは聴いてみてほしい。

123 :名無しのエリー:2009/03/12(木) 13:36:03 ID:pbqlJlUy0
>>119
そうそう 好き勝手な感じなのに練られてるのがなんとも
ブレイドのそこはまさにトル竜の真骨頂だと思う ギターかっこいい

>>117
実際に聴いてくれる人がいるとうれしいんだぜ
勢いでもう一個書いてしまった

124 :論文家:2009/03/12(木) 16:03:50 ID:SV+0nPk60
鈴木亜美 『Supreme Show』

1.TEN ★★★★★
全曲中田ヤスタカプロデュースなのですが、出だしのこの曲は、テクノを美しく聴かせることに労力が注がれた曲だと感じます。
まず主旋律から述べますと、根音にぶつからずに曖昧に続くので、けばけばしさと一線を置く色気に包まれています。
そのメロが、イコライザ右寄りにブリリアンスを高めに設定し、歌い上げられてエフェクトされたヴォーカルと絡んで、とにかくテクノからのリスナーへの誘いを自然に図っているのが素晴らしいです。
昔からテクノでは御馴染みのシンセブラスも、ピアノのアルペジオと絡まることで新鮮な印象で、鈴木亜美という既存のブランドを新しく掘り返そうとする儀式とも解釈できる。
ヤスタカが手掛けた歌詞はまさにその姿勢を体現していますが、ひたすら前に突き進むのではなくウィンドウショッピングをするように、留まって満喫する楽しさが現れています。
Perfumeのように、突き刺さる第一印象を求める方には味気ないサウンドかもしれませんが、純粋に音楽を楽しむ心のある方には、ヘビロテ必至の一曲でございます。
2.can’t stop the DISCO ★★★☆
このアルバムはクラブ向けということもあって、各曲ともキックの音が尋常でない大きさなのですが、中でも取り立てて不思議と意識されるのがこの曲。
1曲目と比べると、ベースの動きに凝った四つ打ちナンバーです。ただ、サビの主旋律が弱い気がします。
ブザーの様な装飾音があって、バックトラックは面白いのですが。
あと、鈴木亜美の生声は金属的感触と泥臭い感触が半分ずつあると私は感じてるのですが、エフェクトをかけることによってビブラートが消え、この2つの感触の化学反応が見られなかったのが残念ですね。
実際のところエフェクト自体は、声質はほとんど変えていないけれど、ビブラートを消したのは大きいです。
もしライブでやるのだったら、生歌の方が映えると思います。
ただ、長調に持っていくように見せかけるBメロのコード進行には逆らう余地すらありません。


125 :論文家:2009/03/12(木) 16:07:43 ID:SV+0nPk60
3.climb up to the top ★★★★
前曲からノンストップで続きます。
一言にすると、PUFFYがトランスに挑戦したような楽曲です。
PUFFYのメンバーにも亜美がいるからとか、勿論そういうことではなく(笑) 
とにかくこの曲は聴いてみて下さい。官能的に楽しめます。聴き込むには長過ぎますけどね。
鈴木亜美がavexから再デビューした時の似非トランスの楽曲は、鈴木亜美のトランスを歌いたいという要望が混じっているそうですが、初めからヤスタカさんと出会って、本格的なトランスを歌っていれば現在は安室さんの座を取っていたかもな、って思います。
4.SUPER MUSIC MAKER(SA08’S/A mix) ★★★★
この曲までとりあえずノンストップです。リミックスの中にSAって入っていますね(笑) 
亜美がヤスタカと出会って初めて創られた楽曲で、原曲はもう少しトランスが効いていて、前のアルバムに入っています。
こちらはよりポップな感じで、[TEN]にも見られた純粋に音楽を楽しもうという意気込みが、ここでアルバムコンセプトとして確立します。
曲の盛り上がりの起伏は、このアルバムの中で最高のお手の物です。
歌詞も、クラブの中でのベテラン同士の恋愛に見えていたのが、クラブに通い慣れた女の子が初めてクラブに来た男の子に惚れ直すという別の解釈を見出しました。
丁度Perfumeと鈴木亜美の両方に通じる世界観を歌っていますが、一波乱あった亜美の方がやはり説得力があってしっくり来ます。
「ストロボ刺さるよ」の“よ”「物語の始まりだ」の“だ”や、「yeh」の歌い方が彼女の個性を現していて、エフェクトも生声を尊重しているので、素直に気分が乗ってしまいます。
大分前に[Alright!]という、彼女らしさを狙ったエイベックス満開の楽曲がありましたが、それよりも彼女らしい。

126 :論文家:2009/03/12(木) 16:09:04 ID:SV+0nPk60
5.Mysterious ★★★★★
中盤にふさわしく、混迷と魅惑を行き来するときめきを見事に表したサウンドではないでしょうか。
ここまでのシンセブラスが排除され、副旋律はチャイムのような音色で固められていて、この旋律が、非常に流暢なんです。
また、ジャケット写真を現しているのはこの曲だと思います。鈴木亜美の顔立ちも、ボーイッシュから、レディーに変わってちょっと特有のミステリアスを帯びてきて。
意味よりも語感を重要視したことが明白な詞も、このサウンドによって存在の意義が炙り出されてきます。私の解釈としては、自分の気持ちが相手の気持ちへそのままトレースしていく妄想。
女性の気持ちが分からない男性は、これを聞けば感覚的に分かるでしょう。短調なのか長調なのか分からないヴォーカルのうねりを聞けば。
6.change my life ★★★★★
唯一四つ打ちでない曲です。ヤスタカさん、ゲーム音楽やろうよって言いたくなってしまうくらいの、かなりの手の込んだ打ち込みです。
ゲーム音楽って、有名な作曲家に担当してもらっているわけでもないのに、難解なコード進行と口ずさみ易いメロディを兼ねる凄腕の業が成し遂げられていることが多々あるのですが、これはまさにそうですね。
5度上の音を一緒に出していると思われるシンセの音が、これまた少女と淑女を兼ねていて素晴らしいです。
とにかく、ヤスタカさんにとっても、亜美さんにとっても、新しい可能性を拓いた曲なのでは。
でも、8曲目の印象が強過ぎて、ちょっと見劣りしてしまうというのが惜しいです(笑)
7.LOVE MAIL ★★★☆
調は違うのですが、コード進行が4曲目を流用しているので、この評価です。
ただ、プライマリーブリッジでエフェクトを掛けていないと思われる部分があり、ここは亜美が喋るように歌っています。
亜美がヤスタカに対して、ネタ切れになったら使ってと言って渡した詞が、ほとんど修正される事なく曲が上乗せされていて、亜美自身が相当驚いた一曲だそうです。その衝撃が、あのかわいらしい歌声になっているのかもしれません。
歌声の系統としては、1曲目と近いです。

127 :論文家:2009/03/12(木) 16:10:36 ID:SV+0nPk60
8.A token of love ★★★★★
前曲から繋がっていますが、パーカッションのパフォーマンスの後、しばらくして凄いイントロが来ます。驚きました。
ほぼPerfumeの世界観だと思うのですが、このアルバムにアクセントを付けるためには必要だったのでしょう。それは功を奏したと私は思います。
とにかく、この曲中で、1回は笑うと思います。詞、伴奏部、歌声…どれかには絶対引っ掛けられてしまうと思います。
出だしの歌詞は、ちょっと憎めないオヤジギャグだし、アレンジも、綺麗なトラックを創れない素人編曲家がやけくそになって創ってしまったとでもいうべきもの。
でも、ヤスタカさんは、これまでの7曲で非常に流暢なテクノを演奏しているから、これが尚更映えるんですよ。女の子の大胆さやぎこちなさが現れたトラックです。
だからもしPerfumeがやったのではそのままで、的を射過ぎていて鮮度が落ちてしまいます。
この曲を亜美のために創ったヤスタカの選択は鋭い。最後のシンセブラスの独走には、本当に毎回笑ってしまいます。
9.TRUE ★★★★☆
更にここまでノンストップ。比較的シンプルなコード進行なのですが、広々と音が響く、雄大な場所に来た気分になります。
歌詞は、恋愛ともとれるけど、10周年を迎えた心持ちを意図的に醸し出しているような気もします。
イントロはクラシック音楽をテクノとして昇華させた感じで、[Mysterious]とこの曲は、パーカッションを抜いてテンポを遅くすれば、音色こそ違えど、かなりクラシック音楽に近い手触りになるのではないかな、と思うほどです。
何気なしに、Aメロが2番では繰り返されません。私が初めてこの曲を聴いた時から、1番のAメロを耳にして、これは要るのかと感じたのが、その後壮大なBメロとサビが来たときに何かが転換したな、と思ったのを覚えています。
そして実際に2番でBメロから始まったので、ヤスタカさんは伏線を象るのが上手い人なんだな、と感じました。

128 :論文家:2009/03/12(木) 16:12:13 ID:SV+0nPk60
10.flower ★★★
ヤスタカさんにしては珍しい、ポップスよりのバラードです。
楽器は前曲を引き継いだ感触。この曲は普通に聴けばシングル向けだけど、このアルバムの前段階において、全くこの曲をシングル候補にしなかった亜美は、センスがかなりあると見ました。
「can’t stop the DISCO」と「ONE」が先行シングルですが、ほかに迷ったのは[TEN]だけだそうです。
ただ、[TEN]でリスナーの期待を満たそうという意図の下、この曲をアルバムに入れる意義があるのか、と理解しがたい部分があるので、この評価です。
ポップスに聞き飽きた私は、正直この曲は好みません。
11.ONE ★★★★☆
3曲目とは違う、大衆向けのトランスで、Tommy February6っぽいなと思った楽曲です。
手始めにイレギュラーな循環コードに載せたメロディが出て来るのですが、これが後で意外な場所で噛み合います。
私はこの噛み合う場所で、ちょっと感動しました。
誰かと誰かが再会したかのような偶然性を感じましたね。
これは、噛み合わせたのではなく、元々噛み合っていたメロディを離したのだと思いますが、それにしても上手い技です。

129 :論文家:2009/03/12(木) 16:15:08 ID:SV+0nPk60
[総評]★★★★★
〜前半〜
以前に一度コラボレーションを図っているペアなので、創りたいものを創る、という次元を遥かに超えて、どこに主題を込めていくか、という綿密な計算がなされていると感じます。
1年も経たないスパンで発売された事実はおろか、何とその半年前には概略が出来上がっていたというのが、亜美とヤスタカ、お互いに凄いですよね。
ヴォコーダーの件に関しては批判の声が絶えませんが、それで様々な表情が出るのだからいいのではないか、という是認の声も増えてきています。
実際には、亜美さん自身の方でかなりの歌い分けをしているそうなので、ヴォコーダーが全てでないこともここで例証できます。
ヴォコーダーを通して人間らしい声のスラーを表現することによりアウフヘーベンを遂げるヤスタカの手法には、2人のペアとしての個性と認めるほかはないと思います。
元々彼女はプロデュースされて資質が映える性分ですからね。
彼女の場合、小室さんや以前の“join”企画でのクリエイター陣からも、何かと歌唱法を取り上げて褒められています。
歌唱力がなくても、元来の独特な声質や、様々な声質を創り上げる力で十分プロデュースしたくなるそうです。
Perfumeは、華奢な声が売りですが、亜美はあくまで上品です。艶がかかっています。
亜美に対して、純粋な音楽をプロデュースしたヤスタカの目は正しく、そういうプロデュースを望んだ亜美も、それだけで技量があると思います。


130 :論文家:2009/03/12(木) 16:17:27 ID:SV+0nPk60
〜後半〜
亜美さん自身の方からは、ご自分で曲を創る事ができない分、ヤスタカさんには最大限の力を発揮してもらうように行動したそうです。
その結果、歌詞は、ヤスタカさんが何気なく亜美さんと話した事柄を、密かなジャーナリストとなって書き下されたものが並び、まさに2曲目の歌詞にある、「love tactics(愛の駆け引き)」が出来ています。
後半部で過去を振り返る曲が出て来ますが、それも希望を見つめる明るい曲に仕上がり、表面上はオルタナになっていないのも、充実した製作期間を表しているでしょう。
また、同じJ-POP領域にあるPerfume、MEG、capsuleと鈴木亜美で作品の聴き比べが出来るのは、ヤスタカの上手な戦法であると思います。
結果的に、亜美さんの場合は、Perfumeの人気とは離れたフィールドで作品をプロットされてしまいましたが、彼女の歴史として、幾ら遅くなってもいいので、この名盤が世間的に是非問わず話題になる事を期待します。

[訂正]4曲目のSUPER MUSIC MAKERのmix名 SA08'S/A mix→SA'08S/A mix


131 :名無しのエリー:2009/03/12(木) 20:19:09 ID:PV9P5gxS0
力作乙
読んでて面白かった。こんど聴こう。

132 :名無しのエリー:2009/03/12(木) 20:40:25 ID:Mq5TRUauO


133 :名無しのエリー:2009/03/13(金) 06:06:38 ID:glUH4Hoa0
>>120
avengerの1stって廃盤だよね?欲しいけど売ってないんすけど(´・ω・`)

134 :名無しのエリー:2009/03/13(金) 20:49:53 ID:xcML3DqN0
>>130>>122
力作乙、思わず視聴してしまった。

135 :名無しのエリー:2009/03/15(日) 15:07:05 ID:4aghBD470
北出菜奈のBondageキボン
あえいだり叫んだりやりたい放題だし

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